« ジブリな帽子屋さん | メイン | 「長屋」の住み心地 »

青春18きっぷな旅

le 11 aout


高校の頃の先生からハガキが届いた。

今は大学で研究を続けつつ、別の学校で教えて
いらっしゃるんですが、少人数のクラスで、
生徒さんの反応が個々に伝わってきて楽しいそうです。
しかも、教室から瀬戸内海に浮かぶ島々が見えたり
するらしい。

いい環境なんだろうなぁ。
海、いいなぁ。


さて、海といえば、私も海を見てきました。
日本海。

めっちゃきれかった!
澄んでてちゃんと底が見える。
またそういう小さな入り江みたいなところで、
地元の子どもが泳いでたりしてですね、
何とも涼やかな光景でした。

その子どもが泳いでたところは、鎧っていう駅から
見える海で、駅に何かあるわけではないんですけど、
そこから見える景色が本当にきれいなんです。
次の電車が来るまで40分ぐらいあっても、
全然平気。
「うわ~きれいだなぁ。」とか
「うわ~海入りたい・・・。」とかつぶやきつつ
ぼんやり眺めているだけで、意外に時間は過ぎてしまう
ものなので。

鎧の前に、餘部鉄橋も見てきました。
もうすぐコンクリートになっちゃうんですよね、鉄橋。
あの、赤いのがいいのに。
まぁ確かに、風ひと吹きで電車が落っこちそうな
気がしないでもないですが。
で、コンクリートになる前に、一度見てみたかったので、
行って来たわけです。

鉄橋の高さとか美しさとか、空と海と山の青さも
さることながら、鉄道ファンみたいな人たちが
すごかった・・・。
ベストポジションを確保するために、必死ですから。
たぶん、彼らからしてみれば、私たちなんて
「何しに来てるの?」って感じなんでしょうねぇ。

いや、それにしても、天気も良かったんで、
赤が映えてました。
10日を選んで正解だったなぁ。

実は、彼と私が出かけようって決めると、
雨が降るってことがあって、・・・というか、初デートが
すでにどしゃ降りっていう・・・今回は、予備日とか考えつつ
日々天気予報をチェックして前日の夕方まで待って、
そこでようやく決定。
ほんと、11日にしなくてよかった。

昨日は、青春18きっぷを使って日帰り旅行を
してきたんです。
思いっきり一日を堪能できるように、時刻表と相談して
超過密スケジュール組んで。
組んで、っていうか、組むのは彼で、
私は、隣でへーとかほーとか、どこ行きたいとか言うだけ
なんですけど。
その結果、彼は4時起き。私は5時起き。

でも、そうやって早起きしたおかげで、
本当に丸一日楽しんだ感があって、かなり素敵でした。

だって、餘部行って鎧に寄って、城崎でおいしいもの食べて
温泉にも入ったんですよ。
電車は、鈍行ですよ?
車窓からのきれいな景色も見放題っていう。
これは、4時とか5時に起きなきゃ無理です。
いやぁ、早起きしてよかった。


さて、城崎ですが、ここに着くまでお昼過ぎてても
お昼ご飯らしきものは何も食べてなくて、
着いたら何かおいしいもの食べよーってわくわく
しながら駅降りて、食べたものは、海鮮丼と岩ガキ。

おいしくないわけがないんですけど、
本当においしくって、温泉入る前に妙な満足感が
全身を満たしてしまったという。
やっぱいいなぁ、海の幸。
岩ガキって初めて食べたんですけど、すんごい
甘くっておいしいんですねぇ。
また食べたい・・・。
11種類ものった海鮮丼もまた食べたい。
うぅ、お腹すいてきた・・・。

