le 7 fevrier
寒い。
今日は、中高の同窓会会報の編集集まり。
10時集合なのですが、起きたら8時半で、
今からご飯食べて、用意して、9時22分発の
電車に乗って・・・と考えると、どうも無理そう
だったので、初めて車で学校へ。
車の方が、早いし、楽ちん。
って、知ってるんですが、街の中を車で走るのが
怖くて。
だって、車線が4本ぐらいあるし、一方通行が
多いから、どこ走ればいいのかわからないんですもん。
まぁ、とは言うものの、いつまでもそういうわけには
いかないだろう、ということで、覚えている道を
通って、無事到着。
編集は、来週の土曜日で完成できそうです。
たぶん。
実は、昨日までバリ島でした。
まさか、2度目のゼミ旅行があるなんて・・・。
本当に、想像もしてなかったです。
しかも、1回、現役ゼミ旅行でバリ島に行ったとき、
あまりの暑さとじめじめにやられ、動けなくなるほど
だったので、恐らく私は二度とバリ島には来ない
だろう、と思っていたので、なおのこと想像外でした。
ある年末の日、先生ん家に遊びに行ったら、
先生が、「バリ島行かない?」って言われて。
その場にいた、永本ちゃんと私は、「行く!」
って手を挙げていたのですね、これが。
何と言うか、条件反射みたいなもので、
提案されたら、とりあえず乗っとく、みたいな。
で、よくよく日にちを伺うと、永本ちゃんは
都合が悪くて、私は、バリ島が苦手ということを
思い出して、結局保留。
でも、何となく行ってみたかったんです、
もう一度。
じめじめが本当に合わないかどうか、確かめたかった。
空きが、2名分あったので、誰か行ってくれないかなぁ
と、探してみましたが見つからず、結局、
私一人で参加。
まぁ、うちらの時みたいに、ゼミ生の知り合いとか、
先生の知り合いとか、いろいろ参加するに違いない、
と勝手に思い込んで、当日関空に行ったら、
ゼミ生以外の人が、私だけだったというね。
がーん。
たぶん、ゼミ生のみなさんからしたら、本当に
よくわからない「卒業生の人」なのにもかかわらず、
最初から親切にしていただく。
親切でかわいい。
いい人たちです。
そんな感じで、いざインドネシアはバリ島へ。
現役ゼミ旅行のときは、乾季でしたが、今回は雨季。
ということで、着いたらいきなり雨。
私は、じめじめも雨も好きではないので、
あぁ、いきなり雨だよ・・・と若干落ちる。
でも、夜だからか、暑さは控え目。
空港の職員さんたちは、真夜中で疲れているからなのか、
元々そうなのか、かなり投げやりに入国カードに
ハンコを押していた。
投げやりすぎて、私の前の人は、カードが点線から
大きくはずれたところで破られ、その修復作業に、
破った当の本人である職員さんは、かなりイライラ
していた。
あぁ、バリ島だなぁ。
何となくそう思う。
修復していたテープが、セロテープとかではなく、
白いシールで、貼ったところは文字が見えない、
というのがすごい。
投げやりな入国審査も終え、スーツケースを取りに
行くと、何故か1スーツケースにつき、1ポーター。
うっ、何か思い出した。
これで、頼んでもないのに勝手にスーツケースを
運ばれ、最後にチップをせがまれるのだ。
なので、「いいです。」と断ってみた。
でも、スルーされて「パスポート、ミセマス」
とか言われ、結局私が係の人にパスポートを提示
している間、ずーっと私のスーツケースを管理され、
やっぱり最後に「チップ」と言われる。
その人が手に持っていたのは、誰か他の人からもらった、
千円札だった。
あいにく私は、千円札も細かい現地のルピアも
持っていなかったので、ごめんなさい、と告げて、
スーツケースを取り戻して逃れる。
そっからホテルまでバス。
ガイドのスカルタさんが、バリっぽい日本語で、
注意事項の合間にダジャレをはさんでいた。
ホテルに着いたのは、何時ぐらいでしたかねぇ。
部屋に入って、荷を解いて、お風呂に入って寝る頃
は、3時でしたけども。
部屋に入ったら、NHKが流れていてびっくり。
わざわざテレビを点けてるという。
フランス人の部屋には、TV5mondeが点いていたの
だろうか。
ベランダがあるので、わぁーいと思って、
早速外に出てみる。
真っ暗・・・。
まぁ、夜中ですからね。
ちゃんと戸締りして、皺ひとつなくメイキング
されたベッドに、どさっと倒れこみ、エアコンを
弱にしたまま就寝。
途中、寒くなって目が覚める。
エアコンを切って、布団にもぐって再び寝る。
意外。
意外と寒いらしい。
どこからか、のんきな曲が聞こえてくる。
・・・う・・・聞き覚えがあるなぁ・・・あぁ。
は?え?なんで?
