仕事をしなくなって2年目、なんだか一年の過ぎるのがひどく早くなったような気がします。そんな2021年を、今年も10大ニュースで振り返ってみたいと思います。
1、内田先生が浜松支部に来られた
5月、内田先生が浜松支部の活動状況を視察に来られた。「目には青葉山ほととぎす初鰹」の句のように、鰹の美味しい時期でもあったので、御前崎にて藁焼きの鰹をご賞味していただき、視察のあとは西伊豆へと足を伸ばして、温泉と金目鯛の煮付けを堪能していただいた。
2、新型コロナのワクチンを接種
7月、市から接種券が届いたので、大規模接種会場を予約してファイザー製のワクチンを接種した。発熱こそしなかったが、1回目の接種後は全身に湿疹のようなものが出た。すぐに収まったが、これがいわゆる副反応かと思った。2回目は、接種部位の痛みだけで1回目のときのような湿疹は出なかった。オミクロン株対策で3回目の接種と報じられているが、どうしようか思案中である。
3、夏は松本と上高地へ
8月、例年月末の家内の誕生日には小旅行に出掛けていたが、8月は全国的に新型コロナのデルタ株が大流行し、本県のみならず周囲の県も緊急事態宣言下や蔓延防止等重点措置下にあるところが多く、一時は出掛けるのを断念しようとも思っていた。ところが、幸いなことに本県のすぐ北の長野県は宣言も重点措置も出されていないということがわかり、それならば秘湯や名湯と言われる温泉地を中心に訪れてみようということになった。
宿泊は松本市を選び、周辺の温泉地と、家内がまだ行ったことがないとのことで、上高地も訪れてみることにした。上高地へは沢渡からシャトルバスにて大正池へ、そこから散策路を歩いて河童橋まで。梓川のせせらぎと涼風がまことに気持ちよく、自然のすばらしさを満喫することができた。上高地を訪れた後は、そこからさほど離れていない白骨温泉の泡の湯へ。白濁した泉質の大露天風呂は、ぜひまた再訪したいと思った。
4、TVを買い替えた
10月、デジタル放送開始と同時に買い替えたテレビがどうやら寿命らしく、最初は入力を切り替えてビデオを見ようとしたり、YouTubeなどをストリーミング再生して見ようとすると、15分ほどで電源が落ちてしまっていたのだが、そのうち普通にテレビ番組を見ていても20分ほどで電源が落ちるようになってしまった。何度かテレビ本体を再起動したりしてみたのだが、やはり15分ほどで電源が落ちてしまうので、行きつけの電気店に電話をして症状を話したところ、買い替えるしかない言われたので、4K放送も受信できHDを外付けすれば録画もできるテレビと、ついでにBDレコーダーも併せて購入。
20年以上使用してきた給湯器も壊れて買い替えることになった。ちょうど、いろんなものが壊れる時期を迎えているのかもしれない。いろいろと出費が増えて困ります。
5、香月泰男展へ
10月、神奈川県立近代美術館葉山にて開催されていた「生誕110年 香月泰男展」へと出向いた。2年前に山口県を訪れた際、長門市にある香月泰男美術館にも行ったのだが、有名な「シベリヤ・シリーズ」全点は山口県立美術館に所蔵されていると知らされ、残念ながら見ることは叶わなかった。
香月泰男の「シベリヤ・シリーズ」は、今年亡くなった立花隆氏が「実物を見ないうちは、本当の意味でシベリア・シリーズを見たことにはならない」(『シベリア鎮魂歌ー香月泰男の世界』)と書かれていたので、ぜひ実際にこの目で見てみたいと思っていたのだが、その実物全54点を見ることができた。一つ一つの作品が持つ迫力に圧倒された。
6、奥歯と親知らずを抜歯した
9月の歯の定期検診の際、奥歯がひどく虫歯になっていることがわかり、かかりつけ医の話によれば抜歯するしかないとのことで、浜松医科大歯科口腔外科を紹介された。予約を取れたのが約1ヶ月後で、担当医の見立てによれば、奥歯を抜く際にその後ろにある親知らずも一緒に抜いたほうがよいとのことで、11月に抜歯することになった。
