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お稽古と温泉

8月1日(火)

 夕刻、神戸は長田神社の特設舞台にて薪能に拝観する。梅雨があけたばかりの八月は、案外と涼しい。去年ほどには蚊が飛び交う様子もない。
 7時も過ぎ、火入れが終わる頃には、静かに日も落ち、月もはんなり見えてくる。
 大蔵流狂言「清水」(太郎冠者:善竹隆司・主:善竹隆平)、観世流能楽「巻絹」を拝見。巻絹のシテ(巫女)が下川宜長先生だったのであるよ。
 薪能は何かいい。
表で「火を焚く」というのが、人間古来の感覚を思い出させるのだろうか。取り戻させるのだろうか。人間であることを感じる。なぜかはわからんが、ごそごそと携帯電話なんぞを取り出すほど姿ほど不粋なものはないと思わせる。そんな感じが漂う空間なのである。


7月31日(月)

 一夜明けて月末。今月末に限っては、せとっちの誕生日。朝からの仕事で、思いっきり現実に引き戻される。いや実際には、「現実に引き戻される感覚を取り戻す」と言ったほうが近い。日差しも近い。まぶたも近い。


7月30日(日)

 一夜明けて温泉。そうでなくっちゃ温泉。たまにはのんびり温泉。涼しい高原の温泉。そこは、また来たいという期待でいっぱい胸いっぱいになるちょっとした楽園。


7月29日(土)

 師範不在につき、代稽古。
今日で今週連続六日目の合気道稽古。求めていた理想像ではあるが、こう暑いと、へたっとするときがある。

 稽古を終えるや否や電車に飛び乗り、ソッコーでうちに戻る。
 予めまとめていた荷物を取る。忘れ物がないかだけを念入りに確かめる。思ったより重い。
予約してあったタクシーが来る時間だ。一路西宮そして新大阪へ。さらには新幹線のホームへ。自由席の列を作る。今日から温泉なのだ。

 朝を食べただけで、さっきまでの稽古のあとはまだ何も口にしていないことを思い出した。温泉地までも結構遠い。とりあえずおなかが減ってきた。新幹線の駅に来ると、なぜだかおなかが減るのである。あの土産物の景色に弱いのか。土産物の混じって現れる弁当屋が食欲を誘発するのか。とにかく駅弁を買う。電車に乗るなり中身は、がっつりと腹の中にしむことになる。またしても昼夜兼用のご飯になってしまった。「あなごめし」よりも旨い「うなぎめし」だったのが敗因か。あるいは、せめてもの救いか。

 食べると眠たくなってきたので、車中爆睡。
単純。
 先に現地に赴いている友人に、「今から行くよ」の連絡よりも先に、眠気の方に追い立てられてしまった。
コトコトと揺れる電車が心地よい。途中から仕事の夢を見る。


7月28日(金)

 あの子は辞書だ。(隠喩法)


7月27日(木)

 蒸篭の中の饅頭のような気持ちで、蒸し風呂にいるような気持ちで、稽古する。(直喩法)


7月26日(水)

 なにやってんだい、君は。(倒置法)


7月25日(火)

 よく働くパソコン。賢いテレビ。太陽が微笑む。(擬人法)


7月24日(月)

 なんとなくデジタル。(体言止め~引用)


7月23日(日)

 

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2006年8月 3日 09:57に投稿されたエントリーのページです。

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