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2004年05月 アーカイブ

2004年05月02日

すべては記憶の彼方へ・・・

4月30日

 あの辺りの記憶は全て抹消済みにしておいたつもりなのだったけれど、最近精神が不安定になっていたもので今日が何の日だったのかを思い出してしまいました。
 わたくしの記憶が確かならば、今日は確か誕生日でしたね。とりあえず、お誕生日おめでとう。
 君のことを思い出すたびに、激しい後悔に苛まれてしまいます。何度、あの時「君になら、わたくしのの全人生をかけてもかまわない」と言えばよかったかと思ったことでしょうか。
 でも、君は夢を叶えるためにもう既にわたくしの手の届かない遥か遠くへと飛び立ってしまいました。傍らに寄り添って、今日の日を一緒に祝ってくれている人もいるのかもしれません。わたくしにできることはこうやってフレンチパウンドハウスのショートケーキを買ってきて陰ながら君の幸せを祈るくらいです。
 君とわたくしが現実の次元において再会することはもう無いのでしょう。でも、君にはちゃんと幸せな人生を送ってほしいと願っています。わたくしの言うべきことでは無いときっと君は思うだろうけれども。
 ・・・・・・まあこのようなナルシストの入った寝言を書き連ねても、御多忙な君はわたくしの駄文などおそらく読んでいないかもしれませんが。 

4月29日

 旧天皇誕生日で現みどりの日。
 身体の調子も良くないし妙に息苦しかったりするので、突発的に東京を離れてプチ現実逃避をしたくなってしまう。
 「そういえば、今日確か茨城県岩間町で合気神社大祭を行うと本部道場の張り紙に書いてあったような。」ということを思い出したので岩間まで行ってみる事にする。駅すぱあとでおうちの最寄駅から岩間までの経路を調べてみると片道2時間半くらいだったので本などを読んでいればすぐに着くかなあと。ということでコンビニでおにぎりを買い、そして駅で切符を買って岩間まで向かうことにする。
 岩間に到着してみると、思っていたより山深い田舎でもなく、ひどく寂れた印象も無く、けっこう普通の町といったような感じ。そして駅から10分ほどてくてく歩いていくと合気神社にたどり着く。合気神社は小さいけれども簡素ないい感じのお社である。
 それで、参拝する人々が記帳をして、お金の入ったのし袋のような物を渡して、そして受付の人から何か大きな袋をもらっているのを見て、「どうしよう。お金の入ったのし袋なんて持ってきてない」と途方にくれていると、坪井さんがわたくしのことを発見してくださって、記帳をしてお弁当をもらってくればよいと教えてくださる。すみません、ありがとうございました。
 11時から合気神社大祭が始まり、祝詞をあげたり翁先生や吉祥丸先生所縁の方々が玉串を奉納したりまた祝詞をあげたり翁先生や吉祥丸先生所縁の方々が玉串を奉納したり・・・ということを行った後、最後に道主の奉納演舞があって大祭はおしまい。
 本当はこの後お弁当を食べながらご歓談タイム、ということになるのですがわたくしはGW前にやることもあるし、日記の文面もろくに書いていないし、この時点で東京に帰ることにする。
 今度行くとすれば、やはり何人か巻き添えにして行ったほうがいいような。  

4月27日

 最近身体に妙な澱みを感じる。
 呼吸法とかは毎日ちゃんとやっているつもりなのに。
 喉も異様な渇き方をする。
 そして、日記を書こうとしておうちのマシンを立ち上げて日記の原稿を作成しようとしても作文の精霊や日記の神様が降りてこないらしく数日分が書きかけのままほったらかしのままになってしまっている。
 日記を書かないまま何日か放置しておくとまた地獄をみることになるのに、と思っても何故かキーボードを打つ手が止まってしまう。書く内容は8割方脳内で考え付いているはずなのにそれでも書けない。どうしよう。
 ところで、日曜日の研修の後に本部道場から新宿まで歩いている途中でわたくしが内田先生に語ったという卓見の内容がどうしても思い出せません。ちょっとばかりビールを飲みすぎたからなのでしょうか。

