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2004年10月 アーカイブ

2004年10月 5日

台風余得

10月4日(月)
 バターサンドは、やっぱりおいしい。

10月3日(日)
 ああ、月が丸いね。ああ、頭が悪いね。
やあんなっちゃうね。あー、こりゃこりゃ。

それでもお月さまは、今日明日で、すこしはかたちも変わるだろうけど、
頭ばかりは、すぐには変わりませんなあ。
やあんなっちゃうね。あー、こりゃこりゃ。

10月2日(土)
 やったね、イチロー。新記録達成。
やっぱりすごいひとはすごい。

天才の枠を超えたひとりの大物のことは、
なんと表現したらよいかよくわからぬが、偉大な人だと改めて感じる。

歴史的な人物であり、ある意味、世界一になったんだなあ。

幼い頃から感じる野球にへの懐かしい匂いと、高揚感が蘇ってきた。

10月1日(金)
 台風が過ぎ去ると月がきれいに見える。
 月がきれいに見えると、心が落ち着かなくなる。
 気が、わさわさする。身体が、イガイガする。
こういうとき、笑うのがとっても難しい。

9月30日(木)
 内田先生のお誕生日。おめでとうございます。

9月29日(水)
 今日はいちにち、祝日のような気がしてたまらなかった。

9月なのに、朝からずっと4月だと勘違いばかりしていた。
ああ、誰がなんと言うと9月だというのに。
秋刀魚おいしい季節だというのに。
身体がぼんやりしている。張りがない。

夕方から治療を受け、台風接近を思わせる風を受けながら、
予約していた時間に間に合うよう、髪を切りへと移動する。

美容師さんの話では、きょうは台風接近のせいで、
昼過ぎから大量にキャンセルが出たらしく、
お店全体が少々暇な日となってしまったそうだ。

そのため、夕方過ぎに飛び込んだわたしのときまでに、大分時間が空いていたようで、お店のなかには、いつになくゆっくりした雰囲気が漂っていた。

実際に台風が近畿地方に本格的にやってきたのは、
夕方もとっくに過ぎた夜の頃だった。

「真面目にテレビやニュースなんかで台風接近を知って動かなかったひとは、
行っとけばよかったって、いまごろ後悔してるんじゃないかな」と、
キャンセルした何人かのひとたちのことを美容師さんは、
ほんの少し皮肉っぽく思い出し、ほんの少し哀れんでいるようにもみえた。

真面目にテレビやニュースのいうことを聞かなかったわたしは、
そのことに深く同感してしまった。
結構髪を切るのもタイミングがいるのよね。

いつもより一段と静かなお店のなかでは、心地よいハサミの音が聞こえる。
時が進むに連れ、だんだんと短髪になる。
初めて、その人に切ってもらったときよりも、明らかに短くなっている髪だ。

ところで今日は、めがね生活実践中なので、
鏡の向こうでどうなっているのか、途中経過の見当がまったくつかない。
相当に目が悪いうえ、生まれつきのこともあり、何も見えない。

まあ、普段から、最初に大体の雰囲気と希望を伝えたら、
途中にあれこれ注文をつけるほうでもないので、
見えなくとも別段困ることはないのだけれど。

それでも切り終える途中に一回、そして切り終えてから一回、
髪を乾かしてからもう一回という具合に、たびたびめがねを渡してもらい、
鏡で「今日の全体像」を確認する。
見事である。予想通りの短さ。予想通りの長さ。

しかし、結果的に辿り着いたこの髪の短さといい、
めがねをうけとる動作といい、場所が場所なら、
うっかりすると、これは完全に床屋スタイルの作業である。

すっきりした気分と、すっかりよくした気分で、
切り終えたばかりの髪のまま、店を出る。

唸り声とも聞こえる台風の雨のなか、凄まじく風が吹き荒れる風のなか、
歩いても、すこしも髪がゆれることがない。おおお。すばらしい。

そして予定どおりの電話。
そう、台風接近くらいではわたしもまた、
そう簡単には約束を変えることはないのである。

2004年10月13日

ジョンと一緒。わんわん

10月12日(火)創立記念日という名の休日
 ジョンと一緒に、洗濯をしながら、いちにちごろごろしていた。

10月9日(土)~11日(月・祝)多田塾合宿2004
 台風22号が日本に大接近する9日早朝、伊丹空港へと向かう。
 すでに朝早くから関東方面に向かう飛行機の欠航を知らせるニュースが流れているが、
 どういうわけかわたしには、昨日からずっと新潟方面に飛ぶ飛行機は欠航しない、
という根拠のない自信があった。別にわたしが機長でも気象予報士でもないのだが、
どこかでそういう勘が働いていたのだ。