で、次は温泉。
もし余裕があったら、外湯2つぐらい回る?
とか言いつつ御所の湯へ。

露天風呂さいこー。
私たちが行った時間はまだ空いてて、
のんびりお湯に浸かることができました。
ほぼ、独り占め。

温泉に来たのなんて何年ぶりだろうっとぼんやり
考えつつ、ぽけーっとひたひた浸かり、
お湯を存分に味わって上がったら、なんだか
人が増えててびっくり。
そろそろ宿泊客が来る時間だったらしい。

てか、のんびりしすぎたかも・・・と思いつつ、
顔に化粧水と乳液だけつけて適当に髪を乾かしていたら、
隣りで念入りにお化粧をしている若い人たちが。
えらいなぁ。
私とか、化粧品重いし・・・って思って、はなから
ノーメークで帰るつもりだったんで、
眉ペンとリップぐらいしか用意してなかったですからね。
はははは。

てな感じで女湯から出ると、ぐったり机に突っ伏している
彼を発見。
あ、やっぱりのんびりしすぎたんだ、私・・・
とか思いつつ話しかけると、「今から本気で寝る態勢」
に入ったところだったらしい。
朝4時起きのところを、途中で目が覚めてもっと早くに
起きちゃったそうなので、本当に眠かったんだろうなぁ。
その証拠に、口がぽかーんって開いて目がうつろ
でしたから。
まぁ、午前中太陽を浴びて疲れてるし、
お腹も満たされてるし、お湯も気持ちよかったんで、
その場でバタンッと寝られたら一番良かったんでしょうねぇ。

外湯一つで、かなりの満足度だったので、
ちょっと水分取って休んでから温泉たまごを食べに・・・
行ったはずなんですけど、そこでジェラートを
発見してしまったため、私は急遽ジェラートに変更。
彼は、温泉たまごとビール。
その、温泉たまごを少しもらいつつ木苺味の
ジェラートをあっという間に食べ尽くす。

その後、おみやげを買って、お蕎麦屋さんに。

実は、海鮮丼を食べてから3時間経ったか経ってないか
という状態で、お腹いっぱいって言いながらも、
おいしかったのであっさり完食。
「お蕎麦」っていう味がして、硬さも絶妙で、
さらに自家製「きつね」が甘くておいしい。
さいこー。

お蕎麦の後は、ちょっと早めに駅へ。
電車を待ちながら、駅のホームで、
なんかさ、城崎着いてから食べてばっかじゃなかった?
って話し出したら、おかしくて笑いが止まらなくなった。
朝ご飯として、電車の中でパン食べたりしたけど、
それ以降まともな食事してなかったわけで、
でも、だからと言って、数時間の間に二食って!
「よく食べたなぁ。」みたいな。
おかしかったー。

私の場合、やたらと“とほほ”な出来事がついて来たり
するんですけど(電車乗り遅れるとか・・・)、
今回は“とほほ”も特になく、
ほんとに楽しく満足な一日となりました。
景色とか味と一緒に、餘部の土地ですれ違った
地元のおばあちゃんとかわした「こんにちは」とか
餘部駅までの坂道ですれ違った人たちとの挨拶も、
映像として心地よく頭に残ってる。

あ、もし“とほほ”があったとしたら、
日焼け?
一応、二人してこないだ買った帽子かぶってたものの、
日傘持ってかなかったので結構焼けたかも。
私は、腕とか足に少しだけ日焼け止め塗ってたんですけど、
うっかり塗り忘れていた首とか肩とか・・・かゆい。
帰りしに隣りの彼を見たら、鼻や腕があかーくなってて、
ってことは、私も同じように太陽を浴びてるわけで・・・。
足の甲にビーチサンダルの痕もついてるし。
はははは。
まぁ、夏だからいっか。

18きっぷっていいですね。
そんなに贅沢しなくても、そんなに遠くに出かけなくても、
充分満足できるってことがわかって、
楽しみが増えた気がする。

IMG_1390.jpg
JR鎧駅のホームで

About

2006年8月13日 11:10に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「ジブリな帽子屋さん」です。

次の投稿は「「長屋」の住み心地」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。