担当医はまだお若い女医さんであったが、処置はきわめて手際がよく、部分麻酔でほとんど痛みもなく抜歯を終えることができた。抜歯後は抜いたところが痛んだが、担当医が言ったように一週間ほどでその痛みもなくなり、痛み止めのお世話になることもなくなった。
7、飛騨高山と奥飛騨温泉郷へ
11月、家内が文化の日とその翌日は仕事が休みになるということで、文化の日の前日から仕事終わりの家内の帰宅を待って飛騨高山へ。翌日は、朝から高山陣屋前朝市と宮川朝市へ。出店の気さくなオバちゃんたちと会話しながら楽しく買い物ができた。
午後は、第二の目的地である奥飛騨温泉郷へ。宿泊した「奥飛騨ガーデンホテル焼岳」は、男女別と混浴の露天風呂を合わせて、すべて源泉かけ流しで全部で12ものお風呂があるホテル。特に、ここの湯はエメラルド色をしているのが特徴で、露天風呂から見える紅葉がちょうど見頃の周囲の山々の紅葉と相まって、お湯も景色も堪能することができた。
8、ウェスタンジャパンボウルへ
12月、今年のアメリカンフットボール全日本大学選手権 西日本代表校決定戦決勝(ウェスタンジャパンボウル)は、試合会場が例年の万博記念競技場と違って、大阪長居のヨドコウ桜スタジアムにて開催されるとのことで、ならばと長居のスタジアムにほど近い大阪のシモムラ先生のご自宅に「民泊」をお願いすることにして、久しぶりにてっちりで前夜祭ということになった。
試合はファイターズが終始リードを保って快勝、6年連続55回目の甲子園ボウル出場を勝ち取った。今年もしたたかなファイターズの試合ぶりを目の当たりにすることができた。ファイターズは、そのまま甲子園ボウルにて東日本代表の法政大学を圧倒、4年連続32回目の優勝を飾った。
9、映画と音楽
コロナ禍でなかなか映画を見に行くことも叶わなかったが、感染者が減ってからはいくつかの作品を見ることができた。今年のベストワンは、12月に公開されたばかりの「マトリックス・レザレクションズ」。「マトリックス」のファンにはたまらない作品だったのではないだろうか。今までの3部作の続編としても傑作だと思う。
今年一年、朝のウォーキング時にいちばんよく聴いたのは、フリードリッヒ・グルダが弾いたバッハの「平均律クラヴィーア曲集」。今まではリヒテルが弾いたCDを愛聴していたが、リヒテル盤と違って、音の一つ一つが珠玉のように際立っていて、ピアノという楽器はこのようにいろいろな音色を出せるものなのかと驚嘆した演奏である。
10、今年読んだ本
今年は97冊の本を読んだ。ベスト3は以下の通り。①ミラン・クンデラ『冗談』(岩波文庫)、②立花隆『天皇と東大』(文藝春秋)、③斎藤幸平『人新世の資本論』(集英社新書)。
①は、人生とは何か?というなかなか答えることができない問いについて、一つの「答えのようなもの」を提供してくれる小説である。
②は、今年亡くなった立花隆の大作。歴史をきちんと学ぶことは、わたしたちが「いつか来た道」を再び辿ることがないようにするためにも、とても大切なことなのだということを教えてくれる。
③は、誰もが「何かがおかしい」と思いつつも、どこからどうすれば現状を変えることができるのか、なかなかその答えとなるものを見出すことが困難な状況の中で、その答えを明確に打ち出してくれた。「3.5%」でいいのだ、と背中を押してくれたその呼びかけに応えたい。
いったんは収まったかに見えた新型コロナウィルスも、また新たな変異種が蔓延の兆候を見せて、今後も予断を許しませんが、どちらさまも健康にご留意されて毎日をお過ごしになられますよう、そして来る2022年がみなさまにとってよい年であるよう祈っております。来年もどうぞよろしくお願いいたします。