何と聞こえていたのは、「メルシー体操」。
『めがね』という映画の中に出てくる体操の曲で、
普段、私の目覚まし曲は、この「メルシー体操」
なのですが、電源を切ったままのケータイから
まさかのアラーム。
機能がすごすぎです。
私のケータイは、日本でしか使えないので、
関空で電源切って以来、一度も触ってない。
のに、アラームは鳴る。
知らなかった。
急いでスーツケースの中から、ケータイを取り出し、
アラームをオフにする。
そして、また寝る。
すると、今度は、「ピンポーン」とドアの外から
私を呼ぶ人が。
おぉ、部屋には、ベル付きなんだ・・・。
ほぇ~。
一応、ぼんやりしながらも、ドアのチェーンは
外さずに、ドアを少し開けてみる。
「オハヨゴザイマス。ソージデス。」
「うん。もうちょっと後でもいいですか?すみません。」
「ワカリマシタ。」
すごくにこやかな、客室清掃の人。
そして、日本語が上手い。
8時。
そっか。掃除って、意外に早いんだ。
じゃぁ起きよう。
そっから、のそのそ朝ごはんに行く準備。
着替えた後、カーテンを開けると、結構いい天気。
またベランダに出る。
朝だからか、嫌な暑さではなく、むしろ心地よい
空気。
ふわぁあ。
9時前ぐらいに、部屋を出ると、丁度向かいの部屋を
先ほどのお兄さんが清掃中で、目が合う。
「すみません。お願いします。」
と告げ、一応ドアノブに「掃除してください」札を掛け、
ふらふら朝食へ。
ロビーの辺りまで歩いてきて、ふと、朝食って
どこで食べるんだっけ?という疑問が。
ロビーの端っこに、日本語デスクがあったので、
そこに座っていたお兄さんに、早速尋ねる。
話す前に、まず挨拶を交わすじゃないですか。
それが、とても気持ちよい。
外国に行くと特にそう感じる。
みんな、笑顔が素敵だし。
朝食の場所を教えてもらって、ふらふら階段を
降りてそこへ向かうと、先生を発見。
あ、先生だ、と思って一人で顔をほころばせていると、
お店の人が「ハロー」と声を掛けてくださったので、
挨拶をして部屋番号を伝える。
席は、外と中とどっちが良いかの確認をされたので、
先生の座っている席を指差して、あの席が良いです。
って言うと、「ノー。フル。」だって。
うん。知ってる。
いや、誰がどう見ても、その席には座っている人が
いるんで。
私は、すごくわがままを言っている客だと
思われているのかなぁと思って、きゃはははって
笑ってると、今度は「フレンド?」って聞かれる。
「ノー。ヒーイズマイティーチャー。」
と答えると、何故かそのおばさんが笑い出し、
二人で爆笑しながら、先生のいる席へ案内して
いただく。
パンがおいしい。
パイナップルジャムがおいしい。
ヨーグルトにパイナップルを入れると、おいしい。
バナナフリットもちょっと脂っこいけど、おいしい。
コーヒーがおいしい。
朝ごはんをいっぱい食べて、部屋に戻ってから
支度をして、出掛けてみる。
この日は、ホテルの近くのバリコレクションという
ショッピングモールに行くことに。
私の頭の中では、歩いて散歩がてら、ということに
なっていたのだけれど、ホテルの玄関にいた警備の
おじさんに道を尋ねると、シャトルバスがあるよ、
と言われる。
で、交通案内係の方のところに案内され、
尋ねてみると、20分後の11時頃にバスが来る、と。
ありがとう、と言って、そのままロビーのイスで
20分待機。
ロビーには、イスというかソファーというかが、
たくさんあって休みたい放題です。
ぽけーっと風に揺れる木を眺めていると、
あっという間に15分が過ぎていた。
あ、5分前。
別に、5分前に集合する必要もないのだろうなぁと
思いながら、玄関に向かう。
ちょっと遅れてシャトルバスが到着。
乗るのは、私一人だった。
交通案内係のお姉さんに、ウインクで見送られ、
出発。
何故に、ウインク?