4月26日

 仕事の帰りに寄り道をして、靖国神社の桜の木の様子を見てみる。
 お花見をしてからまだ1か月も経過していないのに、桜の木には青々とした葉っぱが生い茂っている。
 わたくしがお花見に誘った時に貴方は「お断りします。千鳥が淵には彼女と行きます。」と返事を送ってきたけれども、その返事を送ってきた人物が本当に貴方だったのかそれとも貴方の名前を騙る偽者だったのかを確認しないでいるうちに、春は過ぎ去り季節は初夏へと移り変わろうとしている。そしてわたくしは戸惑いを隠せないままにここに立ち尽くしている。  
補足:貴方は問いを投げかけられた時にどのような決断を行ったのですか???ということがやはりどうしても気になってしまいます。

4月25日

 今日は多田先生の講習会の日なので本部道場へ行く。
 今回の講習会は本部道場主催のものなので、通常の多田塾研修会よりはるかに参加者が多い。昨日のお稽古のときよりもさらに人大杉で準備体操の中の「金魚運動」や「養動法」をしようとすると前後の人にぶつかってしまうくらいの人口密度である。多田先生のお話によると参加者は全部で120人くらいとのこと。
 みなさまの「研修会に参加したいのだ」という熱意はものすごく分かりすぎるくらいに分かるのですが、これではまともにお稽古を行うのが無理なような気がする。
 今日の講習会の内容は、呼吸法・足捌きの基本・二人掛け・太刀取りの4つ。呼吸法はけっこう入念に行ったけれど足捌きと二人掛けは人数も多いし、時間も限られているしということでかなり省略されてしまったような。でも二人掛けの四方投げは今までちゃんとできていなかったので大分ためになったと思う。
 太刀取りは基本技を一通り行う。途中で内田先生とも一度組ませていただく。しかし、あまりにも人が多かったせいか途中から周りの人々が組み替えすることを放棄してずっと同じメンバーで太刀取りの技を練習していく。太刀取りは以前1回やったはずなのに、思い出せるのは前回習ったもののおよそ30%程度。やはり習ったことはおうちで復習するなりイメージトレーニングをするなりしないと身体の記憶として身につかないと反省する。
 講習会が終了したのは予定を大幅に過ぎて6時20分頃。最後に参加者全員で写真撮影を行う。
 多田先生をお見送りした後、内田先生+サークルのみなさまで徒歩で新宿まで向かうことにする。今日はかなり時間が押してしまったので内田先生はビールを飲むことなくお帰りになられた。そこでサークルのみなさまで練習後のビールを飲むことにする。ここで工藤くんが婚約したことや、その他日記にはとても記載できないようなことを聞く。運動した後のビールは酔いが回るのが早いらしく、途中からちょっと記憶があやふやになってしまう。

4月24日

 約1か月ぶりにお稽古に行く。
 1か月ぶりに道場に行ってみると、ものすごく人大杉で「転換」の動きをすると人にぶつかってしまい満足に動くことのできないくらいの人口密度である。
 周りを見回してみると、新1年生は約20人くらいで例年と比較しても突出して多いというわけではない。けれども、新2年生も新3年生も新4年生もそしてOB・OGもまんべんなく出席していているので全員合わせるとおそらく100人くらいになっているのではないだろうか???とも思う。
 さらに今日は多田先生がいらっしゃっている。わたくしは思いっきり遅刻して9時過ぎにのこのことやってきたのでちょっと気が重い。
 今日のお稽古はまだ新歓の時期なので、新入生のために1時間かけて四方投げの表と裏を練習する。こうやってまた基本事項を一から再確認していくと、意外といろいろ新たな発見もあったりする。
 練習が終わった後に、軽く諸手取りの自由技をする。 
 時間が許すのであれば、本当はもっとお稽古がしたい。

4月21日
 
 今日はTM NETWORKの結成20周年記念日で、TM NETWORK
DOUBLE-DECADE ”NETWORK”in YOKOHAMA
ARENAが開催される日。
 ということで横浜アリーナに行ってきました。
 あまりにも凄かったので今の気持ちをうまく文章化することができません。
 わたくしがカラオケでTM
NETWORKの曲を歌ったりおうちでよく聞いていたりするのだと言ったりすると「えっ。未だにTMなんか聞いているの???」というニュアンスのことを言われてしまうのだけど、本や思想や映画などとは違って、音楽というのは10代の時に好き好んで聞いていたものの趣味を後々まで引きずってしまうような気がするのです。
 まあそういう訳でもないのですが、わたくしは脳内に「1974」や「SELF
CONTROL」を鳴らしながらしばらく現実逃避モードに入ることにしました。
 これで1週間くらいは幸せに暮らすことができそうです。

