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恐るべし!カプサイシン

le 28 aout

朝、洗濯を干しにベランダへ出たら、
たこの足(と、うちでは呼ばれているが、正式名称は
知らない・・・カラカラ回るタオルとか干すやつ。)に
カマキリが座っていた。

なぜ?

てか、私はカマキリが苦手なのである。
バッタとかクワガタとかカブトムシとかは、
結構平気に触れたりするけど、カマキリはダメ。
それは、過去にバッタと同じ感覚で胴体をつかんだときに、
あの鋭いカマでシャッと手を切られたことがあるからなんですねぇ。

カマキリのカマって後ろまで届くんだ・・・という
発見とともに、二度とカマキリには触るまいと心に誓った・・・
というか、触れなくなってしまった。

そのカマキリが、なぜか2階のベランダにいる。
わけわからん。
とりあえず、たこの足からは離れてもらう必要があったので、
たこの足を下に向けてベランダの柵に移っていただくように
仕向ける。

何とか成功。

あぁ、これでひとまず安心だ。
と思って洗濯を干し続け、チラッと様子を窺ったら
カマキリの姿がない。
どっかに飛んでった?って思いつつ、キョロキョロしてると、
母のパジャマにくっついていた。
そして、そこからずんずん高い方へ登っていらっしゃるようだった。

やばい。
こっちに飛んできたら困る。
と思ったので、とりあえずさっさと干し終えて退散することに。
網戸を閉めるとき、もう一度カマさんの位置を確認したら、
カマさんの首がコキコキっと動いて目が合った・・・。
こ、こわい・・・。


さてさて、この度、内田先生が渡仏中のため、IT秘書さんに
日記を送ることになった。
2年前に引き続き2度目のことで、もう珍しくもないの
かもしれない。
が、その2年前、私の日記は更新されなかった。
2年前の私は、「あれー、送ったのに、変だなぁ。」と
思ったのだけれど、その日記をもう一度送ってみる、というような
ことが何となく気が引けてできなかったため、
再送しなかった。
それだけではなく、先生の渡仏中に、再びIT秘書さんへ日記を
送ることすらしなかった。

やはり、何となく気が引けた、し、何となく不安だったので。

まぁ、何故更新されなかったのかということについては、
先生帰国後しばらくしてから原因が発覚しまして。
単に、私の方のメール機能が故障していたっていうね。
つまり、送ったけど届いてはなかったという。
はははは。
今回は、どうやら故障していないようなので、
この日記が更新されるはず。

えっと、よろしくお願いします。


昨日の話。

兵庫県立美術館のチケットがペアで手に入ったので、
彼とともに『アルベルト・ジャコメッティ展』へ出掛けた。

私は、この美術館に行くのが初めて。
ずっと行ってみたいと思っていたけど、なかなか機会が
なかったので。

あれですね。
建物だけでも、充分に楽しめるんですねぇ。
海からすぐだし。
風の庭、とか本当に風が来てすごく心地よい空間だった。
もし近所に住んでいたら、間違いなく憩いの場にしている気がする。

さて、ジャコメッティ展ですが、彼が一番気に入った彫刻は、
アルベルトの弟「ディエゴの胸像」。
その前から離れられなくなるくらい、引き寄せられていた・・・。
私が気に入ったのは、「檻」。
檻の両端に手をかけている人の、その感じが、タイトルの
「檻」とはうらはらにこちらに開かれている印象があって好き。

と、ジャコメッティの他にコレクション展も堪能し、
本当に「県立美術館を堪能した」という感じで満足して
帰り、お昼ご飯を食べ夕食の買出しに行き、一緒に晩ご飯を
作る。

この日のメニューは、ハッシュドビーフとニラ、トマト、
焼き豆腐を炒めたもの。

我が家では、ハッシュドビーフとか言っても市販のルーを
買って来てささっと作ってしまうのだが、昨日は彼が買っていた
本を見て一から作る。
でも、簡単。
材料なんて、トマトとトマト缶と牛コマとタマネギと
小麦粉とソースとケチャップとコンソメと塩ぐらいのもので。
昨日は、そこに他の料理と勘違いして買ってしまったバジルの
葉っぱを加え、さらにおいしくなっていた。
どこからこの旨みが出てくるの?と不思議に思うぐらい、
おいしかった。

問題は、焼き豆腐の炒め物。

同じ料理の本を見て、ほぼ書いてある通りに作っていたら、
途中で異変が。

まず、二人してほぼ同時にくしゃみが出た。
そして、鼻水が止まらなくなってきた。
さらに、咳が出るようになった。
目がチクチクしてきた。
涙も出てきた。
・・・先に、私が戦線離脱。
「ごめん」と言うことすらできず、咳込みながら隣りの部屋へ。
しばらく休憩して、あ、ましになってきたかもーと
思い、再び台所へ。
台所には、息をするのも苦しいようなヒリヒリした空気が
充満していた。
彼は、すごい勢いで予定にはなかった卵を炒め物に投入。
そして、離脱。
さすがに、この場に居続けることは不可能だったらしい。

な、何これ??

えー、まぁ要するに、原因は鷹の爪なんですねぇ。
ごま油で熱する内に、辛さと香りが引き出されて来て、
それが台所中に広がって、我々の目・鼻・喉等を
刺激し始めたという。
恐ろしい・・・。

本に、刻んで炒めて香りが出てきたら焼き豆腐を・・・とか
書いてありましたけど、これは、刻むべきではなく、
しかも、香りが出てきたら取り出しちゃう方が安全。
た、たぶん。
(あ、てか、本の材料は唐辛子なんだった。
唐辛子なら、刻んで炒めても大丈夫なんだろうか?)

彼の判断は正しく、溶き卵を入れたおかげで、
焼き豆腐やトマトたちの辛さは、かなり和らいでいた。
なんだ、おいしいじゃん、と思ってパクパク食べていたら、
彼がゆっくりと炒め物から出た汁を飲んだ。
「辛い?」と聞くと、まぁ飲んでみて、と言うので、
味見。
・・・無言。
そして、笑えてきた。
はははははは。
いやぁ、カプサイシンですか?
すごいですねぇ、カプサイシンって!みたいな。

そのカプサイシンのおかげで、じわじわ汗が
出てきて、あとからあとから汗が出てきて・・・。
やれやれ。
そもそも、調理中から、汗がすごかったんだけど。
顔だけじゃなく、背中から胸から腕から汗が噴出していて、
えらいことになってた。

この日、うちらがたどり着いた結論。
「この料理を作るのは、もうやめよう・・・。」

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2006年8月28日 18:07に投稿されたエントリーのページです。

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