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2006年04月 アーカイブ

2006年04月03日

さよなら日文研

3月31日
不覚にも、涙が出てきました。
今日、日文研を去りました。
本当に、お世話になり、ありがとうございました。

それにしても、びっくりしたわ。
水曜日から、雪が降ったりやんだりしていたけれど、昨晩の日文研の送別会。
ふと、外を見ると大雪。
5cmは積もってましたね。
せやけど、3月末ですやん。
今年はよう降ったわ。
井上先生に、「私のせいですかね」と言うたら、困惑したように「そんなことはあらへんでしょう」と言われました。
でも昨日と言う日が、さらにさらに忘れられない日になりました。
そして、その後何人かで飲みに行って、めちゃくちゃ楽しかった。
皆さん、本当にありがとうございました。

そういえば、またもやひょんなつながりの人に会いました。
3年前に、大家である内田師匠と縁があった人で、ずっと私の日記を読みつつ、生小川を見る機会がなく、ようやく最後にして会いました。
いやいや、世間は狭いねえ。

頭が混乱。
思い返せば、総研大時代に日文研に預けられて6年、そして修了後、行き先がなく拾ってもらい雇ってもらって2年、計8年間お世話になりました。
先のことは知らんけど、とりあえず、今の段階でいえることは、この8年間の間に、今まで生きてきて、死のうかと思うぐらいつらかった時期がありました。
でも、これほど充実して楽しくてしゃあなかった時期でもありました。
だから、今日、お世話になった先生に、そして同僚に挨拶をしようとしたとき、不覚にも泣きそうになってしもうた。
あかんたれやなあ。
ほんまに涙が出てきそうで、恥ずかしさのあまりにちゃんと挨拶できへんかった。
なんか、だらだらと冗談を言いながら、ついに、そそくさと日文研を後にしてしまった。
みんなが、玄関まで送ってくれて、よけいにつらい。
胸を張って、歩いていかなあかんのに、バスに乗って一人になったら、泣けてきた。

あかんたれ。
自分でも何言うてんのか。
ちょっと狂うてますわ。

何度言うても、あらわされへんし、足りへんけれど、それでも言いたい。
皆さん、お世話になりました。
本当に、心から感謝しております。
ありがとうございました。
皆様がいなかったら、今の小川はいませんし、もしかしたら存在すらしてなかったかもしれません。
おおきに。
そして、これからもよろしくお願いいたします。

2006年04月08日

うれしはずかし新学期

4月7日
来週から授業が始まると言うのに、まだ何にも設備が整っていない。
図書館にも、思った本がないし。
大方の本は家にあるし。
この1週間、いったい何しとったんや?
自分に突っ込んでやりたいぐらいなんか時間だけが過ぎてしもうた。
申請がたくさんあって、今日ようやく研究室直通番号と大学のメール・アドレスがもらえた。
でも、パソコンもプリンターも注文中なので、学内でメールが使えない。
だからといっても、研究室にいると、さまざまな書類整理やなんやで時間が経つんよねえ。
これまで、小さい大学、そしてひとつの研究センターという機関でしか在籍したことがないので、正門入ってから、大学構内が広くて、キャンパスマップをみないと、どこに何があるかわからない。
しかも山って言うたらあかんか、丘陵地に建っているから、坂だらけ。
ええ運動になるわ。
まあ、これまでずっと山と言うか坂ばかりに縁があるんやけど。
スクールバスで駅との往復をするが、駅は普通しか止まらないので、交通はちょっと不便やなあ。
ああ、日文研も不便やったから、慣れの問題やと思うけど。
せやけど、疲れが今頃出てきてしもうた。
週末に倒れたら、やばいなあ。

本番は来週から。
あまり頼りにならんかも知れんけど、皆様よろしゅうたのんます。

4月4日
新入生のオリエンテーションに参加。
あわただしくて、学生便覧に目を通していない不埒なやつ。
学生に説明しているのを聞きながら、「そうなってんのか」と私がオリエンを受けている状態。
思ったよりも男の子の割合が多くて、びっくり。
女子校、女子大で育っているもんやさかい、男の子の学生はものめずらしい。
みんな疲れているのか、大人しい。
オリエンテーションが終わってからは、備品の購入に奔走。
といっても、なにをどないしてええのかわからんのが実情。
何度も事務室に詫びを入れ、いろいろと聞いては、書類を書いたり、お願いをしたり。
アッという間に8時前。
なんか、環境整備が進んでるのか、進んでへんのかようわからへん。

