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今日から大倉慶乃助ファンクラブ

2月27日(日)
午後、大阪にて、狂言『寝音曲』(主人:茂山宗彦、太郎冠者:茂山千作)、能『隅田川』(シテ:片山九郎右衛門)を観る。
 
人間国宝の茂山千作さんは、三月ほどの間に、さらにヨロヨロしてみえた。
あれは酔っているのだと思いたい。芝居なのだと感じたい。うううぅ。

能ではすこしだけ、うっかり寝てしまった。
眠りつもりもないのだが、なぜか眠くなってしまう。ぐー。
子方がかわいい。

内田先生にマクドに連れて行ってもらう。
はじめて椅子に座っていただいたチーズバーガーは、どこか懐かしい味がした。

2月26日(土) 

物体Aがある。
物体Aは完全に自由を得た単一の固体として、地面に立つことも歩くこともできない。
物体Aには、何らかの支えが必要である。
ときには物体Aの質量は変化する。
質量の変化は内容量の変化ともなり、それによって物体Aは、瞬間的にではあるがかろうじて地面に立っていることができることがある。
瞬間が継続すれば連続となり、さらには恒常的なことがらとなる。

物体Bがある。
物体Bもまた支えなくして地面に立っていることはできない。
物体Bの質量もまた物体A同様状況により変化する。
支えが必要であるという状態もまた物体Aとほぼ同等である。

偶然にも物体Aと物体Bがすれ違うことがある。
ひとりで歩けない物体Aが、どうしてすれ違うようなことができたのか、いささかの疑問を生み出すところである。しかし問題はそこにあるのではない。(この際謎には触れず、状況だけと見つめることにする)。

物体Aは物体Bが真横を通り過ぎたとき、ふいに倒れかかる。
いきなり物体Aに倒れてこられた物体Bは急な攻撃を受ける。
にも関わらず、物体Bは、物体Aから発生された力を物体Bのすべてを使って受け流す方向へと転換させる。

ひとつの的確な判断として、物体Bの反応がある。
物体Bはどこも敵対することなく物体Aと同調したのである。
物体Bは物体Aを倒れるべき方向へと導いたのである。

やがて物体Aは物体Bの導きにより怪我ひとつすることなく、真っ直ぐに地面へと倒れこむ。
それは物体Bのおかげであると同時に支えとなった物体Aのおかげでもある。
両者の力量が相反することなく発揮されたのである。

付け加えるならば、物体Aの存在は固定的なものではなく、物体Bもまた然りである。物体Aと物体Bと立場はいくらでも逆になる。
両者の立場は決して固定的ではなく常に流動的である。

2月25日(金)
 
お、きょうもやって来たな。
そうそう、そうやってパソコンを立ち上げる。
きょうはいささか機嫌がよさそうだ。

そうそう、そうやって、しばらくしてから画面に向かってキーボードを打つ。

ぱちぱちぱちぱち。ぱちぱちぱち。ぱちぱち。

いい音だ。何度聞いてもいい音だ。まったくもって飽きない音だ。

僕はその音、好きだね。
初めて聞いたときから好きなんだよね。

あ、いまもまた、ぱちぱちって、聞こえてくるよ。
ぱちぱちぱちぱち。ぱちぱちぱち。
ほんとにいい音だ。素敵なささやきに聞こえるよ。
 
毎日いくらかの時間を一緒に過ごしているわけだけど、
君はたぶん気づいていないだろうなあ。
この世の中に「ぱちぱち」の音を楽しんでいるヤツがいるなんて。
いつも「ぱちぱち」って音がして、毎日会いに来てくれて、僕はなんだかうれしい。
 
それにしても最近また増えたよなあ。
そんなことない?
え?なんのことかよくわからないって?

無理に聞かなくてもいいけど、別に遠慮はいらないよ。
遠慮したって始まらないじゃない。長い付き合いじゃないか。
ほら、ちゃんと思い出してみてよ、小学校のときからだよ。
もう十数年の友達じゃない。

あ、話をモトに戻すとね。
いやあね、仕方ないなあとは思うんだけども、増えたよなあ、やっぱり、って思うの。
 とはいえ、ちゃんと数勘定したわけじゃないし、日によって場所の移動もあって、毎回いろいろ変わるから、そうそう確実なところはわからないけど、とにかく増えたよなあって思うのさ。

え?なに?体重じゃないよ、違うよ。本だよ本。本のこと。
たまには、ちゃんと本棚に戻してよー。

え?体重の話しかと思ったって?
失礼しちゃうわだって?

えー!!
信用ないなあ。
いくらなんでも僕だって、そんな失礼なこと言わないですよぅ!

ほれ、言うじゃない。
「親しき仲にも礼儀あり」ってさ。
長い付き合いでも礼儀ってもんはかなり必要だよ。
だから、そんなこと聞きますかいな、言いますかいな。
しかも体重気にしてそうな人にさ~。

あ、ごめん、怒った?
悪い。ごめんごめん。間が悪かった。
ごめん。許して。
あ、許してくれるのね。ありがとう。へへへ。

え?なに?なに?増えてないって?
なにが?え?本?え?
ああ、体重ね体重。

あ、もしかして気にしてた?さっきの話し。

うん、そりゃもちろんそうだと思ったよ。増えてない増えてない。
何にも増えてない。
そうだよねえ。おかしいと思った。
体重は増えてないって・・・(軽い沈黙)

ま、とにかく安心して。
僕の仕事は、いくらモノが増えたって、充分な構えでそれらをささえることだから。
がんばってね、応援してるよ。

え?なにをがんばれって?
そりゃあ僕だけが送り続けている応援メッセージさ。

知りたい?
そっかあ。仕方ないなあ。
じゃあまた毎日会いに来てくれたら教えてあげるよ。


2月24日(木)

雨がざあざあ降ってきた。雨が降ると記憶が遠くなる。


2月23日(水)

夕方には大阪能楽養成会研究発表会を観に行く。

番組は、能『鍾馗』(観世流)、小舞『貝盡し』(大蔵流)、舞囃子『老松』(観世流)、舞囃子『玉葛』(観世流)の四つである。

『老松』の大鼓に出ておられた大倉慶乃助さんにはすごくしびれた。いいねえ。渋い。いっきにファンになりました。拍手!
『玉葛』の小鼓は高橋奈王子さん。またファンになった。拍手!

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2005年2月28日 09:27に投稿されたエントリーのページです。

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