2017年のスーさんの10大ニュース

12月28日(木)

今年も年の瀬が押し迫ってきたということで、この一年を振り返って恒例の10大(重大)ニュースを。

1.定年退職
3月、産休補助教員時代を含めると、都合37年と6ヶ月間務めた中学校教員を定年退職した。
退職後は特に何もせず、のんびり過ごそうと思っていたのだが、とあるところからのご紹介もあって、4月からは自宅からそう遠くないところにあるキリスト教系の中・高一貫校に、非常勤講師として週4日午前中のみ10時間だけ勤務させてもらうことになった。高校生を教えるのは初めての経験で、最初は戸惑うところもあったのだが、半年間ほど過ぎるといろいろ様子もわかってきて、なかなか楽しく勤めることができた。学校からは来年も続けてほしいと言われているし、まだ基礎年金も支給されないので、とりあえずはもう一年お世話になろうと思っている。
また、地元のテニスクラブでソフトテニスのスクールを開催することになり、5月から週2回、小学生の部と中学生の部の2本立てで2時間半、そのコーチを務めることにもなった。こちらもまだ来年は続ける予定である。

2.眼窩骨折
2月、合気道浜名湖道場で稽古中、自分の不注意で前受け身から立ち上がろうとして、反対方向から前受け身をしていた道場生の顔面に右眼が激突、すぐに帰宅途中にある眼科医を受診したのだが、「軽い打撲」との診断で目薬だけ処方してもらって帰宅した。
その2週間後、友人の結婚式のため帰省した娘と娘の友人たちを乗せて二次会の会場へと向かう車中、ミキちゃんという総合病院で看護師をしている娘の友人が、右目の状態を見て「それ、ウチの科に来て診てもらった方がいいですよ、たぶん手術になると思いますけど」と言った。なんでも、「眼形成眼窩外科」という科らしい。すぐに最初に受信した眼科医から紹介状を書いてもらって、眼形成眼窩外科を受診。担当の先生からは「右目の周囲の骨が2箇所折れているので、明日にでも入院してすぐに手術した方がいいです」と言われた。自分の職業と、これから公立高校入試と卒業式を控えているのでとても仕事は休めない旨を話し、入院と手術は3月の春休みにしてほしいと依頼した。その春休み、個人的には50年ぶりとなる入院・手術。ちょうど1週間入院して無事退院した。
3ヶ月後の6月、プレートを取り除くために再入院・再手術。今度は2泊3日の入院で済んだ。先生からは「今度同じようなことがあったら、眼球破裂するかもしれません」と言われた。
今年は厄年だったことを思い出し、さっそく井伊直虎ゆかりの井伊谷宮にて厄払いのご祈祷をしていただいた。

3.旅あちこち
4月、退職したらどうしても見たいと思っていた京都・妙心寺退蔵院の枝垂れ桜。妙心寺に着いたときには降っていた雨も、お昼ご飯を食べている間に上がって、青空の下、満開の枝垂れ桜を堪能することができた。
5月、ソフトテニスの顧問仲間と一緒に、京都のミヤタ先生のご実家である京丹後市へ。成相寺から見た天橋立の絶景は忘れられない。伊根の舟屋も風情があってよかった。
8月、昨年末に亡くなった義父の追悼も兼ねて京都五山の送り火へ。マスヤマ先生のご厚意で、特別な場所にて送り火を見ることができた。京都のホテル近くにあった「鳳泉」で食べた「エビかしわそば」が絶品だった。
恒例の城崎温泉麻雀は、本部のカンキくんが不参加であったが、今年も内田先生からいろんなお話をうかがうことができ、濃密な時間を過ごすことができた。
月末の家内の誕生日小旅行は三度目の北海道へ。今年は道東(釧路湿原、阿寒湖、オンネトー、摩周湖、知床)を中心に廻った。特に知床の自然はとても一日で堪能できるものではない。ぜひまた行きたい。
10月、今年の大学時代のクラブの同期会は、ヒロセくんの住む札幌にて開催。以前、京都の百練先斗町店で仲良くなった札幌在住のオノデラさんにメールをすると、「一緒にラーメンでも食べに行きましょう」と駅までお迎えに来てくださった。持つべきものは友である。
同期会が終わった後、もう1泊して定山渓の紅葉見物に。地元の観光協会が運営する「かっぱバス」に乗って紅葉の名所巡りをしたあと、レンタカーにて豊平峡へ。そのあまりのスケールの大きさと紅葉に心から感動した。
12月、大阪でのウェスタンジャパンボウルの帰りに、滋賀県の永源寺と湖東三山を巡った。どこのお寺もたいへんに立派なお寺さんばかりで感心させられた。今度は紅葉の時期に訪れてみたい。
4.プリウスからトゥインゴへ
7月、プリウスのCDプレーヤーが故障して動かなくなったのをきっかけに、プリウスの次の車を考えるようになった。はじめはイタリア車を考えていたのだが、フィアットなどけっこう乗ってる人が多いのと、アルファロメオは値段が高いこともあったりして、どうしようかと考えていたとき、とあるネットの記事で見たルノーのトゥインゴが目に止まった。さっそく実車を見に行ってみた。家内もひどく気に入ったようだったので、迷わず8月に注文。ディーラーからは「納車までに3ヶ月ほどかかります」と言われていた。
11月、その3ヶ月が過ぎたが、ディーラーからは何の音沙汰もない。こちらから聞いてみると、「車を積んだ船はフランスを出たとのことです」と何とも不確かな返事。
明日がクリスマス・イブという12月、ようやくトゥインゴが納車された。実際に乗ってみると、直列3気筒DOHCターボエンジンを積んだRRのドライブは快適。とても0.9Lの車とは思えない走りである。
プリウスに乗ったのは12年と3か月。走行距離は159,131キロ。地球を約4周ほどした距離になる。よく走ってくれた。いい車だった。プリウスもいい跡継ぎができたと思ってくれていることと思う。