4月20日

 わたくしは今おうちで大根の花を育てているのですが、その花が今日花を咲かせました。 
 この大根の花は、以前わたくしがスーパーで半額セールで売っていた大根の半分を2~3週間ほど冷蔵庫の中に入れっぱなしにしていたらへたから黄色の芽が何本か出てしまったので、「どうしよう。ちょっと食べるのは怖いような気もするし」と思ってへたの部分を残して切ってお水をあげたり光を当てたりしているうちにわたくしが驚愕するくらいの勢いでめきめきと成長していきました。
 お水をあげたり光を当てたりし始めてから2週間ほどで全長30cmくらいにまで生長してたくさんのつぼみをつけました。つぼみがついてからは特に細心の注意を払ってお水を取り替えたり日光に当ててあげたりしているうちに今日無事に花を咲かせたのです。
 スーパーで売れ残った野菜とはいえ、そこには驚嘆すべき生命の力がこめられていて、わたくしたちは日頃そういう生命の力がこめられた食べ物を口にしているのだなと改めて実感したのでした。おしまい。

2004年05月10日

これについて語り出すと・・・

5月9日

 輸入CD発売禁止法案というのは人々が洋楽を聴く自由を侵害するDQN法案で、例え自分が邦楽や日本版しか聞かないからといって関係のない話ではない。。。と書いてはみたもののちゃんと法案を読んでないので何がどうなるのか理解してません。すみませぬ。

5月8日

 今週はあまり人生にやる気が無かったのでニュースや2ちゃんねるのニュース速報などをチェックしてなかったけれど、アメリカ軍のイラク人捕虜虐待事件の詳細をネットで調べているうちに相当鬱が進行してしまった。 
 「女性兵士が全裸の捕虜に首輪をつけて引きずりまわす」「全裸の捕虜に体育の授業で行ったような人間ピラミッドを作らせてその後ろでカップルが記念撮影する」「裸にして冷水を浴びせる」「ほうきの柄などで性的暴行を加える」「性的行為を強要する」「軍用犬をけしかける」......ってこれは単なる虐待拷問というより悪質な性的虐待ではないか、という気がしてきた。
 日本やアメリカでは性的な情報が比較的自由に手に入ったり性的なタブーの敷居が相当に低くなってしまっているので性的虐待を受けた人間の痛みというのを過小評価しがちであるけれど、これによってイラクの人々が受けた傷というのはとてつもなく大きいのではないか、この問題は日本における「従軍慰安婦問題」よりもよっぽど後々まで禍根を残しかねないのではないかという気がする。
 それにしても、アメリカはいつの間にこんな国になってしまったのか。。。 
そしてこんな国に追従しなくてはいけない日本っていったい。。。

5月6日

 ゴールデンウィーク明けで全くお仕事にやる気が入らない。あまりにもやる気が無いのでさすがに自己嫌悪に陥ってきた。
 ついでに日記も書く気が起こらないのでキーボードを打つ手がほとんど進まない。。。
 あーあーあ。

5月5日

 月窓寺の春季演武会があるということで吉祥寺へ行く。
 しかしズームインSUPERの占いのコーナーで運勢が12星座中11番目だったり、お昼ご飯に勢いでつくって食べたすし茶漬けが恐ろしくまずくて吐きそうになったり、理由は特に無いけれど妙に嫌な胸騒ぎがしたりしたので行くか行くまいかかなり悩んで結局いくことにしたけれど、行ったらやはりいろいろとむかつく出来事が起こって嫌になった。(まあ今日はあえて『こういうことがあってたのでわたくしは恐ろしくむかついたのでした』ということは書きませんけど)
 そんな訳で演武の時に通常よりちょっと邪念が入った人が降臨してきたのが少し悔やまれる。
 本当はもうちょっと長居をしたかったけれど、とっとと引き上げて早く寝る。
 