とか思っている間に、隣のホテルに到着。
そうやって、いろんなホテルを回っている内に、
小型のバスは、ほぼ満席になっていた。
バスっていうか、トラック的。
後方のステップから乗り込むタイプで、
窓とかなく、長椅子に適当に座る感じ。
道がでこぼこしてると、弾みで外に落ちそうになる。
バリコレクションに着いてバスから降りる前に、
運転手さんに、帰りのバス情報を聞いてみる。
よくわからなかったけど、毎時40分に来るとか?
まぁいいや。
尋ねた割りに、適当なヒト。
中に入ってみると、スーパーがあった。
おぉ、お菓子がいっぱい。
ってハイテンション気味に物色し、帰りに
ココ寄って帰ろうっと決める。
うろうろ、うろうろ。
バリ土産がたくさん。
お面とか、カゴとか、お箸とか、コースターとか。
お香とかお風呂グッズとかオイルとか。
多いなぁ、お土産。
そして、恐ろしく安い。
そう思いながら、ふと外を見ると、急に雨に
なっていた。
あら。
雨っていうか、スコールですか?
恐ろしい勢いで降っているという。
店から店に移動するとき、屋根がないので、
持って来ていた折り畳み傘が活躍。
でも、折り畳み傘程度じゃ、結局濡れてしまうらしい。
ふぅ。
そんな大雨にも負けず、結構うろうろして、
最終的に、職場の女の子たちにお箸を買ったり、
自分家用にコースターを買ったりしてから、
スーパーに戻って来た。
普通に生活用品が売っている。
こういうの好き。
シャンプーとか洗剤とか。
ま、今回は、短期の旅行なので、買わなかったですけど。
日本から忘れ物しても、全然平気だなぁ。
お菓子売り場で、飴っぽいものを発見。
飴かなぁ、どうかなぁと思って、
近くにいた店員さんに尋ねてみると、その人も
わからなかったらしく、「たぶん、飴。」
みたいな感じに言われ、そのままその商品を持って、
少し離れたところにいる店員さんに、尋ねてくれた。
「これって、飴だよね?」
「え?何?あぁそれか。そうだよ、飴だよ。」
みたいな。
たぶん。
現地語だったので、よくわからなかったけど、
私にはそう聞こえた。
なので、「飴」ということで、それも買ってみる。
そろそろバスの時間かも。
と、あいまいに判断して、バスを降りた辺りに行ってみる
も、誰もおらず。
そして、雨がすごい。
しばらく、その雨に気を取られ、思わずぼんやり
立ち尽くしてしまう。
我に返って、同じように雨を眺めていた同い年ぐらいに
見える男の子に「英語しゃべれますか?」と英語で
聞いてみる。
「無理。」っと、表情で返される。
そうかぁ・・・うーん。
すると、その子の友だちがやって来て、英語で話しかけて
くれたので、シャトルバスについて聞いてみる。
わからないけど、インフォメーションで聞いたら
わかるんじゃないかなぁ。
みたいな。
へー。・・・インフォメーションってどこにあるん
ですか?
