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石原良純と『CASSHERN』

le 3 mai

笑っていいとも!を見ていたら、石原良純が出ていた。
で、明日は晴れだと思っていろいろ予定を考えていたのに
朝起きたら雨だった、こういう時って悲しいですよね、
みたいな発言をして、タモリさんに「でも、予報できますよね?」
とつっこまれていた。
良純さんは、必死に言い訳をしていた。
うっかり、自分が気象予報士であることを忘れていたのかなぁ。
でも確か、こないだ名越先生のグータンに出ていたときも、
5時間のロケのしょっぱなに、今日は思っていたより花粉が多いなぁ
とか言ってたなぁ。
やっぱ、良純さんの天気予報って当たらないのかもしれない。
その当たらないことすら、この人のキャラクターの一部っぽい。
好きだなぁ、石原良純。


『CASSHERN』を見た。

まだ公開前、紀里谷監督がお金と時間をかけすぎだなどと
メディアで不評だった『CASSHERN』。
今思えば、ただのねたみだったのかもしれない。

いや、なんか、良かったですよ。
CGを駆使した映像のすごさも、一つの売りなんだと思いますけど、
内容も。

人はなぜ戦うのか?争いのない世界を築けるのか?
人が人を裁けるのだろうか?やられたらやり返す、それでいいのか?
人はなぜ生きるのだろうか?
って、投げかけてるテーマが大きなものだし、その答えなんて
なかなかわからないものだから、映画の中に答えは出てない。
でも、許すことで許されるということは思いっきり伝わってきた。

主題歌を歌っている宇多田ヒカルがテレビで、
間にもちょこちょこ泣けるところがあるけど、終わりのところで
ぐっとくる、と言っていたので、終わりに来るんだろうなと思って
いたのに、途中に来た。
しかも、雨上がり決死隊の宮迫扮する新造人間が死ぬ場面。
新造人間たちが死んでいくところは、どの場面も結構感慨深かったけど、
宮迫の場面が一番切なかった。
ひたむきだったんですよ。
最初、新造人間として生まれ変わって間もないときに、
命を助けてもらったから、今度はその人を守るんです。
すっごい一所懸命。必死に。

ミッチー(及川光博)も、歌手だけやってて“王子”のときより、
なんか光ってますよね。この映画の役では、人間の汚い部分が
ドロドロ出ててすごかった。
けど、それ以上に、宮迫さん恐るべし。
もはや、“雨上がり決死隊”ではない。
そういえば歌もやってるしなぁ。
今回、台詞ないんですよ、彼。
でも、すごいわかるんです、気持ちが。

まぁ、何ですかねぇ。
東博士が病気の奥さんを助けたくて、新造人間の研究を
していて、それを汚い軍のやつらが利用しようとしていて、
気付いたら新造人間が生まれていて・・・その新造人間って
実は、死んだ人間が生き返ってるんですよ。
だから、戦死した博士の息子も生き返ってキャシャーンになると。
でも、やっぱり、人間は時が来たら死ぬ方がいいですね。
鉄砲でバンッって打って、「どうせすぐ生き返る。」
って、じゃぁ、今は何なんだろうってなりますもん。
それなりにがんばって生きてる、私たちは何なの?
今感じてるこの感情は何なの?って。
人は死ぬから、新しい命が生まれるときに喜びを感じるし、
それを心待ちにしてる人たちがいるんですね。

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2004年5月 5日 22:07に投稿されたエントリーのページです。

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