5月4日

 一日中お昼寝をしたりご飯を食べたりインターネットカフェでHPを見たりしているうちに一日が終わってしまった。
 ・・・・・・これだけだとおとといと同じく2行で一日の記述が終了してしまうので、貴方の疑問にお答えすることにします。
 M台S司の5月3日付けぶろぐの内容(http://www.miyadai.com/index.php?itemid=92)を端的に要約すると「戦略的な政治行動を行うことをせず『感情の表出』しか行うことをしていない団塊の世代は屑」ということになるのですが、これだけだと「サイファ覚醒せよ!」を読んだ人や重度の宮台オタしか分からないのでもうちょっと解説を入れます。
 このページの大家でありわたくしの思想におけるヴァーチャル師匠でもある内田先生は1950年生まれでちょうど「団塊の世代」と呼ばれる人々の範疇に入ったりしますし、例えば橋本治のように「団塊の世代」であっても極めて賢明なものの見方をする人々がいたりするので、以下の記述はわたくし個人の意見ではなくM台S司の言っていることをわたくしが拡大解釈したものと捉えてほしいのですが、団塊の世代の人々は人数的に多数派を占めていて民主主義政体では有利に事を進めることができるはずなのに現実では彼らより上の戦争を経験した世代に政治的・経済的なイニシアティブを握られたままで世代交代を完了させることができていません。このあたりの理由が「彼らが現実に有効な行動を取ることより感情の表出を優先させること」と「会社とか政党とかそういう大いなる共同体に一体化する傾向があること」にあるのではないかとM台S司は言っているようです。
 『感情の表出』ということについてはM台S司が「サイファ覚醒せよ!」の中でちゃんと解説しているのですが、極めて単純に要約すれば自分以外の他者に対して自分の思い・考えを伝えようとする「表現」に対して自分の内部の感情のわだかまりやうっぷんを解消する手段としての「表出」があると彼は言っているようです。もうちょっと具体的な例をあげるとすると同じ「カラオケを歌う」という行為でも誰かの楽曲を歌うことを通してわたくしが貴方に対して心の内を伝えようと試みるとすればそれは「表現」であり、ブルーハーツでもシャウトして自分の心に蓄積した様々な鬱屈を外に出そうとするならばそれは「表出」に分類されます。なぜM台S司がこのような区別を強調するかというと、彼が個人情報保護法案や児童ポルノ・児童売春禁止法案に対するロビー活動を行っていた時にいわゆる「思想が左側の人々」が国会周辺でデモ行進を行いシュプレヒコールを叫ぶだけで現実的に法案を書き換えさせるような実効性のある行動をしようとはしなかった、いうことに対する諦めが底流にあるのだとわたくしは解釈しています。
そして現状を変えていくためには単なる「感情の表出」を行うだけでは無意味で現実に有効な行動を取って結果を出していくことが重要だということを彼は強調しているようです。
 『大いなる共同体への一体化』の一体化というのはきちんと説明すると長くかつ収拾のつかない文章になりそうです。しかしそれでもあえて説明すると今ここでまな板の上に乗せられているような「一般的な団塊の世代の人々」というのは口では民主主義・個人主義を主張するのに対して実際の行動の次元では個人の精神で孤独やアノミー(前提空洞化)を引き受けたりするようなことはせず、会社であるとか国家であるとかあるいは政党であるとかそういう自分より大きな共同体に一体化し個人の自我を溶解させることによって孤独やアノミーを解消する傾向にあります。また、そうして「共同体の喜び=個人の喜び」であるような状態に身を置きつづけることで次第に思考停止状態に陥り知らない間に共同体を操る人間の意図の成すがままになってしまっているというのが現在の「団塊の世代」の人々の現状であるような気がします。現在自分たちが歴史上どのような文脈に置かれており、そしてどんなアドバンテージとディスアドバンテージを自分たちが持っているかをきちんと理解し、さらに自分たちの政治的
目的を達成するためにどのような手順、どのような戦略が必要であるかをリアルかつクールに考え抜くという能力が今ここで論じられているような「一般的な団塊の世代の人々」に致命的に欠落してしまっているのです。(しかしこの辺りの能力はM台S司の世代でもわたくし達の世代でも致命的に欠落してしまっているのですが。)
 ・・・・・・これで貴方の疑問は少しは解消されたのでしょうか?それとも「ますます分からなくなったじゃねーか」と怒ってるんでしょうか???いずれにせよこのあたりがわたくしの文章力の限界なのでもう寝ます。おやすみなさい。 
 補足:高遠さんに対してM台S司が「他人の承認を得るためだけに何もイラクに行って日本国民に迷惑をかけることをしなくてもというようなことを言う可能性はあるかもしれませんが恐らく「世間様が許さない」というようなことを言うようなことはないでしょう。その理由を解説するとただでさえ長い文章がさらに長くなります。