家に帰ると、呆然。

4月3日
入学式。
入学式に出るのは、自分の総研大以来。
講堂から、式の終わった学生をオリエンテーションの教室まで誘導する係りを仰せつかった。
よく理解していないまま、学内の地図をみながら、集合時間に指定の講堂前に行った。
入学式をのぞくと、壇上にいる先生方はガウンをまとっていて、なんだか荘厳というか、カルチャー・ショック。
アメリカみたい、ってアメリカの大学に行ったことあらへんけど。
よく、写真で帽子とガウンきているやん。
あんな感じ。
式が終わる頃、学科名を書いたプラカードを渡された。
二人で、前後について誘導するらしい。
プラカードをもって立つなんて、まるで高校野球みたい。
せやけど、ちょっと恥ずかしいなあ。

オリエンテーションが終わって、辞令式に鍵をもらったばかりの研究室に入る。
日文研から送ったわずかばかりのダンボールを空けて、ちょっと並べてみる。
研究室には、デスクが一つ、机が一つ、応接セット(ソファと低めの机)がひとつ、棚が一つとロッカーが一つ、両壁面に据付の本棚が2棹。
それに、小ぶりな電気ポットと急須にお茶碗3つ、小さい洗面台と鏡がついている。
嬉しいけれど、まだ何にもなくて閑散としていて寂しい気もする。
とにかく、紙媒体の書類が多くて、部屋が紙だらけでぐちゃぐちゃ。
ファイルにでも仕分けて整理しないと、どうしようもないなあ。
整理下手なのに・・・
17時から教員総会なるものが開催され、新任の先生の紹介で名前を呼ばれる。
今年度より1学部増設されたので、新任の人数が多い。
私立大学の行く末など、大学の厳しい時代について報告がなされ、暗い気分になる。
終わってから懇親会があり、他の学科の先生方に何人か紹介されるが、多すぎて名前が覚えられない。

帰ろうと思っていると、同学部の先生方何人かが飲みに行くと言わはるので、そのまま一緒に連れて行ってもろうた。
これから、よろしくお願いします。

4月2日
雨。
寒い。
体調まで崩れかかって、寒い、寒い。
雨が1日降っていて、憂鬱。
春雨と言うより、じゃじゃぶりやな。
全然部屋が片付かない。
なんか、1日すぐに過ぎてしまった。
何しとったんかな。

4月1日
辞令式なるものを体験。
朝の8時50分に集合し、理事長より、直々に辞令をいただきました。
初めての体験です。
日文研でも昨年、辞令を所長よりいただきましたが、こんな雰囲気ではなかった。
しいて言えば、学位授与式みたいな雰囲気かなあ。
そして、本日より、ちうぶだいがくに雇ってもらえました。
夕方まで、ずっとさまざまな説明。
会社で言う研修ってやつかなあ。
会社勤めしたことないから知らんけど。

嬉しいことに、このご時勢にもかかわらず、学科では同期が一人ありました。
学部長の先生と学科主任補佐の先生に、帰りに新任二人でイタリア料理をご馳走になりました。
わからないことばかりで、ご迷惑をおかけすることになりますが、よろしくお願いいたします。

2006年04月15日

初授業

4月14日
どうして、時間は早く経つの?
今日中に授業の準備を大方済ませようと思っていたのに、全然。
それどころか、これから使いたい教材(映像作品)を探していたら、手に入らなくて、まずはそれをそろえる為の下調べで終わってしまった。
気がつけば、いつも8時過ぎ。
家に帰るのは、いつも9時過ぎてから。
近くのスーパーが9時までなので、11時まで開いているダイエーがある駅を最寄にしたのだが、疲れて帰ってくると、家の方向とは逆にあるダイエーにまで足を伸ばすのも面倒くさい。
結構、月曜日に買いだめしていたから正解。
明日からまた冷えるみたい。
明日は、久しぶりにお稽古に行くため、帰阪する。
舞台に立てるかしら?