その時点で、その友だちは、コレはダメだなぁと
思ったのか、ついて来なよ、と手で合図し、スタスタ
歩き出した。
言われるままについて行くと、インフォメーションらしき
場所があり、そこのお姉さんが、シャトルバスについて
教えてくれた。
A乗り場みたいなところに行けばいいらしく、
「ヒダリガワデス」と最後は日本語だった。
そのお姉さんと、インフォメーションまで案内してくれた
男の子にお礼を言って、A乗り場へ。
ヒダリガワと言われたものの、左には道がいくつか
あり、また適当に歩いてると、運良くバス乗り場に
たどり着く。
良かったー、帰れる。
ゲートには、いかついお兄さんが4人ぐらいいて、
イカツイなぁと思って若干警戒してたら、実は
すごい親切で。
「どこまで?」
「アヨディアリゾートです。」
「おー、あと10分ぐらいだよ。そこ、雨に濡れるから、
こっちにおいでよ。」
そう、私は最後尾に並んだものの、その部分は、
屋根に穴が開いていて、雨直撃だったのです。
そのイカツイお兄さんの親切のおかげで、雨にも
濡れないし、しかも先頭、みたいな。
雨がひどくなって来たので、出発予定時間の14時
より少し早めに、出発。
いい感じに適当。
てか、うちらが乗るバスが、実はそこに待機していた
ってことがびっくりですけどね。
来た人から乗せるとかじゃないんだ・・・。
また、ガタガタ道を通って、帰宅。
何だかんだ言って、結構雨に濡れたから、寒い。
着替えて、ベッドに横になり、窓の外を眺める。
雨季、雨季とは言うものの、本当にすごい雨。
台風チックです。
風もすごいし。
眺めてると、だんだん眠くなって、いつの間にか
眠っていたらしい。
目が覚めたら、雨が止んでいた。
またベランダに出てみる。
ついでに、傘を乾かしてみる。
ほぇ~のんびりしてるなぁ。
ベランダに小鳥がやって来た。
おぉ。ふさふさした鳥だなぁ。
と、次の瞬間、目の前のヤシの木みたいな木に、
リス発見!!
リス??
でかい。
急いでカメラを取りに戻り、幹をすべり降りるところを、
何とか写真に収める。
おぉ、野生のリス、初めて見たかも。
部屋に戻って、ソファーで本を読む。
また雨。
あ、止んだ。
あっ、またリス!!
あ、小鳥。さっきの鳥?
何となくまた眠くなって、ごろん。
窓越しに外を眺める。
雨って悪くないなぁ。
雨が嫌いな私でも、そう思ってしまう、雰囲気のある
雨。
雨の中、風でゆれる目の前のヤシの木みたいな木を
眺めてて、風の音と雨の音を聞いていると、
自分が感じているよりも早く時間が過ぎていく。
そうやってただぼんやりしてると、突然サイレン
みたいな音で電話が鳴って、先生と晩ご飯を
食べに行く。
海なのに、私は肉を食べた。
食べ初めてから、そういえば、海の幸を食べる
べきだったのかなぁと思いましたけど。
何故かぬるいピナコラーダと何故かあったかい
赤ワイン。
部屋に戻って、お酒が冷めるまで、TV5を見る。
白黒の映画をやってて、字幕が英語。
よくわかんなかったけど、恋が成就しない、
登場人物がやたらと多い映画。
それが終わったら、le paradis est perdu だったと
思うけど、そんなタイトルの不思議な映画が
始まった。
反抗期っぽい女の子が、ある日お父さんの車のトランクに
潜んで家を抜け出す。
着いたところは、森の中の大きなお屋敷。
トランクから出て、屋敷の中を窺っていると、
何やら怪しげな女の人がたくさんいる。
よくよく見ると、それらはみな女装をしている
おじさん。
その中に、自分の父親を発見し、失神。
目が覚めて、父と喧嘩をし、一人で歩いて
屋敷から遠ざかっていると、父親が車で
のそのそ追っかけて来、車に乗るように話す。
疲れ果てたので、仕方なく車に乗るも、
またそこで女装の件についてもめ出し、
女の子は、走行中にもかかわらず車のドアを
開けて、外に出ようとする。
止める父。
車が横転。
額から血を流しながら、女の子は父を車から
引きずりおろし、鞄の中に入っていた、朝父が
家を出るときに着ていた服を出し、女装姿から、
普通のお父さん姿に着替えさせ、女装用の服を、
森の中で土に埋める。
その頃、救急車が到着。
女の子は、森の奥へ逃げる。
終わり。
失われた楽園??
