« おなかがいたいよお | メイン | 梅雨入り »

ほめられちった

6月4日(月)

 一夜明けて月曜日。6月なんだね、と気づく頃。やれやれ。先週までの疲れが蓄積されているようだ。
 どうやって解消する?


6月3日(日)

 下川正謡会大会。
 ことしは、仕舞『斑女』、素謡『安達原』で、舞台に立つ。
 朝早くから、遠方、近郊より、たくさんの方にお越しいただきました。ありがとうございます。楽屋見舞も、腕がちぎれるほど、たくさんいただき、たいへん恐縮いたしております。お心遣い、ありがとうございます。
 おかげさまで、なんとか無事に舞台に立つことができました(ということにしておきます)。今日という日を迎えるにあたり、いったいぜんたい、これまで、いかほどのストレスがあったかわかりません。とくに仕舞は、めちゃくちゃ苦手なので、どうしたものかと毎度思っております。稽古を始めて3年と少しになりますが、この能の舞台に立つという度に、異常なほど緊張し、恐ろしいほど汗をかくのです。要は、稽古しかないよと気を取り直し、精進します。それにしても、なぜこんなにもストレスがかかるのか、未だ謎ではあります。そして、なぜこんなにもストレスがかかるものをやり続けるのか、これまた謎ではあります。古今東西、謎の多いものほど、魅了されるのかもしれません。
仕舞といっても、結局は型であり、そこには何ら改良の余地はなく、ただその決められた道順を正しく進めばいいのです。しかし、正しくあるべき道順を、正しい動きで進むことは、簡単そうで、実のところ、たいへんに難しく、そうそう簡単にはできないことになっています。それができたら何のことはないのですが、とにかく精進です。
 まあ、これで、ようやく夜もぐっすり眠れます。


6月2日(土)

 明日の大会は結構緊張するぜ。
 でも、なんとなく今度はうまくいきそうな、そんな予感がするのですが。何にしても、喉の調子が悪いので、声がうまく出るのかどうか。というよりも、若干の風邪を引いたままの状態です。


6月1日(金)

 神戸女学院大学特別客員教授に着任された甲野善紀先生の講演および講習会。
 甲野先生の講習会は、何度出ても、不思議と面白さと凄さがある。
 今回はとくに、言葉では追いつけない凄さがあり、科学では説明できない部分ばかりがあるということを感じる。
大雑把に感じたところを述べると、「Aの次はBであるという一対一の対応では、すべては説明できない」というのが甲野先生の論理展開である。説明できないことのたとえのひとつとして、何か動く、あるいは持ち上げるという動きがあるとき、身体の中で起こっている事柄を逐一言葉で説明することができないというようなことが挙げられる。なぜなら、見た目には、手も動いているが、体幹も腕も肩も脇も首も足も、ほかにも身体の色んな部分が動いているわけであり、そのどれがどのような順番で、どのように動き、どのように触れ、どのような感覚を持って向かっていくのか言い切れないからである。説明しようにも説明しきれない。わからないからだ。瞬間的といえばそうで、同時多発的といえばそうなる。しかし、このように、こうなるからああなる、というふうに言ってしまうことさえもまた、説明のしかたのひとつである。その説明すら「Aの次がB」といった当然そうなるであろう科学的理論の順序を借りての展開であって、その枠組、つまり「Aの次がB」といって科学の事柄のから出ている発想とは言えないのではないか。ゆえに、「言葉にできない」という甲野先生の言葉は、すごく納得のいけるものである。また、現に目の前で、「ぬめりとした感触」や「浮く」動作、足を浮かせる動作、全身の使った抜きのような動きが展開されると、もうなにがなんだか説明のしようもない。説明ができる方があれば教えてもらいたいなあと本当に思う。ただただ感触として、あるいは触覚として、不思議な世界の連続が、甲野先生という武術家の身体をとおして、実際この地球上で起きている事実ということだけが確認される。人間の身体の可能性は広い。それには限界があるのだろうか?あるとすれば、人間の身体を使うという限界かもしれない。だが、人間の身体を使うという限界こそが、何かをわかるきっかけとなる。話を聞くうち、思うようになった。

 懇親会はいつものように、甲野先生、陽紀さんを囲んでわいわいと。卓球ミキハウスの山田先生、お弟子さんの渡辺さん(平野さんとペアを組んでいた方。今回初登場)、大阪府内の高校で合気道もなさる溝脇先生、聴講生のワタナベさん、主催者側から内田先生ほか合気道メンバー等々で開催。甲野先生の語法やら技法をお教えいただきながら、暖かく時間を過ごす。


5月31日(木)

 喉の痛み止まず。喉くらいで休講にするわけにもいかず。大学には行く。


5月30日(水)

 恵みの雨と言うもいうべきか、大量の雨が空から降る。
 水道の蛇口の調子が悪かったのは、パイプの流れが悪かったのが原因みたいに、ドカンと雨が降り出した。こんな日はあまり多くは動きたくはないけれど、動かないわけにも行かない。いつものように大学にも行く。大学に行ったら行ったで、さらに雨が激しく振り出した。暑さがすっきりすればいいのだが。

 藤原紀香と陣内智則の結婚披露宴が開催されたらしい。陣内くんのお母さんとうちの母が昔からの知り合いなので、どうも知人の結婚式を見ているような気分になる(陣内くんの番組やらサインやら、以前からよくもらっていた)。ちらほら見ているうちに、画面に映るノリカさんまで、親近感が沸く。

 喉が痛い。喉が腫れている気がする。今週末に大会が迫っていると言うのに、風邪なんか引いている場合じゃない!