5月3日

 せっかくのゴールデンウィークなので、今日は2ちゃんねるでものすごく賛否両論の大論争になっていた「CASSHERN」を見に行くことにする。
 本当は職場に立ち寄って用事を済ませた後すぐに映画館に直行すればよかったのだけど、今ONAIRされた「徹子の部屋」に小室哲哉先生が出演されて30分間お話しになる(この前のライブでは最後に「ありがとうございます」くらいしか言葉を発しなかったのに。)という情報を入手してしまったので「徹子の部屋」を見終わった後、急いで渋谷に向かうことにする。 
 渋谷に到着したのは1時ちょっと過ぎなのに、3時40分からの整理券は既に無くなっていて7時30分の回のしか残っていないという。会場が狭いのも理由の一つかもしれないけれど思った以上に混んでいるようだ。
 そして、ブックファーストで「ミーツ」を読んだりフレッシュネスバーガーで腹ごしらえをしたりして時間を潰して上映時間を待つ。
 上映時間の30分前に映画館に戻ってパンフレットを買って入場を待つ。開始7時30分で終了が10:00という回なのに満席。この様子だと興行面で大失敗して配給会社が大損、ということはなさそうな感じ。
 そして見終わった感想を書いておくと、やはり扱っているテーマが重いせいか爽快な気分にはなれず鬱状態が進行した気がする。CGの映像自体はとても綺麗なのですが。。。しかしどうしても「完全な正義など存在しない」「僕たちは生きているだけで他人に傷を負わせてしまう」「破壊や暴力では世界を救うことができない」というメッセージが重くのしかかってしまう。ある程度精神状態が良い時に見に行って本当に良かったと思う。
 だからといって、2ちゃんねるで酷評されているように「ストーリーが破綻した超駄作」とも言えないのがなかなか難しいところではある。紀里谷さん(宇多田ヒカル夫)が現実逃避気味のわたくしたちにこういうメッセージを是非とも伝えたいという熱い思いは痛いほど伝わってくるし、宮迫の演技は超絶に凄まじいし、要潤はものすごく格好いい。そして秋葉でパーツを買って自作したPCでエンジニアさんが気合いで一コマ一コマずつ加工して仕上げたという画像は本当に綺麗なので映像作家才能自体は本当に凄い物があると考えてもよいとは思う。
 しかし、ラストの宇多田ヒカルのテーマソングの「誰かの願いが叶うころあの子が泣いてる......」という部分を聞いて「ああこれは誰か巻き添えにして見に行こうかとも一瞬考えたけれど一人で見に来て良かった。」と思ってしまった。まあこれは個人的な理由が背景にあるのですが。


5月2日

 一日中ごろごろしたり軽くお掃除をしたりネットを見たりして一日が終わる。
 まあこれもゴールデンウィークの正しい過ごし方ではある。

5月1日

 アイルトン・セナが事故死してから今日でちょうど10年。
 そういえば10年前わたくしがまだ高校生だった時に生徒会のお友達同士で発行していた冊子にアイルトン・セナの追悼文を書いたな、ということを思い出した。
 その文章の現物はもう残っていないし、あったとしてもあまり読み返したくない。その時文章を書いたことは書いたけれど、後で全校に配られたものを改めて読み返したときに「わたくしは所詮この程度の文章しかかけないのかよ」とかなり落ち込んだ記憶がある。その辺りのころと比較すれば、今はだいぶ自分の納得できる文章が書けるようになった。
 これも、一応は10年間の成長の表れ、ということなんだろうか。
 思い返せば10年前のこの日を境にF1をほとんど見ることが無くなった。(そして大学に入ってからお馬の方に転向した。)今、新宿高島屋でアイルトン・セナ追悼展を行っているけれども、見るといろいろ辛くなってしまいそうなのでたぶん見に行くことができないような気がする。
 そういえば10年前の今日はサイレンススズカが生まれた日でもあった。
 これについて語り出すと長くかつお馬が大好きな人にしか理解できない文章を書いてしまいそうなので省略しようと思う。

2004年05月17日

誰も考えていないこと、について考えないとね

5月16日

 早起きして袴練に行って、その後にマーベラスちゃんの引っ越し祝いの品を渋谷LOFTに買いに行って、その後ほぼ日刊イトイ新聞主催の「知恵の実を食べよう-学問は驚きだ-」のインターネット中継を見て、それから家に帰って雑務をこなす。
 本当はもっとちゃんとした日記を書きたいのですが、心にやな感じの空白があるのであまりおうちのマシンと向かい合ってもキーボードを打つ手が進みません。
 やはり今日は貴方に会っておきたかったような気がします。
 追伸:「大きな物語論」≒「共同体および公と個人についてのあれこれ」は、時間があるときにちゃんと文章化します。