翌朝。
バリ島に来ているのに、仕事の夢でうなされて、
汗びっしょりになって目が覚める。
7時。
7時かぁ。早いなぁと思っていると、
「ピンポーン」とベルが鳴る。
昨日より、1時間早く掃除?っと思って、
またドアを開けてみると、ゼミ生さん2人の
後姿が見えた。
朝ごはんに誘ってくれたのかなぁ、と思いつつも、
すでに彼女たちは遠ざかっていたので、
そのまま部屋に戻り、とりあえず朝ごはんに
出掛ける準備。
最終日にわかりましたが、そのゼミ生さん2人は、
朝7時から散歩に出掛ける途中、私の部屋に寄り、
もし私が起きていたら、9時から観光に出掛ける
とき一緒にどうですか?とお誘いしてくださる
予定だったらしい。
やさしい人たちですねぇ。
私はこの日、ホテルのあるヌサ・ドゥアを出て、
クタというところに行くつもりだったので、
前日より少し早めに朝ごはん。
朝ごはん中の4人のゼミ生さんに挨拶をしてから、
席に案内していただく。
外はいっぱいなので、中の席につく。
後ろの席に、フランス人一家がやって来たので、
そのフランス語を聞きながら、昨日に引き続き
パイナップルジャムをたっぷりパンに付けて
食べる。
パイナップルジャムって、あまり見かけないけど、
あっさりしてておいしい。
朝ごはん後、出掛ける準備をして、
日本語デスクに。
私の目的地は、マタハリストアとか言う、大きな
スーパーマーケットなんだけれど、そこが、
DFSの近くということで、DFSまでのシャトルバスが
出るかどうか尋ねに行ったわけです。
すると、とても愛想の良いお兄さんが、
無料送迎の紙ありますか?と言う。
「ないよ。」
「え?旅行会社から何かもらってないですか?」
「パンフレットみたいなのはもらったけど・・・。」
「封筒ですか?」
「うん。」
「それ、持って来て下さい。私見ます。」
「わかった。ありがとう。」
んで、部屋に戻ってその封筒を持って行くも、
どこにもそんな紙は見当たらず。
「なぜもらってないですか!!」
と、ちょっとキレられる。
「はははは・・・何故でしょう・・・。」
って笑ってると、お兄さんは、どこかに電話をして、
シャトルバスについて質問してくれていた。
10時40分になったら、バスが来るらしい、
と言われ、また20分ぐらいロビーで待つ。
そろそろ時間かなぁと思い、交通案内係さんが
いる辺りに行くと、昨日とは違う警備さんがいて、
すごくにっこり微笑みかけてくれ、どこに
行くの?と言われる。
DFS行きのシャトルバスを待ってて、マタハリストアに
行くんだー、と話す。
この日の交通案内係さんも、昨日の人より親しみやすく、
居心地の良い待ち時間。
が、予定を20分過ぎてもバスが来ない。
遅いなぁ。
ぶーんっと来たのは、バリコレクション行き。
交通案内係さんと警備さんが二人して、これに
乗る?って聞いてくれたけど、バリコレクションには、
昨日行ったから、と断る。
断りついでに、タクシーありますか?と
聞いてみる。
すると、料金表を見せてくれ、とりあえず、
DFSまでの片道料金を払い、タクシーを呼んでもらった。
タクシーになんて乗っちゃうと、運転手さんと
話さないといけないから、本当は嫌だったんだけど、
バスが来ないから仕方ない。
呼んでもらったタクシーは、いわゆるチャーター
なので、何だか面倒なことになりそうだなぁ、という
予感でいっぱいになりながら、「いってらっしゃい」
とすごく明るく見送られ、出掛ける。
やはりいきなり会話。
「行き先は、DFSで良いですか?」
「うん。本当は、マタハリストアに行きたいんですけど。」
「一人ですか?」
「先生と一緒です。」
「先生は何してるですか?」
「部屋でお仕事。」
「行く途中に、ナナミという新しいお店あります。
バリのお土産は買いましたか?」
「昨日、お箸とか買いました。」
「そのお店、日本人いっぱい来る。寄りますか?」
「うーん・・・。」
「大丈夫。料金変わらないから。」
そういう問題じゃないんだけどなぁ、と思いつつ、
「じゃぁ、お願いします。」
と言ってしまう。
もうすでにめんどくさくて。
そのナナミというお店は小さなお店で、
なのに、日本円もUSドルもカードも使えるし、
店員さんが、ほぼ全員日本語ぺらぺら。
そして、小島よしおと狩野英孝のギャグに詳しい。
突然、おっぱっぴーとかスタッフゥーとかって言って
来て、笑える・・・。
ちょっと変わった形のカゴがたくさん売っていたので、
いろいろ物色。
すると隣りから、「コレハ、ヨゴレテモ、ミズデアラエマス」
といきなり言われる。
どうも、このお店の店員さんは、突然言葉を
発するらしい。
私が、これにしよーっと決めて、カゴを
手に取ると、スタッフゥーと言っていた店員さんが、
ささっとやって来て、「トリアエズ?トリアエズ?」
と聞いてくる。
「あ、じゃぁトリアエズこれ、お願いします。」
と手渡し、他のものを物色。
するとまた、さっきの店員さんが来て、
いきなりバリえもんの説明が始まった。
「コレ、バリえもん!オカネガナイカラ、ポケットハナイ
ヨ。デモ、ミミガアリマス!ヒゲモ、4ホン!