 実際には予定より5分遅れて離陸し、さらに5分遅れて新潟空港に着陸。
それくらいは、よくあることだ。レンタカーを借り、群馬の合宿地へと移動。
多田塾合宿の始まりである。

 台風の影響がある割には、いつものように稽古開始時間ぎりぎりに、
体育館に飛び込むことなく、余裕をもって宿に辿り着く。
忘れ物もなく、荷物もどれも無事に持ってきている。

 宿から道場に移動すると、すでに多くの人が来られている。
 懐かしい顔、新しい顔、知らない方だが毎年お会いする方、先生方、同門の学生。
 いつも同じ場所で、合わす顔がたくさんある。

 たっぷりと身体を慣らしながら、ほぐしながら稽古が始まる。
急遽初日の午後の最後の稽古に変更された倍音声明は、かなり気持ちよく聴こえた。
ほっこりした身体の悦びを保ったまま、初日の午後の稽古が終わる。
宿に戻る道すがら、雨はまだ激しく降っていた。


 驚いたことは、二日目最初の朝稽古は6時開始なのだが、
どういうわけか5時45分にはもう準備体操が始まっていたことだった。
遅刻したわけではないのに遅刻したような気分になる。
参加者の方々は、いったいいつ寝ているんだろう(寝ていないのだろうか)。

人数が多いので、午後の稽古の後半では、
青竹割りをするひとと杖の稽古をするひとの半々に分けられることになった。
改めて、合宿参加者が増えていることを感じる。

青竹割りは、体軸を精密に感じられるよい稽古だ。
力があるなしではなく、腕の力がどうこうではなく、
竹を割る力を持っているということでもなく、
ただただ体軸がはっきりしていないと、何にもならないことを強く実感できるからだ。
 もちろん太刀の使い方も考えねばならぬが、自身の軸が見た目にも
じつにわかりやすい結果として確認できるので、よい。


三日目の早朝は、さすがに昨日よりは少し準備体操開始時間が遅くなっていた。
それでも6時からの稽古であることには変わりない。
 
午前の稽古もあっという間に終わり、片付け。
あっという間に多田塾合宿のときが去って行ってしまった。


3日間を通して、今回、多田先生のことばをお聴きしながら、
改めて深く感じることができたのは、「あ・ぅん」の呼吸のこと、
気の流れと観念も身体がなければ感じることができず、その身体は、
自分で磨くということである。誰もほかのひとはやってくれない。自分でするしかない。
そして、すべての稽古は、命の上手な使い方に通じるためのものである。
 
これまでにも何度もお聴きしてきたことばではある(はず)だが、
だんだんとわたし自身にとってもまた、「聴こえやすく」なった。
 先生のおことばのなかに「聴こえる部分」が増えていくと、とてもうれしい。
 「聴こえる」ようになりたいと思う。

今回は合宿を終えた後の快感も、どこか、いつもと違っている。
実はこれまでは、「わたしのようなわたし」が、
どこか遠くでお稽古しているのに似たような感触があった。
だが、こんどは、ちゃんとわたしがそこにいて、その時間に稽古していることを感じた。
「わたしのようなわたし」は、もうどこにもいなかった。

 多田先生のシャワーを三日間浴び続け、
よりよき快感と充実した心地とともに伊丹空港に着く頃には、
身も心も相当愉快になっていた。

すべての出会いと時間に感謝した。ありがとうございました。
内田先生、ありがとうございました。
今回もまた、多方面でお世話になりましたみなさま、ありがとうございました。


10月8日(金)
 台風が近づいている。でも、ま、なんとかなるさ。

10月7日(木)
 木曜日は、木曜日である。

10月6日(水)
 あったことは、あったことである。

10月5日(火)
 終わったことは、終わったことにする。

2004年10月20日

Lizard is coming!

10月20日(水)予想通りの台風、見事な警報。
 
この前のが「マーゴン」で、次が「トカゲ」。その次が「ノックテン」。
 
台風にもちゃんと名前がついている。

調べてみると、西暦2000年の1月から、
ここいら、北西太平洋周辺海域台風の名前が、
一気にアジア名に変わったのだそうだ。

それまでは、アメリカが英語のファーストネームを
男女交互につけていたらしい。
そういえば幼い頃、「ジェーンが来た!」とか何とか、聞いたような気がする。

台風の名前、アジア名というくらいだから、
日本周辺の北緯0~60度、東経100~180度に適応される。

名前を付けるのは、アジア各地域の14カ国が加盟するその名も台風委員会。
(世界にはいろんな委員会がある)。

正式名称は「ESCAP’/WMO台風委員会」。
これは、1968年に設立された政府間組織で、
目的は、様々な分野の協力を通じて台風による災害を軽減すること。

加盟国地域は、日本、中国、香港、シンガポール、タイ、マレーシア、
フィリピン、ベトナム、ラオス、マカオ、カンボジア、
韓国、北朝鮮、米国(12カ国・2地域で構成)の14である。