5.展覧会と演奏会
7月、久しぶりにインバル・都響がマーラー「大地の歌」を演奏するとのことで、東京の芸術劇場へ。せっかく東京へ行くのならばと、以前NHKEテレの日曜美術館で見て以来気になっていた吉田博展も見られると思い、演奏会の前に新宿の東郷青児記念美術館へ。期待に違わず、木版画の風景画はどれもため息が出るほどにすばらしい作品ばかりだった。
11月、久しぶりに大学のクラブの定期演奏会を聴くため兵庫県立芸術文化センターへ。せっかく関西に行くのならばと、京都で途中下車して国宝展も見ていくことにした。しかし、国宝展は平日だというのにものすごい人であった。とても一つ一つをじっくり見ている余裕などなかった。感動したのは平家納経。祈るというのはこういうことかと感動させられた。
定演については、あれこれ思うところがあった。まるで招聘した常任指揮者のための演奏会のような感じがして、もっと学生が学生らしくやればいいのにと思った演奏会であった。OBとしてはいささか淋しい感じがした。

6.光回線
自宅で後付けナビ用の地図更新をしようとしたのだが、あまりにダウンロードに時間がかかったことに業を煮やし、それまでのADSL回線を光回線に替えようと思い立った。あれこれ検討した結果、同じプロバイダーならばケータイの料金が安くなると聞き、SBの光回線を導入することにした。しかし、これがあれこれトラブル続きで、そのために夏休みの前半はほとんどその対応に追われた感じだった。
トラブルとは、光回線導入の前に、光回線と同様のスピードで接続できるとの触れ込みのSBAirとを試用したことで、実際はSBAirがとても使用に耐えるシロモノではなく、そのキャンセルに手間取ったことや、光回線導入に伴い固定電話もひかり電話に替えたため、NTTとの契約解除がうまくいかなかったり、わが家には光回線用の回線工事が行われていないのに、光回線に接続するためのキットだけが送られてきて、それを送り返したりというようなことであった。
それでも、ともかく8月の中旬以降にはめでたく光回線が開通した。とりあえず、今は快適なIT環境である。

7.K.G.ファイターズ
8月の終わりの秋のリーグ戦の開始とともに、毎年その経過をモニターしている関西学生アメリカンフットボールリーグ。最近は、rtvというサイトがインターネットで試合のライブ中継を配信してくれるので、自宅に居ながらにして試合観戦ができるのでたいへんにありがたい。
11月、全勝同士で対戦したファイターズとパンサーズ。残念ながらファイターズは負けてしまった。しかし、昨年から西日本代表校決定戦(ウエスタンジャパンボウル)には関西2位校も出場できることになって、パンサーズとは12月に再戦が決まった。ファイターズの執念が見たくて、大阪万博記念競技場まで足を運んだ。試合は、開始直後からファイターズがリード。モメンタムを掴んだファイターズはその後も着々と得点を重ねて、見事甲子園ボウル(全日本大学アメリカンフットボール選手権決勝)出場を獲得した。
その甲子園ボウル、相手は因縁のフェニックス。ここ10年はずっと関西が勝っていたので今年も大丈夫だろうと思いきや、フェニックスの1年生QBに翻弄されての敗戦。でも、ファイターズは3年生が中心のチームだったので、来年はきっと今年よりも強くなった姿を見せてくれるだろうと期待したい。

8.役満
1月、支部例会にて緑一色を和了。普通に染めようとしていたら、いつの間にか赤の入っていない索子ばかりになっていた。振り込んだ人は、この年末年始をパリで過ごしている。
8月、本部例会にて大三元と小四喜を和了。大三元は、嶺上牌で白を引いて自摸。観戦していたマエダくん曰く「まるで劇画みたいだ!」と。小四喜は、立直をかけていた某氏がラス東を「あっ!」と言いながら場に落として栄。しかしその後、某氏は四暗刻を自摸。半荘で役満が3回も出たのには驚いた。

9.読んだ本
今年読んだ本の中でベストワンは、立花隆「武満徹・音楽創造への旅』(文藝春秋)。武満徹が何を考え感じながら作曲していたかという核心に迫ろうとしているだけでなく、何より筆者の武満徹への愛情がひしひしと感じられる。武満徹について書かれた本の中ではベストのものであろう。
次点は、ジョン・ダワー『敗北を抱きしめて』(岩波書店)。太平洋戦争後の日本の状況を、これだけ克明に描いた著作はなかったのではないか。日本人の自分ですら知らなかった事実が多々あった。
もう一点、アレックス・ロス『これを聴け」(みすず書房)。とにかく、こういう音楽評論を読んだことがなかった。日本にもこんな書き手が現れてほしい。

10.映画
もちろんベストワンは、「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」。今までのスター・ウォーズの物語へのオマージュを忘れることなく、新たな物語の始まりを予感させるものとなっていたと思う。今からエピソード9が楽しみである。

今年は、共謀罪の成立をはじめとして、国会を軽視する現政権の横暴ぶりが目立った一年だった。しかし、衆院選挙では現与党が再び政権党となった。日本の政治は劣化しているのだろうか。自分にできることは多くないであろうが、少なくとも権力の横暴にはでき得る限り対峙していく姿勢を持ち続けたい。

それではみなさま、どうぞよいお年お迎えください。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。