スーさん、夏風邪が治らない

7月11日(月)

今月の初めから、中体連の市内大会が始まっている。

2日(土)は、市内37校を3〜4校ずつ計12ブロックに分けての団体戦予選リーグ。
本校は第3シードブロックに入っていた。その初戦、トップのペアが3ゲームリードしてから突然崩れ、そのままタイブレークで敗れてしまう。続く大将ペアは勝って3番勝負。3番はそのつもりで殿を任せられるペアを選んでいたのだが、初戦の緊張からか、どうもピリっとしない。それでも、相手のミスにも助けられて何とか勝利を収める。
すぐに選手たちを集めて緊急ミーティング。「夏の大会」というものがどういうものなのかということを諄々と話す。
それで気持ちを引き締めてくれたのか、続く第2試合は3ペアともすっきりと勝って、まずは予選リーグ1位通過を決めてくれた。

9日(土)は、その続きの決勝トーナメント。
予選リーグを経て、出場校は24校。このうち、上位6校が県大会へと駒を進めることができる。
本校は第3シード。そのため初戦はなく、2回戦からの登場だった。
トーナメントというのはシードが有利になるように構造化されているのだが、ことそれがあまり実力差のない中学生などの場合は、有利に働かない状況も出来する。つまり、シードと対戦する前に1試合やっているチームの方が、試合をしていないシードよりもよく身体が動くということもあるのだ。上位シードが敗れるというのは、そんなときに発生する(実際、今回も第4シードが初戦で姿を消した)。
本校もそうならない注意せねばと思っていた。対戦相手は、おそらくサウスポーの大将後衛選手を擁するT中であろうと予想して、それなりに準備はしていた。
はたして、そのとおりになった。審判をしながらT中の試合ぶりを見ていたのが、どんなオーダーになろうとも、本校選手が日頃の実力を発揮してくれれば、そんなに苦戦することはないのではないかという印象を持った。しかし、それはとんでもなく甘い予想だったことを、この後すぐに思い知らされることになった。

試合が始まった。
トップ、こちらの後衛選手のボールが全く入らない。ネット、アウトを繰り返してあっという間に3ゲームを落とす。何とかそこから盛り返してタイブレークに持ち込んだものの、そのタイブレークではまたしてもボールが入らなくなって敗退。
続く大将ペアは、幸先よくゲームをリードしたのだが、途中から相手のサウスポー後衛がテンポよく打ち出してこれまたタイブレークに。しかし、そのタイブレークは逆にこちらの流れであまり競り合わずに勝つことができた。
そうして3番勝負。3番のペアには、「勝ってヒーローになってこい」と送り出した。ここで負ければ県大会出場はない。しかし、いきなり2ゲームを落としてしまう。この悪い流れのままに負けてしまうのかとも思っていたのだが、そこから相手がミスし始めた。追いついて逆転し、そのまま勝ってくれた。
それにしても、初戦からしんどい試合であった。中学校最後の夏の大会というのは、こういうものなのだと改めて実感させられた。
ともかくも、これでベスト8。

準々決勝の相手はH中。ベテランの外部コーチが細かいところまで丁寧に指導してあるチームである。
初戦で負けたペアには、特に後衛選手にどんなゲームをすればいいのかということを、かなり具体的に指示しておいた。それで本人も吹っ切れたのか、この試合はゲームを終始リードして、いつもの打球力を取り戻していた。ここから2面同時進行になったのが幸いしたのかもしれない。自分たちだけの試合に集中できると感じながら試合をしたためか、隣の大将ペアも勝って、この対戦は3番まで回らずに勝つことができた。
これでベスト4。
県大会出場が決まった。

準決勝の相手はM中。3ペア揃っている好チームという印象だった。
この対戦も2面同時進行で試合が始まった。先ほどの試合でようやく勝てたペア、その試合のイメージを持ちつつゲームを進め、いいところでポイントも取るのだが、まだやはり要所でミスが出て結局敗退。隣の大将ペアは、特に苦戦することもなく勝って、これまた3番勝負となる。
その3番勝負、ほぼ互角の展開でゲームカウント2−2からの第5ゲームをこちらが取って3−2、このまま押し切れるかに思われたが、勝ちを意識したためか続く第6ゲームをストレートで落としてタイブレーク。それで息を吹き返したのは相手のペアだった。要所でミスが出てタイブレークを大きくリードされ、マッチポイントも為すすべなく取られてゲームセット。途中でゲームをリードしていただけに、惜しい敗戦だった。
結局、決勝ではそのM中がシンムラくんとこのK中にストレート勝ちして優勝を決める。

本校はまだ3位決定戦が残っていたが、こちらはほとんど選手に任せて試合をさせた。これも3番勝負にはなったが、あまりプレッシャーを感じることなくゲームができたせいか、そのまますんなりと勝って3位を確定してくれた。
それにしても、初戦からしんどい試合が続いた。前週から続いていた夏風邪がひどくなった気がした。

翌、10日(日)は個人戦の2回戦まで。
各校原則として最大5ペアずつ、計184ペアによるトーナメントである。このうち、県大会への出場権を得るのは上位25位までのペア。3回戦をクリアしないと、敗者復活戦を含めた県大会への出場権はない。
さて、本校の選手たちだが、4番登録のペアが初戦タイブレークの末に敗退。5番登録のペアは初戦を突破したものの2回戦で敗退して、残る3ペアが2回戦を突破した。
しかし、3回戦以降も厳しい相手との対戦が予定されている。できれば3組が3組とも県大会出場を決めてくれればよいのだが。
そうなるよう、また明日から気を入れなおして練習に取り組ませようと思う。

梅雨は明けた。
暑い日が続く。まずは夏風邪を治してからだ。