パクリ、ジャナイヨ。エット・・・ソックリ!!」
おぉ・・・思わず、爆笑。
この人、おもしろい。
結局、カゴとバリえもん(小)(大きさは2種類あるけど、
小さい方)を買ってお店を出る。
雨が降っていた。
お店の前で、店員さんが大きな傘をさしてくれる。
そこへ、私のタクシーがやって来て、濡れずに移動。
DFSは、どっちでも良かったのだけれど、両替したかった
のと、まぁ母と伯母に口紅とマスカラでも買って帰るか、
餞別もらったし・・・ということで、ちょこっと
買い物。
あっという間に用事を終えて、タクシーはどこかなぁ
と思って外を見ると、運転手さんが、DFS入口の
警備さんと話ながら、私に手を振っていた。
実は、タクシーに乗って間もなく、帰りもそのまま
このタクシーを利用しないか、と言われ、
料金を提示されたところ、ホテルで聞いていた往復料金
より、5万ルピア高かった。
なので、片道でいいです、と断っていたのだけれど、
雨も降って来ちゃったし、だんだん荷物も増えてるし、
シャトルバス待ってて、また来なかったら帰るの
遅くなるし、もう帰りも送ってもらおうかなぁと
思いはじめていて。
いろいろ、会話しなきゃいけなくて、面倒だけど、
悪い人ではなさそうだし、DFSからすぐ近くの
マタハリストアまでも、雨だから車移動してくれる
って言ってるし、もういいや。
ってことで、車に乗ってから、やっぱり
帰りも送ってくださいとお願いしてみる。
したら、結構普通に、了解してくれた。
喜ぶでもなく、怒るでもなく。
うーん、表情がよくわからない・・・。
でも、一人行動なので、今、この人を
信用するしかないのだ、と言い聞かせマタハリストアへ。
ココは、永本ちゃんから、オススメされていたので、
是非来たかったところ。
1階にパン屋さんがあるよ、と聞いていたとおり、
入ったところに、パン屋さんが。
パンを買うのは、最後にして、スーパーを探す。
1階をうろうろするも、見当たらず、他のお店
ばっかり。服とか、おもちゃとか。
2階かなぁと思ってエスカレーターに向かうと、
変な人につかまる。
なんでも、ホテルの営業とかで、何とかホテルという、
東京にもあるホテルだそうで、私が泊まっていた
アヨディアリゾートの近くにあるとのこと。
で、キャンペーン中で、このカードをめくって
下さい、みたいなことになり、えっと、嫌です。
と断ってみたのに、スルー。
何だよ、この人。と思いながら、仕方ないので、
さっさとカードをめくって逃げようと思い、
点線から開けてみる。
ふと見ると、隣でその営業マンも同じようにカードを
めくっている。
何がやりたいねん、と思っていたら、私の開けた
カードを手に取り、「Tシャツが当たりました!」
と言われる。
あぁそう。
そしてさらに、自分が開けていたカードを私に
渡し、これも開けてくださいと言われる。
何で2枚も・・・と、開けると、彼は「当たった!
すごい。初めて見ます!!」
と一人で喜んでいる。
星が3つ揃ったので、1000ドルプレゼント。
はぁ、真剣にいらない・・・と思って、
静かにしてたら、勝手に説明が始まった。
まぁ、結局、次の日にそのホテルへ行って、
そこでプレゼントをもらってください、とか言う
話で、聞いても意味わかんなかったという。
絶対に来てくださいね。と握手され、今からどこに
行きますか?と尋ねられたので、スーパーはどこですか?