5月15日

 まりりんちゃんから「学士会館のビアガーデンがOPENしたのよ」というメールをもらう。
 そういえばもうすぐ梅雨、そしてもうすぐ夏がやってくる。
 そろそろちゃんと時計の針を1つ前に進めなくてはいけないような。

5月13日

 職場でいつものように休み時間に2ちゃんねるのニュース速報などを読んでいたら、うっかりニック・バーグさんが生きたまま首を切断された画像のリンクに飛んでしまい、しかもついつい最後まで見てしまった。「ぐわあぁぁぁあぁぁぁあぁぁぁ」と思ったけれどでも一応職場だし絶叫するわけにはいかないので我慢して何事も無いようなふりをしていたけれど、この見てはいけないものを見てしまったような何ともいえない不快感がその後一日中持続してしまった。
 しかし、よくよく考えれば「例の捕虜虐待写真」を見てしまったイラクの人々というのは今わたくしが感じたような不快感よりさらに程度が大きいものを感じてしまったわけだということに今気がついた。

5月12日

 海外からのCD輸入禁止法案の詳細について2ちゃんねるのスレッドを気合いで読んでいるうちに、ようやく何が起こっているのかが少しずつ分かってきた。
 事態は以下のような感じで推移しているらしい。
 1.当初、「CD輸入禁止法案」は東南アジアで売られている日本人アーティストのCDが日本に逆輸入されることを防止する目的で作られた。
 2.この「CD輸入禁止法案」が参議院で可決された時には、この法案の規制の対象になるのはあくまで日本人アーティストのCDの逆輸入版のみが規制の対象となり、通常の海外製作版CDには影響するものではないと説明されていた。
 3.しかしこの時文部科学省は全米レコード協会などから、「日本人アーティストのCDの逆輸入版だけではなく、全てのアメリカ製作版のCDを輸入禁止の対象にして欲しい」と主張する書面を受け取っていたのだか、そのことを隠していた。
 4.全米レコード協会などがこのように主張する理由は、海外製作版CDをそのまま日本に輸入して販売するより、ライセンスを日本のレコード会社に売りつけて再販制度によって価格が維持されている日本版の形式で販売したほうが利益が期待できるからである。
 5.しかしこのことによって、海外アーティストの楽曲が日本版のCCCDでしか手に入らなくなる・今まで海外製作版CD版は2000円前後で買うことができたのに日本のレコード会社を通すことで日本版の価格並みの3000円前後で買わなくてはいけなくなる・日本のレコード会社がわざわざライセンスを取ってまで販売しないようなマイナーな楽曲やインディーズのレーベルから出されているような楽曲は今後日本で聞くことができなくなるといった懸念が生じてきた。
 6.「海外製作版CDが輸入禁止になるのなら海外のサイトで買えばいいではないか」と思う人もいるかもしれないが、現在一部のDVDやゲームソフトがそうであるように、アマゾンなどのサイトでは日本から接続している場合購入できなくする処置を行う可能性が高い。
 7.このような事態が明るみになるにつれ、当初268人だったCD輸入禁止法案に反対する音楽関係者も600人前後にまで増加し、反対書名も6万人前後集まっている。
 ↑ということらしいです。わたくしはここまで調べて力尽きてしまいましたが、これを読んで「やばい」と思った人はどうか署名してください。

5月10日

「民主党の菅直人党首が自身の年金問題でついに辞任へ」「皇太子さまが雅子さまへの周囲の待遇について異例の苦言を述べる」「中央大生・上智大生が大麻を密輸しようとして逮捕」などなどとコメントをつけたい事件がたくさんありすぎて困るのだけれど、やはりファイル交換ソフトWinnyの開発者通称「47氏」が京都府警によって逮捕されたという事件について言及しないわけにはいかないよな、などと思ったりする。
 「現在ファイル交換が特に規制されることなく行われており、現在の著作権の考え方が時代遅れのものとなっている現状を広く知らしめるためにWinnyを開発して警鐘を鳴らすことにしようと思った」というコメントにはいまいち賛同できないけれど、それでも日本中の人々がパソコンを所有してWinnyか他のファイル交換ツールをインストールしてブロードバンドに接続すれば現在の著作権の考え方は当然成り立たなくなるわけで、誰かがこういう事についてちゃんと予測を立てているんだろうか???などと思ってしまう。でもきっと誰もそういうことを考えていないだろうなあ。

