2020年 十大ニュース
1、都道府県対抗全日本中学生大会が中止になった
例年3月に、三重県伊勢市にて開催されている都道府県対抗全日本中学生ソフトテニス大会が中止になった。女子監督として、前年11月の選手候補選考から始まって、12月の選手決定、そして他県選手との研修大会(練習マッチ)などをこなしながら本戦に備えていたのだが、コロナ禍のため中止になった。本県女子チームは、参加したすべての研修大会で決勝まで進出していたので、実際の本戦でどの程度その実力を発揮してくれるのか楽しみにしていたのだが、まことに残念なことであった。
コーチ陣には、試合にも練習にも、できるだけ選手自らが考えて取り組むことを念頭に置いてコーチしてもらうことをお願いした。ソフトテニスの試合では、試合中のインターバルの際、監督・コーチがあれこれ指図するのを選手が一方的に聞かされている光景をよく目にするが、もはやそういう時代ではないのではないか。ウィンブルドンなどでも、コーチは観客席で拍手をするだけである。ソフトテニスも国際化を目指すのなら、封建的な監督・コーチと選手との関係を見直すべきであろう。
2、年金生活者になった
定年退職後、3年間お世話になった私立高校も3月いっぱいで辞め、4月から基礎年金受給者となった。仕事をしなくなった4月1日の空はどんなふうに見えるのだろうと楽しみにしていたのだが、その日の空はあいにく小雨降る曇り空だった。
日々の生活は、判で押したような毎日となった。朝は5時に起きて1時間ほどウォーキング。朝食後、月〜水曜日はラジオ講座を聴いて、そのまま読書または何か買い物があれば買い物を済ませてお昼。昼食は何か適当に作って食べ、午後は昼寝をしてから読書を再開。夕方、植木に水を遣り、18時ころからお風呂に入って夕食。就寝はだいたい20〜21時。毎日8時間は寝てます。
3、フランス語とイタリア語のラジオ講座を聴き始めた
4月、勤めなくなった代わりに何かを始めようと思い、今はコロナで外国へも行けないけれど、いつかまた行けるようになった日のためにと、フランス語とイタリア語の入門編を聴くことにした。毎週月〜水曜日の7:30〜8:00までの15分ずつ計30分、テキストを買って、午後からの再放送も聴くようにしている。単語がなかなか覚えられないので、単語帳や語句ノートを作ったりしたのだが、どうもあまりはかばかしくない。特にフランス語は、スペルを見ても発音ができないのと、文法がさっぱりわからないので往生している。でも、がんばって来年も続ける予定である。
4、山梨県の温泉に行った
8月、今年の家内の誕生日小旅行は、コロナの関係もあり、できるだけ近場にしようということで、山梨県の「信玄の隠し湯巡り」へ行くことにした。最初に訪れたのは岩下温泉。泉温29度ということで、水のプールに入るような感じであったが、沸かした温かい湯と交互に入っているうちに身体も慣れてきて、たいへんに気持ちのいい入浴ができた。
翌日は、北杜市の増富温泉へ。天然ラドン泉の岩風呂がある「不老閣」へ行こうと思ったのだが、コロナ対策のため立ち寄り入浴はやっていないとのことだったので、公共の「増富の湯」へ。25〜42度までの5種類の浴槽があり、そのうちの一つはラジウム・ゲルマニウム鉱石風呂であった。
宿泊は下部温泉の「下部ホテル」。立ち寄り湯の「古湯坊源泉館」は営業していなかったのだが、ホテルの5種類あるお風呂を堪能した。
帰りに、身延山久遠寺に参拝した。境内の樹齢400年といわれる枝垂れ桜、満開の時節にぜひ見てみたいと思った。
5、県内の温泉巡り
9月、県内で「オクシズ・大井川水系名湯御朱印巡り」なるイベントを開催していることを知り、さっそく静岡市の山奥にある温泉へ。大井川水系の温泉と合わせ、全部で11箇所の温泉を巡って、それぞれの温泉でもらった御朱印を専用のノートに貼り付け、静岡市の山奥と大井川水系それぞれ3箇所ずつ計6箇所の御朱印を集めると、お気に入りの温泉施設の無料入浴券がもらえるというイベントである。今までまったく知らなかった県中部の温泉施設も知ることができ、コロナ禍で旅行もままならない中、暫しの旅行気分を味わえたのもありがたかった。
6、降圧剤のお世話になることになった
1月、市の特定健診で血圧が高いと指摘され、以後毎日血圧を測るよう促され、その記録用紙までもらったので、試しに毎日記録することにしたのだが、10月ころから上が160を超えるようになったので、2月からお世話になっている皮膚科に併設されている内科を受診、降圧剤を処方されて、以後毎日1錠ずつ飲むことになった。おかげで血圧は少しずつ下がり始めた。
7、ケータイのキャリアを変えた
11月、2年縛りケータイの更新月を迎え、年金生活者にもなったことだし、今までの高額なケータイ料金をなんとかしたいということもあって、更新月ならば解約手数料もかからないので、思い切って格安SIMに変更することにした。4年間使用してキャリアの電波を受信しなくなったりしたiPhone7も機種変更することにした。これでたぶんケータイ代は従来のほぼ半額になるはずである。
8、今年もKGファイターズは強かった!