4月13日
はあ、やっと授業が一巡した。
疲れた。
今日は1回生の授業と2回生の演習。
今年度からカリキュラム編成があり、1回生と2回生以上で授業科目も微妙に違う。
1回生は、これから4年間は付き合っていくわけだから、最初に言いたいことを言うておこう。
そう思ったら、しゃあない。
関西弁になってしもうた。
どうも、関西弁と言うのは、それ以外の地域の人にとって迫力があるらしい。
同期に、初めての講義はどうでした?と聞いてみると、結構私語が多くて、うるさかったらしい。
え?私の時って、話し始めたらみんなシーンとしてたんやけど。
おとなしいなあって思っていたんやけど、もしかして、私の声がでかくて(マイクなしでやったし)しかも、関西弁が怖かったの?
ええええ、それやったらショックやなあ。
そんなことあらへんのに。
脅したわけやないんよ。
って、ここで言うてもしゃあないわなあ。

2回生の演習は文献を読むゼミ。
これもまた事前に1冊のテキストを選び、それに付随してシラバスを書いた。
それを読んで登録してくれた14人。
最初はおとなしかったけれど、分担を「早いもん順」って言ったとたん、みんな焦ったらしい。
だんだん難しそうなと彼らが考える章が残ってきたと思ったら、率先して手を挙げる。
「声の大きくて、先に聞こえた人からね」と言うと、なんやみんなでかい声出るやないの。
よしよし。
まあ、とってくったりせんさかい、仲ようやっていきまひょ。

それにしても、まだ初回だ一巡しただけやのに、こんなにほっとしてええんやろうか。
夕方、プリンターを買いに行くのに連れて行ってもらった。
もちろん店頭価格からさらに負けてもらったのだが、「さすが大阪人」みたいに思われた。
え、そうですか?
そういえば、事務の方にも頼みごとをするときは関西弁になっているかも。
結構、無理を言うてるので、すでに頭が上がらない。
でも、助かります。
ようやく、研究室でネットも使え、プリント・アウトできるようになりました。
これで、準備もはかどるかな。

家に帰ると、待ちに待った査読の結果が。
結構指導が入っているが、とりあえず書き直したら載せてもらえるらしい。
でも、こんなぎりぎりで自分の研究のために、書き直しのために資料を読み直せるかしら・・・
それぐらい余裕が出来るようにしてかなあかんな。

4月12日
午後から、誘うてもらって御園座に行く。
名古屋に着たからには、御園座に行きたいと思っていたら、すぐにかなった。
嬉しい。
しかも、只券で。
さらに嬉しいことに、「勧進帳」だったのだ。
松本幸四郎と市川染五郎。
面白かった。
次は、団十郎で勧進帳観たいなあ。
御園座は、雷蔵が昔たったことのある舞台。
大阪の松竹座と京都の南座しか行ったことないけど、御園座は独特。
かばんとか洋服とか売っているのだ。
別に、歌舞伎に関連したものではなく、商店街みたいに。
おまけに、キオスクみたいにお土産もんが山のように売っている。
歌舞伎にちなんだものだけでなく、普通に佃煮とか、きしめんとか、ういろうとか守口漬けとか。
しかも、緞帳の紹介ってアナウンスが入って、5枚も緞帳がある。
びっくりした。
異文化体験でした。
でも、さすが芸どころ名古屋。
これからが楽しみ。

4月11日
講義と、初めてもつゼミ。
講義に行くと、初老の男性が二人いる。
うちの学科はお互いの先生の授業も公開するから、と先週言われていたのでもしやどこかの学科の先生が聞きに来ているのかしら?
どきどきしながら、出席をとると、一番最後の2名の名前で返事をしはる。
びっくりしながらも、平静を装い、イントロダクション。
気のせいか、そのお二人が一番大きく頷いて、しっかりこっちを見て聞いてくれているように思える。
後で、学部長に聞けば、オープン・カレッジのシステムがあり、聴講生として登録できるそうだ。
こんな若造に映画の話されても、「ちがう」とおもわはれへんかなあ。
ああ、緊張した。
それにしても、なるべく標準語で話そうと思っていても、ついつい、関西弁が出る。
まあ、ええか。
午後に、いわゆるゼミ。
いきなり4回生を引き継ぐことはなく、初めての3回生。
私のシラバスを読んだだけで、登録してくれた貴重な10人。
ひとり欠席してはったから9人。
自己紹介してもらったけれど、名前が覚えられるかなあ。
一応「映画」をうたっているゼミなのである。
志望の動機を聞くと、「映画がすき」「映画に興味がある」というので、初回もあって、ざっと映画についての話をする。
もちろん、映画の作品や監督名など出てくるわけだが、困ったことにことごとく映画作品は見ていない、監督の名前は聞いたことがないときた。
ある程度は覚悟していたんだが・・・ちょっと予想外。
まあ、これもご縁なのだから、これからの2年間に、観てもらえるだけの映画を観てもらおうじゃないの。