2004年05月26日

half right half wrong な時と場所

5月23日

 今日は早稲田大学&神戸女学院大学との合同稽古の日。
 とはいっても、昨日のお酒が完全に抜けてないのでぼーっとする。
 駅のホームで「まだお酒が抜けていないなあ」と思って朝食のメロンパンなどをのほほんと齧っていたのが災いしてか、駒場に着いて道着に着替えた段階で9時10分過ぎになっていて、道場に入ったら既に準備運動が始まってしまっていた。皆さんごめんなさい。
 人目につかないように早稲田大学の人々が金魚運動をしているのに紛れて隅っこで準備運動をする。
 道場の畳に入りきれなくて板の間の上で準備運動をしている人々もいたから人口密度は相当のものだったのだろうと思う。
 まず、ひろたかくんが呼吸法や受け身・片手取りの基本技を行った後に早稲田の渡瀬主将が相半身片手取りの技をいろいろ行う。早稲田の人々は1年生がけっこう多くて小手返しのやり方もよく分からないということだったのでものすごく久しぶりに一から丁寧に教えたりする。
 前半が終わった後に少しだけ休憩を取った後、後半の1時間半は内田先生が教えて下さる。
 内田先生は昨日の打ち上げの2次会の際に話してくださった「身体を浮かせた状態であれこれと仕事をする合気道」についていろいろと実演してくださる。実際にやってみると何となく技の冴えのレベルが上がったような気がした。(気のせいかもしれませんが。)
 そして今回おそらく初めてドクター佐藤と石田さんと手を合わせたのですが、非常に端正で丁寧な合気道だなあという印象を受けました。
 そして1時間半「三軸自在時間差合気道」のあれこれを堪能する。
 けっこうたくさん動いたので明日以降筋肉痛が痛くなりそうです。 

5月22日

 全日本合気道演武会の日。
 とはいっても、昨日の夜に袴の裾がかなりの広範囲にわたってほつれているのを縫い合わせていたら寝たのが夜中の1:30くらいになってしまった。
 ということで、激しく眠くてしょうがない。
 でもとりあえずウォーミングアップを兼ねてまずお稽古に行く。
 今日もいつものように1年生向けのお稽古と2年生向けのお稽古が分かれていたので四方投げや入り身投げなどの基本技を2年生を相手に一時間くらいがしがしと投げる。
 調子はそんなに悪くないけれども、やはり激しく眠い。
 通常のお稽古が終わった後に武道館へ向かう。わたくしはまりりんちゃんに探すように頼まれていたものがあったのでそれを探してから九段下まで行く。 
 わたくしが武道館に到着してからけっこうすぐに現役の人々の演武が始まる。
 ちょっと遠かったけれども皆さんけっこう綺麗にできていたと思います☆
 神戸女学院合気道会の演武も見たかったのだけど、宏心会の演武の集合時間が先に来てしまったので集合口で順番待ちをする。
 今年はOB・OG1人につき現役の人1人が受けを取るということで「人数がちょっとおおくないだろうか???」とも思ったけれども、実際に演武をしてみたらやっぱりちょっと場所が狭くて思い切り投げたりできませんでした。(泣)でも結構ちゃんとできたようにも思います。わたくしの受けを取ってくれた梅ちゃんにThanksです♪
 その後本当に激しく眠かったので人目につかないところで少し仮眠をとってしまったけれど、最後近くの師範演武が始まるころにはちゃんと意識が回復したので窪田師範や多田先生、植芝道主の演武などなどはしっかりと目に焼き付ける。多田先生が早稲田の宮田さんを相手に一教運動のくるくる回るやつを結構長い時間を取って演武されていたのがかなり印象に残った。
 演武会が終わった後は写真撮影をして恒例の九段会館屋上ビアガーデンでの打ち上げ。
 今日は少し寒かったのだけど、運動の後のビールはやっぱりおいしい。
 皆さんがほどよく酔いが回ってきたくらいの時に早稲田の方々が応援歌を歌ったり「アブラハムの7人の子」の歌に合わせて踊ったりといった芸を披露。気錬会の人間が全く芸ができないというわけではないけれども、なかなか梶浦さん率いる早稲田の人々のように見事にはじけることができないので結局今年も何も出来ず、芸の替わりに工藤くんとまっすーが婚約発表をする。すみませぬ。
 さらにその後内田先生に強引に神保町までついて行って、打ち上げの2次会をする。
 わたくしはここでも内田先生の近くの席を確保して、工藤くんとドクター佐藤とひろたかくんと山京くんとで有り難いお話を拝聴する。
 特に印象に残った話は、「多田先生はDefaultの状態で『居着かない宙に浮いた状態の足』になっている」ということと「胆力を鍛える意味は、悪しきものに対して『NO』と言ってかつ生き延びるためだ」ということ。酔いが回ったり左隣の人々が騒いでいたりしたせいで他はちょっと思い出せないのですがいろいろと興味深い話を聞かせて頂きました。
 お酒をまったり飲んでいるうちにいつの間にか11時。
 明日は大丈夫なんだろうか。。。。。

