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合宿といえば、黒豆アイス

9月18日(土)~20(月・祝)神戸女学院大学合気道部秋合宿
 恒例の合宿の日が来た。

 今回に限っては、途中参加(じつは途中から行くのは初めて)。

 初日に下川先生の『望月』を拝見し、夕刻それが終わるや否や「イーダ5」にて阪神高速に乗る。そのまま第二神明、播但道へと乗り換えて半年振りの神鍋へ。

 途中は休憩がてら「やっぱり黒豆アイスだ!」ということで、それを食べる。
 夜は知らない街の店で食べ物を探すのも面倒なので、いつものところで、「きょうはとんかつ!」の夜にする。買い物を済ませ、現地到着は午後9時前。

 一日目の稽古をして過ごしたみなさんは、すでに、でれでれっとしている。疲れている。
明日の審査を控えたひとたちは、熱心に稽古している。

審査もなく、とくに大きな動きは何もしていないこちらとしては、ずでにエネルギーが有り余っていて、叫ぶことか文句か熱心に悪口を言うくらいしか、解消できない。

ならば、その審査前の稽古集団に混ざって行けばいいのだが、飲んでしまったのでそれもできない。(酒気を帯びて道場に入ることは、まさに道場訓に反する)。

ついには、道場から戻ってきた初心の方々に、ほかの人も誘って、部屋のなかで、あーだ、こーだと、勝手に指導を引き継ぎ、確認作業だけして眠りについた。

ところが、どこか緊張がたかまっているのか、あるいはテンションがハイになっているのか、そしてやはりエネルギーが有り余っているのか、うまく寝付けないのである。

きょうなどは朝早くから起きて、活動して過ごしているというのに、どうしたことだろう。

同室の部屋の誰もが寝静まり、寝息が聞こえてきても、それでもうまく眠れない。
 羊を数えなんてこともできない。(だって数えたことがないから、数え方を知らないんだ)。

ああ、なんてこった。こんなの初めてだ。いやあ、人生でも初めてだ。

 夜の寝つきが悪ければ、二日目の朝は起きるのが難しいだろう、と思われるのが話の筋だが、まったくそんなことはない。とてもスムーズな目覚めなのである。

 寝だめしてやってきたわけでもなく、いったいどうしたというのかね、うっきー君。

 6時半からの朝稽古に出て、だらだらと汗をかく。
どうも今年の合宿は暑い。これは秋合宿ではなく夏合宿に名称変更を希望するくらいの暑さだ。

涼しいはずの朝稽古の段階で、汗を汗だと感じるほどの稽古は、めったにない。
湿度が高いのか、あるいは人口のせいなのか。

 その後、朝食→午前の稽古→昼食→午後の稽古、審査→夕食へとスケジュールは進んでいくなか、いつもなら稽古と食事の間には寸暇を惜しんで眠る「睡眠大好きっ子」のわたしが、それをいくらも欲することなく過ごしている。
眠ろうと思えば眠ることもできるのだが、起きていても大丈夫なくらいの状態なのだ。

 「エネルギー余り」を解消したい余り、午後の稽古後に数十分、ついにクーさんに投げてもらう。

受身が好きな身としてはこれ以上にない欲望を希望に変えて伝えると、快く引き受けてくれた。願望の成就である。

気がつくとその集団は、いつの間にやら数名に膨れあがり、誰もががんがん投げ飛ばし、投げ飛ばされていた。
 
そう、審査のないひとたちもまた、おそらくどこかで同じようにエネルギーがあまっていたのであろう。

夕食は新しくできたバーベキュー会場にて夕食。
いつもと変わらない(といっては失礼だが)食材のはずなのに、表に出て食べるとなぜにおいしく感じるのだろう。

 異常なほどの大雨の合間を縫って花火。自身のアホ度がはっきりと、そしてくっきりと思いっきり主張される。

 三日目の朝が来てもやっぱり同じ目覚めだ。かなりスムーズだ。
 
三日目の朝ともなると、「ううう、身体が痛い」とか「もうちょっと寝かして」などと思いながら、どろどろと起きだすことしばしばだが、これもまたない。

 昨晩も結局眠りに着くまでには、いろんなことがあり、しばらく時間がかかったはずなのにな。

 やっぱり合宿では、身体は自然に二泊三日仕様で確立し、成立しているんだろうか。そんなふうに思う。

 帰路は、すこし運転した。

 ドライバー歴6日である。

行きがけには、「車の所有者の先生になにかがあれば、運転できるんだ!」と免許を取ったのをいいことに軽い気持ちではあるが、これまでになく(いや同じか)エラソーな気分で、1パーセントくらいの決意は胸のうちに秘めていた。
だが、まさか本当に運転させてもらえるような状況になるなんて。

 やっぱりなかなかおもしろい。

 運転はいい。乗りたいなあ。

 合宿は楽しかった。よき時間に恵まれて、よき心地で戻れるというのは、なにより身体へのよきご馳走である。

 晴れ渡る秋空のように、じつにすがすがしい気分だ。

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2004年9月21日 19:48に投稿されたエントリーのページです。

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