8月22日(月)
気がつけば、夏休みも余すところ1週間ほどになってしまった。
その間の主だったことを備忘のために書いておきたい。
今月11日〜13日は、今年で20回の節目を迎える浜松オープン中学校選抜ソフトテニス新人研修大会だった。
何と、もう20年もやっているのである。その間、来浜される顧問の先生も入れ替わったし、迎える浜松のスタッフもだいぶん入れ替わった。
年によっては、3日間台風に見舞われたときもあった。この時はほんとうに大変だった。幸いにも、浜松市は市立公民館が付設体育館を持っており、その数も20カ所を超えることから、それらの公民館を片っ端からあたって空き状況を確認し、使用できる体育館を確保して、何とか分散会場で試合を行った。この時のスタッフの機動力の高さには頭が下がる思いだった。
こうして20年もやって来れたのは、一つには地元運営スタッフの組織力、機動力の高さが挙げられる。それぞれのスタッフが、自分のチームの指導は二の次にして、まずは大会を運営することに専念してくれている。この下支えが大会をスムーズに運営させる大きな要因となっていることはまちがいない。
二つ目は、参加チームのマナーのよさ。もちろんこれは、指導されている顧問の先生の姿勢にも大きく与っているところである。とにかく、試合のジャッジをめぐってのトラブルや、保護者を含めた試合中のヤジ等への苦情、また個人戦などでの出場呼び出し等がほとんど皆無なのである。参加してみて、結果はともあれ気持ちのいい大会というのは、また参加したくなるものなのである。
三つ目は、顧問同士の親睦。「毎年この時期になるとお馴染みの顔に出会える」ということが、どれだけ楽しいことか。
そのため、この大会では「前夜祭」を含めて毎晩懇親会が開かれる。もちろん、その間の選手たちの管理はそれぞれの保護者にお願いしてのことである。
この懇親会の果たす役割は大きい。毎年のように参加してくださる他府県の先生方の中には、それこそ毎年のように全国大会に選手を出場させている先生もおられる。若い指導者たちにとっては、そんな先生方から「指導の秘密」を聞き出す絶好の機会なのである。つまりは、「パス」を受ける場なのである。
今年は、京都府のチームがバス1台をチャーターして前泊するとのことで、その京都の先生方を浜名湖畔の小料理店でお迎えすることにした。部屋の窓を開ければ、窓の外が浜名湖というロケーションのお店である。このお店で、浜名湖の海の幸を堪能していただいた。これはたいそう好評であった。京都では、鰹の刺身などはよほど新鮮でないと食べる機会はないとのことであった。
この場で、ついこの研修大会の2日前に終わったばかりの近畿大会のことが話題になる。審判講習会を含めた大会運営の具体的な方法等についても、貴重な意見を拝聴することができた。来年、浜松では東海大会を開催することになっている。シンムラくんをはじめとする若手には、その中心になって大会を運営してもらわなければならない。顧問の交流というのは、単に技術指導だけではないのである。
参加してくださっている先生方がほとんど参加しての懇親会は、大会初日の夜。それまではホテルで行っていたが、昨年から結婚式会場として使われている施設を利用することにした。会場の外にバーベキューのテントを用意してくれていたりして、先生方にはいたく好評である。バイキング形式なので、食べ物や飲み物を取りに行きながら、他のテーブルに立ち寄ったりして懇親を深めていただく。
大会二日目の夜の懇親会も含め、こうして親睦を深める中で、顧問の指導理念や具体的な指導法などが伝授されていく。事程左様に、この大会における懇親会の位置付けは重要なのである。
四つ目はレベルの高さ。過去、この大会に出場した選手の中からは、翌年の全国大会に出場するだけでなく、入賞する選手が輩出している。そんな選手たちと共に試合をすることで、顧問だけなく、何より選手が自分の目標とする選手像を明確にイメージすることができるのである。