アジア名に変わったのは、
北西太平洋領域で発生する台風防災に関する各国の政府間組織の台風委員会が、
2000年から北西太平洋領域で発生する台風には、同領域内で用いられている
固有の名前(加盟国の言葉で動植物や自然現象に関係する名前)を
つけようではないかと、決まったからということである。

ここにもまた、米国一極集中は避けようって動きなのだろうか。どうだろうか。

もちろん大西洋地域、北東太平洋地域、北太平洋中部、オーストラリア近海、
フィジー近海、パプア・ニューギニア近海、南西インド洋など、
世界のそれぞれの場所では、そこで発生した台風への名を持つようなので、
それらに準じた動きなのかもしれない。

ところで、アジア名は、各国地域がそれぞれ10個ずつの名前を出して、
全部で140個の台風の名前があらかじめあり、構成されている。
それを台風の発生順に用いるのが規則らしい。(一巡すると前に戻る)。

 名前の一覧を見てみると、アメリカからのは相変わらず、
女性の名前や男性の名前が含んでいる一方で、
オーマイス(Omais)【徘徊】といった、なにやら、それらしいのもある。

韓国からはノグリー(Noguri)【たぬき】、
フィリピンはハギビス(Hagibisu)【すばやい】などあり、
台風の名前として、興味をそそる。

いま、すでに発生している台風24号は「ノックテン」(Nock-ten)で、
ラオスのことばで、「鳥」を意味するようだ。

 日本が出した名は何かと思えば、すべて星座から。
選択範囲そのものからして、相変わらず、よくわからないセンスである。

せめて、土方とか、姫路城とか、大仏とか、四万十川なんかの、
もうちょっと日本に関するような事物にすればいいのにと思う。
無理なら、イヌとかネコとか饅頭などの、
その辺のわかりやすい普通名詞にすればいいのに。
だからって、アメリカみたいに女性の名前や男性の名前、
苗字なんてものをつけられても困るけど。
だってさ、「あ、タナカが来た!」って言われても、台風なんだか人なんだか。

今回の台風23号は「トカゲ」。ぞぞぞとした。かわいくねー。
「トカゲ座」からとったのでした。

ほかのはどうかと見てみると、「てんびん」、「やぎ」、「くじら」。

これらはまだ星座のようでいいとして、
あとは、「コンパス」、「かんむり」、「コップ」である。

こんな星座があるのも知らなかったけれど、
「コンパス」はまだしも「コップ」って…。

だって、台風なら「コップ」じゃなくて「バケツ」でしょう!

10月19日(火)
 すこし多めに睡眠をとる。

10月18日(月)
 朝から吐き気がして、どうしてもすぐには起き上がることができなかった。
別段身体は眠いわけではないのだが、どうも気持ちが悪いのである。
なぜか視界もぼんやりするので熱を測ると、軽い微熱。
平熱が低いので、肌寒く感じる。
引き出しの奥にしまいこんでいたトレーナーを出して着る。

本日5限は代講。
内田先生の出張のため、TAのわたしがその時間を担当させていただくことになる。
体育の、武道の先生になるのもいいな、なれるのなら、と思う。

10月17日(日)
 高橋源一郎さんの講演を聴きに行く。
場所は甲南大学キャンパス。じつは初めて訪れた。
こじんまりしているが緑もあって、看板もあって、でも、きたなくなくって、
教室はわかる距離にあり、校舎もすっきり、とてもきれいな大学である。
 
「翻訳と文学」というお題での講演は、
高橋さんは睡眠時間ゼロ状態から話は始まったが、おもしろかった。
「高橋源一郎的な時間」が静かに、しかし確かに流れていた。

10月16日(土)
いまさらだけど、わたしは声が低い。

10月15日(金)
 大学の部分的改装工事が終わり、ようやく道が通じる。
これで、迂回ルートを利用しなくて澄むかと思うと、ストレスも減る。

10月14日(木)
 カルピスとコーラス、赤福とお福、宝塚歌劇団と松竹歌劇団。
 すべてにおいて、前者の方が好きである。

そういや、「7UP」というジュースがあった。
いまはもう、どこかに行ってしまったんだろうか。
スマートボールをするような場所なら、いまでもまだ存在しているのだろうか。

中学生のとき、美術の時間、模写のためか何かで7UPの空き瓶が配られた。
担当の美術教師とわたし以外、クラスの誰ひとりとして、
その飲料を知らなかったことを思い出す。まるで関係ない話だけど。

10月13日(水)
ひとことも誰とも口を利かずに過ごす。
だから、きょうはジョンも静かだ。

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