5月29日(火)

 今度は頭痛に悩まされる。


5月28日(月)

 遠出したあとの月曜日って、かなり憂鬱。でも身体は元気いっぱい。


5月27日(日)東京大学五月祭演武会@東大本郷キャンパス
 
明けて再び快晴の朝。
 朝食はたらふく食べる。昨日、あまり食べなかったせいか、朝からちゃんとおなかが空いていたからだ。それに、おいしそうに炊けたご飯と味噌汁と卵としゃけの切り身と漬物、納豆、海苔、ヨーグルト、オレンジジュースを目の前にして、誰が手を止めることができよう。元来、目の前に出されたものは、ほとんど食べてしまう習性がある。特に白米などはそうで、たっぷりとおいしそうに出されたなら、遠慮はいらぬ。何食わぬ顔をして、食べてしまうのである。おいしい。実においしい。しかし、この大いなる誘惑が、数時間後、どのような状況を引き起こすか、誰が想像しただろう。

 待ち合わせ時間少し前に赤門前に集合し、気錬会のみなさまの誘導で、演武会場となる東大七徳堂へ。
 年に一度しか立ち寄ることのない場所だが、畳が柔らかいのがたいへんよろしい。
直ちに道衣に着替え、まずは準備体操、準備稽古。投げていただいたり、投げたりしているうち、自身の食べすぎ発覚。うまく動けない。我ながらバカである。とはいえ、これにもちゃんと訳がある。こどもの頃からの習慣か、朝は「ご飯」のため、ホテルのフロントで、「明日の朝食は和食にしますか、洋食にしますか?」と尋ねられると、ついつい「和食」を選んでしまうのだ。しかも今回は、かなり量が多かった(おいしいので、もったいない気もしたが、もちろん残した。食べるのが無理なくらいに多いこともある)。来年以降は、必ず「洋食」を選択することを決意。

 演武会開始。気錬会の一年生から四年生、OB演武を拝見。
どの方も凛々しく、きりりとしている。そして、大きい技である。毎回拝見する度、刺激を受けることが多いのが、この会の技である。きっちりした技、呼吸、受け。どれもたっぷりしている。
招待演武では、神戸女学院大学合気道部の主将と師範が演武された。師範の内田先生の受けをとらせていただく。いざ始まると、緊張も何もなく、柔らかい畳で、とても心地よく感じられた。さらに精進である。
 演武会最後は、多田先生の説明演武。
お話をお聞きし、感動し、さらに稽古を積もうと思う。多田先生のお姿を拝見しているだけで、生きるエネルギーが沸いてくるから、不思議なものだ。
 演武会終了後は、再び赤門前に集合し、気錬会のみなさま、多田先生と記念撮影して解散。
気錬会のみなさまにお礼方々ご挨拶を述べる。気錬会の工藤さんに挨拶したとき、ふいに褒められた。「ウッキー、受けうまいねー。よく稽古してるよねー」と言われたのである(おそらくお世辞は言わない方であると推測する)。
言われてすごくうれしかった。褒められるのがうれしいのは当然だが(だって、褒められるは大好きだもの)、それ以上に、工藤さんという人に褒めていただいたのがうれしかったのである。どれくらいうれしいかのか、凄すぎて喩えようもないけれど。工藤さんという方が、どのような方かわからない方のために説明すれば、全日本の演武会などでは、必ず多田先生の受けを取られている方のひとりである。(言うなれば、村上春樹に「なんだか文章うまいよね」とか、浦沢直樹に「マンガ描くの上手だよね」とか言われるようなものである。いや、ちょっと違うか?)
とにかくうれしかった。ありがとうございます!いただいた言葉を胸に、今後もがんばろうとさらに思う。決意新たに。嗚呼、おもしろかった東京。やっぱりいいなあ、演武会。行ってよかった、演武会。


5月26日(土)第45回全日本合気道演武大会@日本武道館

 新幹線で東京へ。日本武道館へ。第45回全日本合気道演武大会へ。
 晴れ渡る東京は久しぶり。
昨日の雨は関東地方も例外ではなく、随分と雨が降ったそうだ。
演武会に訪れるたび、知り合いが増える。なんだかうれしい。こういうつながり。年に一度しか会わなくても、年に一度しか会えないから、あのひとこのひとに、にっこりご挨拶。
演武会の間は、気になる演武を注目し、気になるグッズもすかさずチェック。ことしは道衣を入れる袋を買おうと思っていたが、思いもよらぬ風呂敷に出会い、これをゲット。道衣で作られたカバンも発見。注目度は大(嵩張るので買わなかったけど、ある意味、かわいかった)。
演武会終了後は、九段会館の屋上で多田塾関連団体の恒例ビアガーデン。天気の良い九段会館屋上は久しぶり。合気道の同門の方々と、ビールを飲んで、大いに喋り、笑う。
場所を移して、二次会にも参加。
内田先生、気錬会の工藤さん筆頭に、ぞろぞろと20名ほどですずらん通りへ。毎年のこの時間もまた楽しい。ことしは雨も降らず、お天気もいいので、傘も差さずに歩ける。それがまた気分を高揚させてくれる。
 ほんのりしたワインが、結構いい味を出してくれる。


5月25日(金)

 週末に備えて休養。

About

2007年6月 5日 15:47に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「おなかがいたいよお」です。

次の投稿は「梅雨入り」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。