5月19日

 今週末から3週連続で合気道関連のイベントがあったりだとかその合間に「焼き肉に行く会」があったり出張で大学時代の知り合いが上京してきたりだとかするので体力と財布の中身が激しく消耗することが予想されるけれども、仕事の帰りにいつものように本屋などをのぞいていたら橋本治が「広告批評」で連載している時評をまとめた「ああでもなくこうでもなく4:戦争のある世界」が売ってたので買ってきてしまった。
 前にも同じようなことを書いたような気がするけど、橋本治はやっぱり天才なんだなと改めて感じる。
 あと、ついでに「わたくしが絶対的な自信を持ってお勧めする本リスト」も書いておきます。興味のある人は読んでみてください。
 ・「ああでもなくこうでもなく」1〜4......橋本治著
 ・「運命を拓く−天風瞑想録」......中村天風著
 ・「ネクスト・ソサエティ」......P・F・ドラッガー著
 ・「7つの習慣」......スティーブン・R・コヴィー著
 ・「できればムカつかずに生きたい」......田口ランディ著
 ・「武士道」......新渡戸稲造著
 ・「自由からの逃走」......エーリッヒ・フロム著
 ・「ヤクザ・リセッション」......ベンジャミン・フルフォード著
 それと当然内田先生の本も外せません。わたくし個人の趣味としては、「疲れ過ぎて眠れぬ夜のために」が一番好きです。
 あるお兄さん向けの補足:姜尚中についてあまり変なことを書いているとうっかり会ったりした場合にどうするんですか?と脅かしてみたりします。

5月18日

 今日もあまりやることがないのでいろいろとしょうもないことをあれこれ考えてしまった。ということで以下の文章はお仕事中に考えたしょうもないことのあれこれです。
【間違った時に、間違った場所にいないようにする。まあそれが武道の基本中の基本だったりするわけで、間違った時に、間違った場所にうっかり足を踏み入れてしまうと人間というのは弱いものでどうしても間違った行動をするような方向に流されてしまう。戦時中の日本のように。(ところで、「お母さん、ごめんなさい。私は間違った時に、間違った場所にいてしまったの。」と言ったイングランド上等兵のかなりやばい写真がイラク人質虐待事件の証拠写真のデータが入っていたCDから大量に見つかったという噂を聞いたのだけど大丈夫なんだろうか。)それに、間違った場所では往々にして犬並みの知能の人間がディレクションしていたりするという悲劇が生じる。うっかりして犬並みの知能の人間の下についてしまった場合どのようなとんでもないことが発生してしまったのかについては君もよく知っているはずだと思う。ところで君は私の敵なのか、それとも味方なのか?傍観者の立場を取りつづけるのか、そうでないことを考えているのか?こういうような書き方をすると不快に思
われるだろうとは思いますが......】

5月17日

 職場の隣のお兄さんが仕事上大変なことになっているらしいのでその様子をずっと観察していたら、あまりの対応のDQNぶりにだんだん腹が立ってきてしまった。
 「これはいけない。中村天風先生も『怒るな、恐れるな、悲しむな。』ということおっしゃっていたしこういうことでいちいち腹を立てているのはあまり武道家のはしくれとしてよろしくないような気がする。」とは思ったけれどさらに観察を続けているうちに「うわあ。どうして現在の状況をクライアントに詳しく説明して指示を仰いだり最低限の処置をしたりせずにえへらえへらと笑っていられるのかなあ」と思うとものすごくむかついてしょうがなくなってしまった。
 例え入社して一年足らずの新入社員であっても労働の対価の小銭をもらっているわけなのだから、職場にいる時間は自分の果たすべき役割をきちんと全うしなくてはいけないような気がする。でもたぶんこのお兄さんは今自分がどんな役割を果たさなくてはいけないのか、どのような行動を取ることが周囲から期待されているのか、ということが全く分かっていないんだろうなあ。 

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