今年も多くの選手・監督・コーチ・保護者に参加していただいた。20回の節目の年であったが、特にイベント等も行うことはなかった。それでも、こうして20回続いたこと、そして「また来年もお願いします」という先生方の声を聞かせていただいたことで、まだ暫くは頑張って大会を運営していこうという気持ちを新たにすることができた。
大会が終わって帰り際、第1回からずっと参加してくださっている京都のミヤタ先生が、しみじみと「この大会終わって、京都に向かって帰っていると、なぜか今年の夏も終わりやなあという感じがして、なんか寂しいんですわ」語っていた。そんなふうに思っていただいているということをありがたく思いつつ、この場を借りて大会に関わってくださったすべての方々に感謝の意を表したい。
大会が終わって4日間ほどは、お盆休みをいただいた。ひどく暑かったこともあって、ほとんど家から出ずに本を読んだりして過ごした。
お盆休みが終わると、ヤなことが待っていた。教員免許更新講習である。
都合5日間、参加費1回につき6千円で締めて3万円。自分が受講希望を出したのが国立大学法人だったためか、「テキストは自分でダウンロードせよ」、「車で来ることは相ならん」、「受講票には各自で写真を貼付せよ」などと、あれこれ「お上」からの御指図よろしく、「こっちだってイヤイヤやってやってんだかんな、やなら来なくていいんだぜ」みたいな感じで(もちろん個人的な印象です言うまでもなく)、受ける側にしても「ったく、この制度廃止するって言ってたじゃんかよう、なのに廃止されてないってどおゆうことだあ?責任者出てこいコラ!」(あくまで個人的な感情です言うまでもなく)という感じなので、ハナからそれが有意義な研修になろうはずがないということは、明確なことなのであった。
第1回は今月1日。自宅近くのH医科大にて行われた。お題は「発達障害と情緒障害」。お昼は担々麺を食べた。おいしかった。自転車で行ったのだが、帰りに後輪がパンクしてた。
第2回以降は今月18日〜21日。何と、講習は土日だろうとお構いなしに行われるのだ。会場は、S大浜松キャンパス。
第2回のお題は「小説・詩・現代語訳」。教科に特化した選択講習である。お昼は近くの中華料理屋さんで餃子定食。まるで揚げワンタンのような餃子にどんぶり飯が付属していた。満腹になった。帰りに、自転車の前輪の空気が抜けていた。呪われていると思った。近くの自転車屋さんに持って行って見てもらったら、単に空気が抜けていただけだった。
第3回のお題は「情報モラル教育」。講義中、「めちゃモテ委員長」はすばらしい!との発言に、引いた。お昼は自転車に乗ってちょっと離れた中華料理屋さんへ。前日の餃子定食が重たかったので、この日は五目ラーメン。五目はそれぞれのお店の特徴がよく出ていると思う。ともかくもこれで選択講習は終わり。
第4回からは必修講習。「教育の最新事情」」と題されていたが、内容は聞き知ったコンテンツばかりだった。お昼は、さすがに毎日中華というわけにはいくまいとて、近くのそば屋さんにてそば定食。何とトンカツが付いていた。満腹になった。
そうして最終日。それまでの回とは異なって、年配の講義者に変わった。お昼は、前日のおそば屋さんでカレー南蛮うどん。これはおいしかった。カレー南蛮は、鶏肉が入っているとばかり信じ込んでいたが、ここのお店は豚肉だった。汁までしっかり飲んでしまった。
午後の講義を担当したのは、中学校の退職校長だった。「〜だったんだよ」という「上から口調」の語尾が気になって、講義に集中できなかった。最後の試験は、A3とA4の罫紙がそれぞれ1枚ずつ配られ、講義を聴いて自分が考えたことを記述させられた。ふだん、シャーペンで長文を書くという習慣がないので、肩が思い切り凝って腕が少々筋肉痛になった。帰りは雷雨になった。合羽を持参していたので着用して帰ったが、ズボンがびっちょりになった。
自転車のパンクといい、雷雨といい、どうも意欲に欠ける受講者には天罰が待っているらしい。もう少し前向きに取り組めばよかったと少し反省した。
だから、もうこの制度は廃止すべきと思う。
さて今週の後半は、このために夏期休暇を残しておいた毎年恒例城崎極楽温泉麻雀ツアーが待っている。この夏の疲れをすっかり癒して夏休みを終えたい。