11月、コロナ第3派の感染拡大が懸念されつつある時期であったが、関西学生アメリカンフットボールDiv.1決勝、関西学院大学ファイターズVS立命館大学パンサーズの試合だけはどうしても現地で見たいとの思いやまず、大阪の万博記念競技場まで足を運んだ。試合は、終始パンサーズが主導権を握って進んだが、ファイターズが1点差を追いかける第4Q、QB奥野が追い詰められた場面からのパスを次々にヒットさせパンサーズのゴール前へ。最後は、残り3秒を残してK永田が21ヤードのフィールドゴールを決めて逆転。今年も痺れるゲームを見せてくれた。
ファイターズは、そのまま甲子園ボウルでも因縁のある日大フェニックスと対戦、見事大学日本一に輝いた。鳥内前監督から監督を引き継いだ大村監督の就任1年目、コロナ禍で練習も思うに任せない状況であったと思われるが、今年も強いファイターズを見せてくれた。
9、庄司紗矢香の演奏を聴いた
年の瀬も押し迫った12月、何と浜松で庄司紗矢香の生演奏が聴けるというので、一も二もなくチケットを申し込み、ひょっとしてコロナの関係で演奏会が中止になるのではと心配しつつ、当日を待った。
曲目は、バッハのヴァイオリン・ソナタに始まり、最近十八番にしているバルトークのヴァイオリン・ソナタ、後半はプロコフィエフの小品に続いて、最後はブラームスのヴァイオリン・ソナタ。腰を悪くしていたためか、椅子に座っての演奏だったが、そのテクニックといい、音色といい、まさに世界的ヴァイオリニストに相応しい名演を聴かせてくれた。コロナで何かと心が荒み勝ちになるときに、そんなことも忘れさせてくれたすばらしい演奏会であった。
当日は、マスクの着用はもちろん、入場時の検温や、チケットの受け渡しにも細かな注意がなされて、主催者の細かな心配りを感じることができた。開催の可否もぎりぎりまで検討されたのではないかと思われるが、なんとか開催を決定してくれた演奏者と主催者に感謝したい。
10、本たくさん読んだ
コロナで外出もままならない状態が続いたこともあり、今まで積ん読状態だった本をどんどん読むことにした。おかげで、1年間で135冊を読み終えることができた。
135冊中の個人的ベスト10(内田先生のご著書を除く)は、①立花隆『巨悪VS言論』、②管啓次郎『ハワイ、蘭嶼 』、③スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ『セカンドハンドの時代』、④ジョージ・オーウェル『一九八四年』、⑤石川理夫『本物の名湯ベスト100 』、⑥植村直己『青春を山に賭けて』、⑦安東量子『海を撃つ』、⑧アンドレーア・フローヴァ『ブラヴォー、ゼバスティアン』、⑨マルクス・ガブリエル『未来への大分岐』、⑩高橋源一郎『たのしい知識』
今年はとにかく、コロナに始まりコロナに終わった一年でした。
国の舵取りをすべきリーダー(およびその取り巻き)は、新型コロナウィルスによって、いかにそのリーダーシップがないかということを露見させられました。それも含めて、とかく悲観的になりがちな毎日ですが、この国が少しでも住みよい国になっていくよう、心ある人たちと連帯しながら、自分なりにできることをしていこうと思います。
来年は、一日も早くコロナ禍が終息して、平穏な日々が戻ってくることを願っております。
内田先生をはじめ、みなさま方におかれましては、コロナにも十分ご注意の上、どうぞよいお年をお迎えください。来年もよろしくお願いいたします。