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ウッキー大学の先生になる

9月28日(木)

 先輩がいる前で技をして、先輩がいる前で受けをして、先輩がいる前で説明する。こういった稽古はカンタンなようで、なかなか難しい。わたし自身、あまり人目を気にせず物事を行ってしまうところがあるが、稽古ばかりはそうではない。技の解釈や仕様、取り組み方もあり方も違うし、やはり先輩は先輩なので何かと配慮すべき点も多い。それに最初に出会ったとき、いろいろなことを教えてくださった。その記憶は忘れていない。助けても頂いた。とても感謝している。だから、実験的なことを行うのは、こういった状況においては、なかなかできない相談なのである。


9月27日(水)

 「げげっ、やべー、うごけねえ」。
 近頃、自らの身体について、感想を漏らしたYくん(仮名)。日々わからないことを実感されているらしい。その「わからないこと」を発見する悦びに目覚めてもいるようだ。目覚めている段階で、おそらく自分の身体が、いま、どこにあるのかも、わかってくるものなんでしょう。

よくよく考えてみれば、身体(とくには肉体的な部分)とは、誰にとっても一番身近なもののはずなのに、一番遠くに感じることがあるものだ。近くて遠い親戚みたいだと思う。どこかで知り合いなのにどこかで知り合いじゃないみたいで、でもやっぱり知り合いみたいな間柄だ。だからといって、すぐ近くのさっぱりわからない他人と、近いからというだけの理由で仲良くする必要もないとも思う。親戚が近くにいることに気づけたら、何事もわかりやすいのにね。とにかく、わからない身体って、本当に不思議でおもしろいものなのだ。


9月26日(火)

 これまでの方ほうが無理なら、これまでと違う方法で試してみるのも、ひとつの方法じゃない?


9月25日(月)後期始まる。

 本日より後期授業開始。

 夏明けの日はいつも呆けた頭をもたげながら、どこかすかっとしない身体を引きずるようにして出かけていた。あの日々が懐かしい。
 
そんな後期初発の日の五限。講義をひとつ、受け持たせてもらうことになった。講義名は「杖道」。
こちらの心配をよそに、「おおお!なんだこりゃ」「なにしてるの~?」「ふーん。なんだろなあ」というひとが多かったのが、登録予定者は最低最高人数を軽く超えていた。道具が足らないくらいに繁盛している。おかげで講義は無事に90分が済んだ(と思う)。
今度こそ代講ではなく自身のデビューだ。 そして願わくば、やっぱりあのデビューを果たしたい。
いちにち知らず知らずのうちに緊張していたのだろう。講義が終わると、ふと、身体が楽になったから。楽になった身体で、「ようよう」と天に挨拶した。


9月24日(日)

 祖父の七回忌法要。
 ほんとの命日は明日なのだが、誰もが集まりやすい日を選んで、この日になった(らしい)。
 法要では親戚に会う(昨日も会ったひともいるが)。
 しばらくぶりに長時間一緒に過ごした親戚や家族といて、気づいたことがある。わたしの性格はよく「悪い」と言われる。(いえ、別にそう思うひとがいるだけの話であって、わたしの性格が良いと褒めてくださる人もいるくらい、世の中は広いのだ)。
「悪い」と判断される方の意見について、自身の実感を述べる。
ときどきくどかったり、結構しつこかったり、イヤミまではいかずとも、渋く攻めることがある。これは事実だ。ある種の「邪道」というのに認定されたくらい毒気が強い部分がある。
しかし、よく見ると、親戚連中はそんなひとばっかりだった。家系だったのですよ、これ。しかも母方の。その感覚が強く継承されているのは、祖父であり、母であり、わたしだったのである。わたしの予想では、祖父の父あるいは母、つまり、わたしからすれば曽祖父あるいは曾祖母のどちららかも(あるいはどちらも)、きっと、この手の性格だったに違いない。


9月23日(土)

 稽古を終えるとソッコーで大阪へ。近鉄特急に飛び乗り、三重へと向かう。明日、祖父の法事があるのだ。
前日の今夜は、親戚一同が介する食事会が催されることになった。それに間に合うよう、急ぐ。遅れると叱られる(だろう)し、バツが悪い。なにしろ我侭を言って、日にちを変更させたり、今日の集まりの時間を変えてもらったり、現地集合とまで言い張ったりしたのは、他の誰でもないこの私だからだ。だから、有言実行といこうじゃないか。それにあの、爺さんに似たんだよ。我侭は。


9月22日(金)

 自転車のない生活が、これほど不便なものだとは思いませんでした。
求む!自転車。どなたか譲ってください。ほんとに。いえ、真剣な話です。

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2006年9月29日 21:15に投稿されたエントリーのページです。

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