le 21 janvier
『村上朝日堂』を読んだ。
読みながら、今まで、村上春樹が好きだ、
と言っていたけど、それは正しくなかったなぁと
思った。
それは、この本を読んで村上春樹のことが
嫌いになったとかそんなことではなく、
甘かったなぁ・・・みたいなそんな感じで。
何ていうか、小説以外のこういう本を読まずして
村上春樹が好きだ、と言ってしまうのは、
どこか間違っていたのかもしれない、というのが
一番近いかも。
おもしろすぎ。
何で今まで読んでなかったの?
と言われても、それは説明できない。
なんでかなぁ。
今まで、何度も本屋さんの文庫売り場で、
村上春樹の他の小説と共に目にしてるんですけど、
小説ばっかり買って、こっちに手を伸ばすことが
なかったんですねぇ。
なぜか。
それにしても、この本はすごいですね。
村上さんも安西さんも共にすごいという。
途中から、安西水丸を困らせるために
村上春樹が文章を書いていたりして。
それも、豆腐について。
でも、読んでいる私には、やっぱり安西さんは
さささっと筆を動かして、そんなに悩むことなく
豆腐の挿絵を描いたのではないか、という気がした。
私が、一番笑ったのは、村上春樹が切符をよく失くす
という話。
この、切符を失くす話についてはその1からその4まで
あるんですけど、あれですよ。
耳に切符を入れちゃうっていうね。
こう、小さく折りたたんで・・・。
すごいなぁ。
いくら失くすからって、そこですか?みたいな。
しかも最終的に、いろんな理由で、
そんなに失くなりたいなら失くなればいいさ、
ということになって、耳にしまうことも止めちゃうという。
まぁそのいろんな理由ってのは、耳にしまっていると
変な目で見られるとか、車掌さんが切符を拝見いたします
って来たときに、耳から出してるとびっくりされたり、
汚いとか言われたりするからとか・・・。
そうでしょうねぇ。
そうでしょうけど、みんなそんな目で見なくても
いいのに、って私なんかは思いますけどもねぇ。
物をしょっちゅう失くす人っていますよね。
あれは、何なんでしょうか。
切符失くすとか鍵を失くすとかハンカチを失くすとか
ケータイを失くすとか、ね。
村上さん的には、それはもうそういう宿命だ、
みたいな感じでしたけども。
でも、そうっぽいですよね。
だって、失くさない人はホントに失くさないし。
おもしろいなぁ。
あと、私が一番興味深かったのは、最後の方にある
村上春樹と安西水丸の対談で、結婚について
話しているものでした。
借金っていいのかなぁ・・・連帯感が
出るとは言え・・・という疑問は
残るものの、家にいてもいつもちゃんとした
格好をするようにしている、ってのは
なんかすごいなぁと。
疲れないのかなぁと思っていたら、まぁ疲れる
らしいんですけど、ある程度の緊張感をもって
暮らしていらっしゃるという話でした。
・・・てか、私も休みだからといって、
一日中パジャマだったりしたことは、今までに
一度もないです。
念のため。
ただ、こればっかりは人それぞれですよね。
家でも常に緊張感をもっていたい、という人もいれば、
家の中ぐらいは、ゆる~く過ごしたいという人もいる
だろうし。
この辺の話は、新婚な友だちに尋ねると結構
おもしろかったりする。
まぁそんなこんなで、『村上朝日堂』、
いいですよ。
まだ、小説しか読んでないって人は、読んでみると
より一層村上春樹好きになるかもしれない。
ところで、昨日は女学院の友だちたちとの
新年会でした。
3月に梅を見に行ったときぶりの再会。
相変わらずな雰囲気で、良かったです。
彼女たちと会うと、よく仕事の話になる。
今のままでいいのかなぁとか、身体壊してまで
尽くして何か意味あんのかなぁとか・・・。
彼女たちに限らず、仕事のことで悩んでいる人って
多いですよね。
私もそうだったわけですけど。
たぶんですけど、今のままで・・・と思っている
時点で、実はもう辞めたいということなんじゃ
ないでしょうか。
私は、辞めたいなら辞めればいいよ、とか
すぐ言っちゃうので、危険かもしれないですけど、
でもねぇ、このままでいいのかなぁと日々
思いながら、そこに仕事に通うってのは
しんどいと思うんですよねぇ。
ただ、辞めることで他の人に迷惑をかけるのは、
良くないので、辞めると決心したなら、
その日から辞めるための準備をしなきゃいけない
よって話。
あ、あと、「今のままで・・・」というのが
頭をよぎったら、瞬時に消すって方法もあるかも。
我に返ったら終わりというか。
「今のままで・・・いいことにしよう。」
みたいな。
でもやっぱり、そうやって騙し騙し過ごすのは、
オススメできないです。
絶対楽しくないし。
不健康なんじゃないかなぁ。
私は、こういうことばっかり言うので、
「私と話していると仕事を辞めたくなるという、
噂もあるよ。」と言うと、
「それすごいわかる!」って激しく同感した友だちが
一名いました。
彼女が、今の仕事を辞める日も、もしかすると
近いかもしれない。
全然関係ないですけど、その集まった友だちの
中に、私のことを「大人っぽくなっていて
びっくりした」と言った人がいて・・・。
実は最近、よく大人っぽくなったと言われてしまう
んですねぇ。
私は、その原因の一つは、前髪にあるんじゃないか
と思います。
珍しく、前髪を伸ばしているんですけど、
これがかなり伸びてるんです。
もうほぼ横の髪と同じぐらいの長さで、
だいたい口の辺りまでありまして。
それを、横から分けてるから、それで大人っぽい
のかなぁと。
で、それを言ったら、「そういう問題でもない
気がする。」と言われてしまったという。
おかしいなぁ。
何でしょうね?
一度、休みの日にスッピンにメガネで、
いつも行くセレクトショップに服を見に行った
ときも、お店のお姉さんに「大人っぽくなった」
と言われてしまったので、化粧は関係ない
っぽい。
彼氏ができたら大人っぽくなるってのは、
あることなんでしょうか?
今まで、他の友だちに彼氏ができたときとか、
あまり意識してなかったので、
気付かなかったなぁ。
うーん。
かと思うと、職場では、若く見えると
言われ続けてるんですがねぇ。
新卒だと思ってた、とか。
不思議な話だ。