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うれしいことがありました

9月17日(金)
 大きなことから小さなことまで、とっても作業がスムーズな日。すべての世界が明るく見えた。明日から合宿。

9月16日(木)
 起きる(起こされる)→運転する(見送り)→朝食(なんとか)→二度寝(倒れる)→連絡(受ける)→戻る・移動(電車に乗る)→つめる(荷物)→喜ぶ(喜ぶ)→取りに行く(持って帰る)→移動(預かってもらう)→再び移動(待ち合わせ)→飲む(待つ、しゃべる)→挨拶する(写る)→聞く(話す)→食べる(喜ぶ)→しゃべる(笑う)→帰る(ぎりぎり)→眠る(つまり、こんな日)。

9月15日(水)
 本免を受けに行く。

普通自動車免許を手に入れるための試験の意味では、これが最後の難関である。

免許発行をかけたこの最後の学科試験は、各人の住民票のある都道府県の指定免許試験場で受けることになっている。
兵庫県の場合は、明石にそれがある。
昨晩のうちに、ついでに実家に戻り、今朝は早くから明石駅に出て、そこからさらにバスに乗ることにした。

電車に乗って気づいたのは、わたしにとって、「明石」と言えば天文台。
小学生の頃は毎週といえば言いすぎだが、隔週くらいで行っていたもんである。
ほかにも思えば幼い頃から、よく利用していたこの駅だ。
市内に住んでいたこともあり、わりにたくさん思い出すことがある。ほとんど面影もなくなっているところもあるけれど、見れば見るほど懐かしい場所だ。
しかし今朝ばかり、そんなふうにいろんな余韻に浸って懐かしく思い出している場合ではない。

会場に辿り着き、ほとんどたらい回し状態の指示に従って受付を終え、もらった受験番号の記された部屋に入る。
 学科試験を受け、当初の説明では学科試験終了後二十分ほどで合格発表を掲示されるはずの館内の電光掲示板の前に移動。ところが、実際に発表があったのは、三十分ほどあとのこと。よくある話だ。
待つ間は、掲示板の前を離れることも何かをすることもできずに、ただただ待っていた。

すると、ふいに誰かが話し掛けてきた。(本当によく話し掛けられるなあ)。
「あのー、もしかして岡山の教習所に行ってませんでしたか?わたし、応急救護で一緒だったんですけど、似てるな~と思ってみてたんですけど、覚えてますか?」

もちろん覚えていた。一緒に応急救護の学科を受けたことも、そして、わたしの友達のひとり(そなたのことですわよ、Aさん。)にどことなく雰囲気が似ているひとだと思って話していたこともある。珍しく、ほんとにちゃんと覚えていたのである。

「あ、覚えてますよ。兵庫県のひとだったんですか?」
割合愛想よく答えると、応急救護で同じそのひとも、「そうなんです、どこですか?」と尋ねてきた。

互いに兵庫県の住所が明石よりかなり東にあることが確認されると、どちらからともなく、ここは遠いですねえ、という話になる。(もっともわたしの場合、実家がこの辺にあることをそれとなく伝えてみたが聞いていたかどうかは定かでない)。
こんな話をしながら、えらく長いですねえ、待たせますねえ、とことばを交わしながら、電光掲示板を見上げているうち、やっとこさ発表の時間になり、今朝配られた受験番号を片手に、首をうえにあげて見つめる。

番号はどこだ。どこにあるんだ?
あった、合格だ。やった!と思った。

さっきまで一緒に発表を待っていたひととまた目があったので、「どうでしたか?」と互いの声が重なるくらい同じタイミングで声をかけあった。
すこしだけ相手のほうが聞きたそうに感じたので、先に応えた。

「あった。合格しました。どうでしたか?」

そう答えるとわたしは再び尋ねてみた。
即座に尋ねたが、その答えを聞くより先に、それまで笑っていたはずの相手の顔が不安の表情へと変わり、くしゃとした何とも言い難い顔つきへとさらに変化していくさまを見た瞬間、あっ、と思った。

「あー!ダメでした。あかんかったです。またこなあー」
 「そ、そうですか。」

それ以上、特に何と言うこともできず、かといって何も言わずにその場を去ることもしにくく、とにかく「お元気で」と、そうひとことだけ言い残して互いにその後の行く先へと足を向けた。

こうしたことがあった後、午後からは免許交付のためのながーい手続きのなかへ。
噂の流れ作業的ハイスピード説明&実践と作成、待機、交付の手順を経て、めでたく免許証を手にする。

なんだかんだ言っても、やっぱりうれしいもんだ。

さあ、こうなりゃあとは車ったら車。

どっかの布のなかにでも、くるまってないかな。

9月14日(火)
 今日生まれた人はきれいな人が多いらしい。

 今日生まれた人で、わたしが思い出せるのは中村獅堂ただひとりである。

 確かにきれい。

きれいはきれいだが独特のきれいさである。

 まあ、美なんて主観的なものが大半でしょうけど、でも、「捨助」の名であしらわれたり、「般若」の名で小間使いされていたり、かと思えば、「しゃえはたんげ~なは、しゃじぇん~」なんて言いながらカッコよく見得を切ってみたり、「スパイダーマン」の宣伝をしたりというくらいしか知らないから、いったいどれが誰なんでしょうね。

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2004年9月18日 07:55に投稿されたエントリーのページです。

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