っほっほう。がはがはがは
7月31日(土)
きょうは月末。
7月30日(金)
生きていると、ときどき、「マンガは描かないの?」と尋ねられることがある。
「うーん、あんまりマンガは描かないですねえ」というのが、これまでのところのワタシの答えだ。
昨日も今日も尋ねられた。きっと明日も尋ねられるだろう。
幼い頃から確かにマンガにはとても興味があった。でも、それは読むことが中心で、「マンガを描く」という大きなこととなれば、ときおり描いた4コママンガくらいしか思い出せない。
とはいえマンガの絵やマンガに限らず、絵や顔やキャラクターがあると、しょっちゅう好き好んでそれらを描いていた。気に入った作家があると、そればかりを真似て描いていたものである。ほんとうに勉強も何もそっちのけで描いていたように、あきれるほどに描いていた時期がある。
そういえば、小学校2年生のときに、理科の宿題でとんでもないのが出た。
課題は「ザリガニの観察日記」。
ザリガニを捕まえてきて、飼い、どのような生態なのか調べて描く、いうものである。もちろん時間がかかることなので、提出までに、2週間か3週間くらいの時間が与えられたと思う。
「ザリガニを飼う!」
ぞっとした。
「ザ、リ、ガニ???」
そもそもワタシは、池やら沼やらそういう類のところへは、わざわざ行かないほうであった。理由は好きじゃないし、泥沼池には用がないから。そしてわざわざ行かないところなので、それがどこにあるのかも知らないのである。ましてやザリガニなんて。
そこですぐさま近所の男の子に頼んで、ザリガニのいそうなところを教えてもらった。
いや、ほんとうはその前に、ザリガニを持っていないか尋ねたのだった。借りて済むならそれで済まそうとしたのである。(我ながら恐ろしい子どもだ)。残念ながら、ちょうど逃がしたか、死んだところで、もっておらず、変わりに捕れる場所を教えてもらったというわけだ。
教えてもらったはいいが、ここで勢いよく問題発生。ワタシは、どうやってザリガニを手に入れるのかを、まるで知らないのである。
毎日よく会う隣のクラスの仲のよい女の子も、ザリガニ課題のために日々暗くなっていくワタシが気の毒に見えたのか、協力してくれた。
周囲の協力的な友達のおかげで、なんとか取り方があることまでは知った。しかし、またここで問題発生。初めにも言ったとおり、まったくもってザリガニに興味がないのである。そのくせ池か沼か知らないが、そこに行ったからといって、すぐさまザリガニが見つかるとも限らないということぐらいは、幼き日のワタシにも想像できてしまったのである。
さてどうしたものか。まるで興味のないものに、どうやって興味を起こさせるか。やる気を起こさせるか。自問自答の数日である。
「どこにいる?」「どうやってとる?」などの前準備だけは、すぐになんとかなったが、肝心のザリガニを手にすることがないまま時は流れ、とうとう明日が提出日という日になった。もちろん家のどこにもザリガニの姿はない。
生態記録を書かなければならない。
そこでワタシは、教科書でもノートでも図鑑でもなく、たまたま本棚に立ててあったドリルか何かを取り出して、ざざっとページを開く。とあるページに、なんとも格好よさそうなザリガニの写真が載っている。
「これだ!」と思った瞬間、ワタシはそれを丹念に写していた。
輪郭だけはきれいに真似るように描きこんだ。あとは、いかにも水槽か何かの中で飼っていたような感覚を出すために、石ころや植木鉢、海草などを「それらしく」きれいに並べて描いてみた。
出来上がった画は、ほんとうに、そこにいそうな感じがするほどの立派なザリガニだった。文字通り自画自賛。カッコよくかけた、と自分でも思った。
翌日、何食わぬ顔で提出したノートは、数日後、返ってきた。
担任の先生の評価は、いわゆる「花○」。しかも、「よくできましたね」というような褒め言葉つき。
見た瞬間、「っほっほう。がはがはがは」といった笑い声を、胸のうちに潜めておくので精一杯だった。これは7歳の頃の話。
7月29日(木)
『踊る大捜査線THEMOVIE2』を見て、また泣いてしまった。ああ、和久さん。
7月28日(水)
「手塚治虫の女性観」について発表する。
発表にあたって調べていくうち、これは思ったよりも多くの問題を抱えているテーマであることに気づいた。今日の発表に関連したものは夏に書く。ワタシにとって夏とは、じつに8月のうちを意味する。
まずは最初の締め切りだ。
7月27日(火)
たしか嫌いだったはずのイワシのフライを食べた。
7月26日(月)
終日ごりごり。「ごりごり」と聞いて「ゴリエ」を思い出すことなんてない。決して。
7月25日(日)
怒涛の南大阪ツアーに行く。
思ったほど日照りのなかを歩くことなく、結構涼しく過ごせる一日だったので、何かとことがスムーズに達成できたように思う。
スマートボールというものを初めてしたが結果はしょぼしょぼ。やはりワタシは、ギャンブルとかいうものに、とんとご縁がありませぬ。(はまると、ひと財産すられるほどのものではないと思いますが、いちおう「18歳未満おことわり」の場所でしたので)。
「歩くコアラ」というものも初めて見た。ひとまず感動。コアラという動物は、寝ている、食べている以外の時間は、ほとんどじーっとしていえて、木の上で過ごしているらしいから、そういった姿を見るのは動物園で暮らしてでもいない限り、珍しいことのように思う。ただどこか歩行慣れしていないような印象は拭えませんでした。
ところで、コアラになるって、どんな気分でしょうか。こちらはどこかでご縁がありそうです。
大阪とは、歴史を感じる街並みも、独特の味付けも、異文化交流も平気の平左。それでも、何もかもそれぞれがちゃんと独立したかたちにみえるから「すごい」。
この街は、かなり興味深く、何度でも、おもしろい場所だ。
7月24日(土)
ミルクいちご。