一つ感心したこと。
好きな映画、あるいはよく観る映画の製作国が決まっていたら?とアンケートしたら、半数以上が「日本映画」と答えたこと。
最近、日本映画がまた元気になってきたと思っていたら、それがちゃんと観客につながっているんやわ。
最近の映画は、忙しさにかまけてチェックが怠っているけれど、それではあかんな。
私も映画を観よう。

4月10日
雨。
雨だと、すぐに体調が崩れる。
酸素が薄い。
頭が痛い。
身体が浮腫んで、しんど。
おまけに、この雨の中、車で名古屋まで帰った。
名古屋市内の道って・・・不可解。
ものすごい怖かった。
われながら、よう無事に帰れたわ。

今日は長かった。
傘を差して、通勤。
ちょうどお世話になっている先生に会えて、ご挨拶をする。
演習は、昨年と一緒で初回はアンケートをする。
そして、簡単なイントロダクション。
次が、初めての講義。
これもまた、アンケートをする。
まだ、名簿がないので、出席をかねている。
帰ってから枚数を数えたら、120枚近い。
ひえええ。
100人以上の講義って・・・
自分が在籍していたのが、そんなに大きな大学ではないので、大教室の講義って慣れない。
でも、階段教室みたいなところで取っていた講義は、100人以上いたのかもしれないなあ。
自分は、その中の一人だったから、意識してなかった。
マイクを使って、これもまたイントロダクション。
大丈夫かなあ。
早口にならないように、気をつけたけど、不安。
でも、講義は自分の勉強にもなる。
なんかメッセージを受け取ってくれるような半期にしたい。

4月9日
花見をするわけではないけれど、花見三昧。
京都に、いけばな展を観にいく。
もちろん、知り合いと合うのも目的の一つ。
せやけど、阪急京都線はものすごい人。
明日が雨やから、今日はすごいねんな。
場所はみやこめっせ。
岡崎、平安神宮の近く。
まさに花見スポットの一つ。
直感的に「バスは動かんな」と思い、なるべく人がすくなさそうな道を選んで、30分ほど歩いて到着。
大通りはすごい人。
おまけに観光バスも立ち往生に近い。
久しぶりに知り合いにあえて、作品の前でお互いの新しい環境など話をする。
この前まで一緒に働いていた同僚とランチの約束をしていたと聞いて、邪魔したら悪いから挨拶したら帰ろうと思っていた。
同僚に言ってなかったので、京都に私がいることに驚かれた。
で、そのまま結局お邪魔して、ランチも一緒にしてしまった。
いろいろ話していてあっという間に時間が経つ。
刺激的で、ほんまに楽しい。
ああ、私はステキな人たちに出会えて、こうして縁が続いていて幸せやなあ。
用事があったので、もっともっと話したかったが、また飲みに行こうと口約束をして、先に京都を跡にした。
その後、用事で夙川に行ったのだが、ここもまた花見客でいっぱい。
夙川の桜も満開で、今日はたっぷり花見をしたことになる。
人が多いのは、ちょっとしんどいけど。
さあ、明日から授業だ。

4月8日
帰阪。
といっていいものやら。
朝、家を出ようと思ったら、ものすごい横殴りの雨。
こんなん家を出られへん。
ギブ・アップ。
小雨になるまで家を出られなかった。
午前中に帰ろうと思っていたが、結局昼間に帰る。
ご飯を食べてから、稽古会に参加。
稽古なぞしている場合でもない気もする。
せやけど、稽古をすることは、頭をやわらかくすることでもある。
柔らかくしないと、すすまない。
まあ、言い訳かも知れんけど、自分にとっては大事なことなんです。

その後は、遅くまで語り合いました。
これもまた、頭を柔らかくするリフレッシュ。
リフレッシュして、ほっとして、するとどっと疲れが出てしまった。

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