スーさん、職場にちょっと慣れる

4月26日(火) 気がつけば4月の最終週。 早いものだ。 だんだんと学校の様子がわかってきた。それに連れて、身体も今の学校のペースに慣れてきた。 気がついたことがいくつかあるので、それを記しておきたい。 その1、日課がキツい。 前任校に比べて、生徒の登校時間が5分早い。「たかが5分」なのだが、朝の慌ただしい時間帯の5分間がいかに大きいかはみなさまよくご存知のことであろう。 それに、職員の勤務時間は8時からなのだが、生徒の登校時間も8時だ。少なくとも、生徒が登校する前には職員の勤務が始まっている方がよろしかろう。ならば、生徒の登校時間をもう少しだけ遅くした方がいいと思うのだが。 昼休みも、前任校に比べ10分間短い。給食を食べ終わって、歯を磨いて、ちょっとだけ椅子に座っているひと息ついていると、もう5時間目の予鈴のチャイムが鳴る(実際には、椅子に座ってひと息つく時間はないのだが。昼休みは、ほとんどの先生がそれぞれの持場で生徒の様子を見ることになっているからだ)。 月・水・金曜日は、授業終了後に清掃がある。それも、授業が終わってから5分後に開始される。これも、たいへんに慌ただしい感じがする。 まあ、日課はそのうちに身体化していくもので、自然と苦にはならないようになっていくものなのであろうから、来年度の教育課程編成のためにも今のうちに記しておくのである。 その2、女性教員が多い。 県職、市職も含め、全職員の約半分が女性職員である。これは、中学校の現場としては多い方ではなかろうか。 特に、中学校でも荒れている学校では、時に女性教員の授業が成立しなくなることもある。 そういうこともあってか、中学校では概ね女性教員は3割程度ではなかったかという印象である。それを思うと、本校の女性教員の割合は高い。 しかも、それら女性教員は総じて「指導力のある」人たちばかりだ。キビキビしていて、とかく行動が遅くなりがちな1年生など、ひどく叱られる場面を目にする機会がよくあった。コワイのである。だから、生徒から舐められるなどということは絶えてないと断言してよいのである。 その3、職員室での無駄なおしゃべりが少ない。 これはとてもいい。 前任校は、授業のない時間に職員室でたわいもないおしゃべりを大きな声でする教員が何人かいて、それがたまらなく嫌だった。「仕事に集中しろよ」って何度言いたかったことか。 まさか、「職員室の和気藹々とした雰囲気がチームワークを生む」とか、「職員室内での何気ない会話で貴重な情報交換が行われている」などと、本気で信じているような教員はいないであろう。 無駄なおしゃべりで仕事が遅くなる。いきおい、できない仕事を残ってやるようになる。つまり、残業が当たり前になる。 遅くまで職場に残っていて帰宅が遅くなり、当然就寝も遅くなって十分な睡眠時間も確保できず、翌朝眠い目をこすりながら出勤して、子どもたちをいい顔で迎えられるわけがない。 残業は百害あって一利なしなのである。 その4,部活動に一生懸命取り組む生徒が多い。 どの部も精力的に活動している。放課後は、校庭のあちこちから元気のいい声が聞こえてくるのだ。 自分の指導する男子ソフトテニス部も、どちらかと言えば体育会的な雰囲気で、よく声を出して練習に励んでいる。 春の選手権が間近に迫っているからか、3年生は修学旅行から帰ってきたばかりなのだが、あまりそんなことは感じさせない練習ぶりである。 大会でどんな試合を見せてくれるのか、今からとても楽しみだ。 とまあ、こんな印象である。 大事なことを忘れていた。学校のすぐそばに湖があるのだ。これもいい。 先日も、「総合的な学習の時間」で湖畔まで出かけてきたのだが、自然環境にはとても恵まれていると感じた。 特に朝夕の出退勤時、微妙に表情を変える湖面が見えるだけでも癒される。 また、1年生の教室がある4階からは、1キロほど南側を通っている新幹線がよく見える。ちょうど本校からよく見える辺りで上下線がすれ違うことが多い。そうすると、「おお、あの新幹線に内田先生が乗っておられるかも」と思ったりもする。 大阪方面から来ると、浜名湖を過ぎてから進行方向に向かって左側の窓を見ていると、ニトリの看板が見えると思う。そのすぐ山側の高台にあるのが本校である。東京方面からは、浜松駅を通過してから右側の窓を見ていると、同様に見られるはずである。 みなさま、新幹線に乗られて浜松を通過される際には、ぜひ本校を捜してみてくださいまし。 平日はそこで授業をやっとります。