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「にっさり」わらう

11月15日(月)
 わりと月曜日。

11月14日(日)
 ここに居住してから、いくらかの歳月が経つ。何度かの選挙があり、何度かの投票をした。
きょうは、西宮市長選挙と市議会議員選挙があったらしい。先日から、辺りをうるさく走り回る車があったので、きっと今日だったんだろう。しかし昼すぎまで集中していたことがあり、選挙のことはすっかり忘れていた。当然、行くことなど頭にない。
ところが、こういう時に限って、思い出す。投票所となる場所の近くに、ふとクリーニングに出したまま預けっぱなしの服があることを思い出すのである。だから、引き取りに行くついで、結局投票に行くことにした。

 午後もすっかり慣れ、昼の日差しが暖かくなる頃、芦屋の体育館へ。
 三周年を迎えた合気道芦屋道場の演武会にお邪魔する。合気道を教えている、かなちゃんのところである。

 演武は、どのひともたいへんに真面目に、きちんと演武されていた。通っているこどもたちは、おそらく演武会も、誰かの前で技をみせることも、初めてのことなのだろうし、多くのご家族が見守る中、いくらかの緊張もあっただろう。しかし、誰も怪我なく、大きな事故もなく、無事に演武できていた。それはほんとうによかったと思う。

こうなるまでには、おそらく、とても多くの苦労や出来事などがあったのだろうなあと、本日仰せつかった司会者の特等席で、演武を拝見しながら思う。そして、改めて感じる時間の長さと大切さやその過程もまた。

三周年、おめでとうございます。

11月13日(土)
 合気道の稽古で身体と頭を使う。

 きょうは指導の日になっていることが予めわかっていたので、初めて稽古に行く前に、テーマを決め、技を決め、手順を決め、時間配分に気を配って出かけた。
道場では心地よく、愛想良く、舌も滑らかいつも以上に説明した・・・つもり。

稽古の手順としては、前に出て何かの技をしてから、説明をする。

その後、実際に相手と組んで稽古をしていると、「あ、さっきのはこのほうがいいな」とか、「こういう風に言えば、さらにわかりやすいな」とか、「こんな場合は、どうするんだろう?」と、予め用意してきたものとはどんどん変化していく。頭からはじゃんじゃん指令が聞こえてくる。

身体は動かしてみて初めて頭とリンクするんだあああと、何度目かにしてまた改めて気づいた・・・つもり。要するに、身体を動かして何かをやっていると、大波が浜辺をかっさらうかの如く後知恵が付いてくる。

机上ばかりではできないことがいろいろある。と、また学ぶ時間だ。

11月12日(金)
 坂を下りていたら、背後から何度も咳払いをする音がした。

姿を見なくても、その音を聞いただけで、発声地点までのおおよその距離も、それが誰の「咳払い」なのかも、瞬時にわかる。それくらい特徴的なものだった。そしてどうやら、その音の聞こえる方向から、わたしと音の発信源まで距離は、一定に保たれているようである。

また坂を下りていたら、背後からぶーんと音がした。

 後ろを振り返らなくても、それが車の音だということも、既に表は暗く、ライトをつけていることも、瞬時にわかる。それくらい特徴的なものだった。そしてどうやら、その音はだんだん大きくなってくるので、わたしと音の発信源までの距離は、一定に保たれることなく、だんだん詰め寄られているようである。

 次第に近づいてくる音の通る道を避けるため、それまで歩いていた場所よりも、すこし左側に寄って歩く。

すると、ガラス戸の内側を「コンコンコンコン」と叩く音がした。
いつになく威勢のいい音である。丈夫な爪だ。

「コンコンコンコン、コンコンコンコン」

ガラス戸の向こうに見えた姿に、わたしは、
どういうわけかうれしくなって、にっこりと笑う。

そのにっこりに対して、どう見ても、どう考えても、
「にったり」が返って来る。(「にっさり」ではない)。

ほんのちょっぴり、そんな気はしていたのだけれど。

でも、それほどまでに、わたしの顔は愉快に見えるだろうか?
というのはウソで、「にったり」のあとは、「にったり」そのものが
だんだんこちらに近づいてきた。

11月11日(木)
 木曜の朝は本当の雨。

11月10日(水)
昨夕いきなり、よくわからない事態を突きつけられた。
その事実確認と事態を把握するため、きょうは走り回る。

出来事の内容は、単純といえば単純なこと。
だから、場合によっては、「やれやれ、困ったことだよ」などと、
たとえ表面上だけでも静かに過ごせることもできたのであろう。

しかし事情を複雑にして、先方は、そのまま事態を
見過ごしてしまおうとするので、わたしは、まっすぐに、
いつ爆発するともしれない怒りを覚えたのである。

ほんとうに久々に感じる腹の立ち方であり、
苛立ちの感触であり、悔しさである。

かといって、感情を露にして叫び出しても、
おそらく時間もことばも無駄なので、叫ぶのはやめ、
できるだけ感情を抑制させながら、かなりまわりくどい
事実確認ばかりして話を別方向に向ける先方に、如何にして
こちらの主張をスムーズに伝えられるかということに専念した。

こういう日は、できるだけ静かに過ごす方がいい。
沸き起こった怒りのエネルギーを身体の奥底に抱えたまま、
いつ何時、暴力的な方向に走ってしまうともしれないからだ。

静かに、静かに、心を落ち着ける。

静かに、静かに、時を過ごす。

静かに過ごすうち、静かなときはやがて、
自身の猛省へとつながってゆく。

11月9日(火)
 火曜日の夕方は雷。

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2004年11月17日 11:22に投稿されたエントリーのページです。

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