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初夏からゴキゲン

7月22日(土)

 初めて神戸女学院大学のオープンキャンパスに行く。梅雨の晴れ間か、あるいはもうそろそろ梅雨が終わりに近づいたのか、今日はまた暑い。汗もかく。なぜかいつもより大学がきれいに見える。

 オープンキャンパスとはいえ、既に大学に入学し卒業もしたこの身。いまさら大学の中身を研究しにいくわけではない。今日は内田先生の講演会がある。稽古がお休みのこともあり、てくてくと山を登る。(面倒だがもちろん事前に予約した)。
久しぶりの土曜の午後の空気だ。

 日差しを浴びながら、山のてっぺんまで行く。いつもと同じ道同じ坂。それらの途中には、おそろいのTシャツを着た学生スタッフがわさわさしている。誰もが、にこやかに声をかけてくる。そういう微笑みには、反射的に微笑み返してしまう。おかげで登るまでには、結構にこやかな顔に仕上がっている。すれ違う廊下でもまた、にこやかに微笑んでくれる学生スタッフ。きっとわたしもまた、キャンパスを見に来た何者かに見えたのだろう。さらににこやかになる。

 内田先生講演後はサイン会。サインを求める人の群れが伸びる。曲がりくねった大蛇のようにぐるぐる伸びる。顔見知りもちらほら。サインに並ばずとも、知り合いがあちこちに。

あの三砂ちづる先生!も来られていた。悲願のサインをもらってしまった。心の中で静かにファンであったのだよ。ああ、わたしって、つくづくひととの出会いに恵まれているなあと思うこのごろである。


7月21日(金)

 ちょっと褒められると楽しかったりする。
 結構いい気なもんだ。
褒められるとわたしはぐいぐいがんばってしまう。
褒められるとわたしはがんがん調子がよくなる。
幼い頃から工作やブロックや絵画や習字やデザインや字や何かで褒められたことがあった。
絵と字を書くのが好きだった。
それだけで有頂天になり、それだけで、ずっと工業デザイナーになりたかった。
でも、それ以外は、特に褒められた覚えはない。

変わらないのは、褒められるのはいくつになっても、何であってもいいものだということだ。
でも、褒められると褒められる以上に、実は照れてしまう。
真正面から褒められると、足が蛸みたいにくねくねしてきて、ちゃんと向き合えない。
それが結構残念で、その感触やら思いを言葉にするのと、結構誤解を招く。
ぶっきらぼうにつっけんどんになってしまう。

そんなとき、言葉は話した瞬間に文字面以上の力を持つと思う。
言葉の力は、無限の解釈可能性と無限の誤解の可能性を含んでいる。
 だから、言葉はおもしろい。


7月20日(木)

 大学院文学研究科比較文化学専攻博士論文中間発表会に行く。
大学院の内田先生コメントが、ずしんと響き、身に沁みた。決してひとごとではない。がんばろう。


7月19日(水)

 思いっきり掃除をしたいなあと思うのですが、雨ばかりでちょっとその気になれません。


7月18日(火)

 そして思いっきり眠る。


7月17日(月)

 夕べの雨で洗濯物が単なる水に濡れものになっている。大量の汗みたいだ。仕方なく洗濯再び。
 そして実家に帰る。


7月16日(日)

 お初の京都。お初と言ってもこの時期のお初です。人ごみに滅法弱いので祇園祭の宵山なんて恐ろしい日には、京の街に出歩くことは到底ありません。ですが、今日は所用が重なり、思い切って京都にゴーとなった次第であります。

 まずは京都観世会館にて、『橋弁慶』の間狂言を拝見。聴講生Mさんが舞台に出ているので、ちょっと行ってみたわけです。ええ、相変わらずよかったです。(って初めて拝見しましたが)また行くことにします。京都在住聴講生Tさんもお会いでき、艶やかな着物姿を拝見しました。
雨の吹き荒ぶ京の夕方になってきたので、ご親切にも京都在住聴講生Tさんご主人号で最寄駅までお送りいただきました(どうもありがとうございます)。車中、舞台人Mさん話題で盛り上がったことは言うまでもありません。

この雨の吹き荒ぶ京へは、実はもうひとつの芸術品へと出会うべく来ておりました。芸術活動をしている門人の方が展覧会を開くというので、遠路来てみたわけです。最終日まで時間がなく、ようやく見つけた時間でした。意気揚々、胸を張り、三条まで来てから、もらった手元のはがきを確認すると、なんとまあ最終日は開催時間が短いではないですか。展覧会などは多くの場合、そういうものでした。早くに店じまいするものでした。よって、三条大橋の袂まで来ておいて、開催時間に間に合わずタイムアウトとなりました。惜しかったです。これまた次回に持ち越しです。

 気分を変えて、久々の京の町でゆるやかに眺めることにしました。鴨川はいつもより水かさが増しています。橋を渡る人々の群れには、あちこち浴衣姿が目立ちます。コーヒーを飲んで一服。こういうとき、京の時間は、非常に緩やかに流れているように感じます。それなりに開けた街なのですが、不思議な落ち着き加減が一瞬ですが、あるものです。読書には最適な時間の流れです。

 そして、お約束があったもう一件、新潮社で有名なAさんにお会いし、ご一緒させていただきました。素敵過ぎる友人の方々と愉快な笑顔に包まれます。友人のみなさまもまた話がおもしろすぎて、ずっと笑ってばかりでした。
流れで、京の町の宵山を練り歩きます。お初の京都です。宵山です。屋台をひやかしながら、鉾を眺めながら、わいのわいのと言いながら歩きました。すごく楽しかったです。
なんだか素敵なひとにまだまだ巡り合えていないと思いました。そう思うと、生きているのも結構おもしろいなあと感じました。それに、結局なんであれ、知らないことを知るのは、すごく愉快です。ええ、人ごみには滅法弱いのですが、お祭り好きだということを最近はすっかり忘れておりました。初めての祇園祭の宵山。結構癖になりそうです。


7月15日(土)

 猛暑です。何て!暑いんでしょう。氷がようやく出たので、食べました。合気道の稽古のあとだと目に沁みる、心に沁みる、身に沁みる。「みぞれ+練乳」というのを試してみると、意外にシンプルでおいしかったです。

 氷のあと、すこし吹き荒ぶ雨と風を遠めに雨宿り。場所は、国道2号線に聳え立つ芦屋市の低価格(であろう)スーツ屋の駐車場。しばらくすると大きな虹が出ました。幾重にも重なる虹を見たのは本当に久しぶりのことでした。しかもかなりの大きさで、虹の根っこから根っこまで、ゆうに5キロほどありそうでした。虹にはまた虹が二重に見えました。いっぺんにあれほどはっきりしたのを観たのは初めてで、とてもいい気分になりました。たとえそれが一瞬のできごとであっても、いい気分でした。「いいことあるだろうなあ」と思い、ひとりJR芦屋へと向かったわけです。

 「雀荘うちだ家」に到着し、ルールもわからぬまま、促されるままに卓の前に座り、握ったこともない牌にも触らせて頂きました。あれよあれよという間に、楽しく過ごさせて頂きました。

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2006年7月23日 13:04に投稿されたエントリーのページです。

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