と逆に尋ねてみる。
で、その怪しい営業マンに、最終的にスーパーの
場所を教えてもらった。
スーパーは2階でした。
大きなスーパーで、売ってる物も、
分量が多い。
棚も高くて、すごい上の方まで、商品が積んである。
ココでまた、お土産を買う。
主にお菓子。
職場の人たちに、おすそ分けするため。
野菜や果物売り場を眺めつつ、生活できそう
だなぁと思う。
フランスのMONOPRIXみたい。
最後に、1階のパン屋さんに寄って、チーズフランス
とチョコのパンとクロワッサンを買う。
そうやって、また荷物を増やしてタクシーへ。
帰りに、コーヒー屋さんに連れて行かれる。
まぁ確かに、私が、コーヒーも買いたいと
話しましたけど、それは、スーパーで買う予定
だったのに、コーヒー屋さんがあるから、
帰りに寄りましょう、という話になってしまい。
連れて行かれると、コーヒー工場もあった。
そして、やはり日本語の話せるスタッフの方が
登場し、工場見学。
コーヒー豆には、オスとメスがあるそうです。
見学後、試飲大会。
4種類のコーヒーと1種類の紅茶。
その合間に、チョコとクッキーが差し出され、
すごく勧められる。
試飲の結果、2種類のコーヒーを買うことに。
あっさりのと濃いの。
そして、やっと帰れるー、とタクシーに
乗り込むと、「お昼ご飯はいいですか?」
と言われる。
さすがに、もうぐったりだし、パン買ったし、
「いらない。帰る。」と告げ、ホテルまで
送ってもらう。
ホテルに着くと、朝送り出してくれたベルボーイ
的なお兄さんが、タクシーのドアを開けてくれて、
行くときと同じくにこやかに「おかえりなさい」
と言ってくれる。
あぁ、帰ってきた。
そのままベッドに倒れる。
しばらく倒れていて、ちょっと回復したので、
チーズフランスを齧る。
おいしい。
パンが意外においしい島。
その後、本を読んで、かなり本に没頭していると、
先生から晩ご飯の電話が。
タクシーに連れまわされた話をすると、先生に、
「ホテルから出るから、そういうことになるんだよ。」
と言われる。
確かに・・・その通りです。
もう、明日は、最終日だし、一歩も出ないでおこう、
と心に決めて、寝る。
嫌な夢は見なかったけど、目覚ましが鳴る前に
目が覚める。
今思えば、お昼寝が長すぎて、朝起きるのが
早かったのかも。
朝ごはんのあと、部屋に戻ると、きれいに掃除が
終わっていて、ベッドも元通り。
ダイブ。
普通、初日にするものか・・・。
でも、忘れていたので、最終日にダイブ。
それが気持ちよかったらしく、そのまま寝てしまう。
いくら寝てても誰にも怒られない。
しあわせ。
目が覚めたけど、寝転がったまま、窓の外を眺める。
風の音。揺れるヤシの木みたいな木。
あぁ、今日で最後なんだ、この景色。
一人でしんみりしながら、本の残りを読む。
持って来た本は、『食堂かたつむり』。
こんな感動的な話だとは思わず、わくわくしながら、
持って来たんですが、最後の方、号泣。
生きることと食べること、食べ物によって
生かされていること、人の愛情、人のあたたかさ、
そういう感じがあふれていて、涙が止まらなかった。
読み終えて、少し落ち着いて、また窓の外を眺める。
ごろん。
ちょっと久々に、一人になりたかった。
日本にいたら、なかなかこんな風に一人に
なれない。
基本一人だけど、ご飯のときには先生に会えるし、
何て良い環境だったんだろう、誘ってもらえて
良かった、と振り返ると泣けてきた。
あぁ、帰らなきゃいけないのかぁ。
7年前、ゼミ旅行でバリ島に来たときは、
本当に過ごしづらいと感じたけど、今回は、
気持ちよかった。
外国に来てるのに、ほとんどホテルでだら~ん
としてるのは、もったいないって思ってたけど、
リゾートだし、これでいいのだなぁと思えてしまうのは、
私がちょっと年を取ったからかも。
雨季が良かったのかなぁ。
また、日常が戻ってくる。
たぶん、しばらくは、かなり眠い日々が続くけど、
その内リズムも戻るだろうな。
てか、久々に長々書きましたねぇ。
書き漏れてることもあるんですけど、ちょっと
眠いので、またの機会に。