スーさん、夏休みの終わりに思う

8月31日(火)

8月最期の1週間は、たいへんに「濃い」1週間であった。

8月23日(月)
この日は、朝から神戸へ。恒例の「神戸・城崎への旅」である。
今回は、支部メンバーに加えて、「神戸にあるパワースポットに行きたい!」と強く希望した不肖の娘と、その保護者役としての妻、さらに今回初参加という沼津のスガイくんも合わせ、総勢7名がオノちゃんアルファードに同乗して、一路神戸へと向かうことになった。
東名・伊勢道・東名阪・第二名神・名神と通って、目指す昼食場所である阪急春日野道駅下「ひかりや」に到着したのは、ちょうど昼前。しかし!何と「ひかりや」は臨時休業だった。「や、焼きめしモダン、オレの焼きめしモダンはどうしてくれるんだ!」と叫んでも仕方がない。とりあえず宿舎のホテルまで行って車と荷物を預け、近くで昼食を取ることにした。
宿舎は、元町の「R&Bホテル神戸元町」。大丸のすぐ北向かいにあるホテルだ。フロントで「この近くにオススメのお好み焼き屋さんとかあります?」と聞くと、トアロードの「凡」というお店を紹介してくれた。直行する。このお店では、何と「クリアアサヒ」が1杯190円だった。さっそく焼きそば、お好み焼きなどが次々と注文され、あっという間に平らげられていく。存分に飲み且つ食べて、そこから後は各々の自由時間。
妻と娘は、目的のパワースポット(何でも、北野異人館の八番館内にある椅子らしい)へは翌朝いちばんに行く予定にしていたのだが、スガイくんから「今から行って、混んでたら明日にすればいいじゃない。もし今日行けたら、明日は違うところに行けるでしょ?」というアドバイスに従って、そのまま異人館へ行くことに。残りの面々も、それぞれ思い思いのところへ。
ジュンク堂で本を見て、喫茶店でオノちゃんたちと話をしていると、妻からメールが入った。何と、待ち時間なしでお目当ての椅子に座ることができたとのこと。電話をしてみると、娘ともども、たいそうな喜びようだった。他の異人館とかも見て、ゆっくりお茶してホテルへ戻るとのことだったので、頃合いを見て待ち合わせ、久しぶりに家族3人でショッピング。
この日の夕方からは、本部からカンキくん、カゲウラくん、ヒラオさん、オーサコくん、さらには「息災でいるか一年に一度確認する日」(@オーサコくん)と言われているナガミツくんも加え、総勢12名での小宴が予定されていた。場所は元町の「別館牡丹園」。人数から、事前に予約を入れておいたほうがよかろうというアオヤマ姉御からのご助言もいただき、予算を伝えてコース料理を頼んでおいた。
午後7時、キックオフ。おいしい料理にメンバーの楽しいお話の数々。不肖の娘の「何かスポーツされてたんですか?」というヒラオさんへの質問も肴にされながら、あっという間の3時間。
「では、河岸を変えて」ということで、「ムーンライト」へと繰り出したが、さすがに12名いっぺんに入ることもできず、オーサコくんが連絡を入れてくれて、何とか入れそうという三宮の「ローハイド」まで移動。
店内は、月曜日の夜というのに、ほぼ満席だった。昨年はここで飲み過ぎて、翌日ダウンしたこともあって、あまり調子こいて飲まないことを心がけていた。それでも、バーボンを何杯かおかわりしながら、あっという間に三更。電車でお帰りになる人たちを見送り、ふらふらとホテルへ。そのまま寝てもよかったのだが、何だか名残惜しいような気もして、ホテル近くの居酒屋にて三次会。それにしても、楽しい夜だった。

8月24日(火)
内田先生とは、9時半にご自宅にて待ち合わせになっていた。別ホテルに宿泊していたカンキくんと合流し、この日帰る妻と娘とはホテルにて別れて、そのまま先生のご自宅へ。
きっかり時間どおりに先生が出てこられたので、そのままカンキくんと先生の車に同乗させてもらい、まずは昼食場所である出石へ。
昨年は、ひどい宿酔いのため、先生の車の後部座席にて青色吐息であったが、昨晩はやや控え目にしていたこともあって、今年は絶好調であった。道中、助手席でいろいろと貴重なお話を聞かせていただいた。
出石では、町外れにある「永楽蕎麦」へ。7人でとりあえず100皿。さらに20皿を追加注文、十分に満足して城崎へ。
城崎の宿はいつもの「湯楽」。今回は、mixiのコミュで面識(今回初めてお会いすることができました)を得たリサさんのご好意もあって、いろんな厚遇を得ることができた。
チェックイン前だったので、まずは外湯の「御所の湯」へ。湯上り後のうだうだした時間が何とも貴重である。ゆっくり宿へと戻って、夕食前にまずは一局。人数が多かったため、トップ残りの東回しで行うことになった。最初は対戦メンバーから外れた先生は、徐にiPadを持ち出してお仕事を始められた。ほんとうにお忙しいのである。
いよいよ総長のお出まし。仰けから絶好調である。夕食前に既に2勝を挙げられた。
夕食による水入りとなったが、ここの夕食はほんとうに美味しい。今回は但馬牛のすき焼きがメインだった。mixi特典で、一人一人希望した飲み物が付いている。じっくり時間をかけていただく。
食後は、再び囲卓。相変わらず、総長は好調を維持していたが、少しずつスガイくんが巻き返してきた。オーツボくんもコンスタントに和了っている。逆に、なかなか和了に恵まれないのは支部長、オノちゃん、カンキくん。時々参加しているオータくんは、まだ育成会組であるが、なかなか健闘していた。対局の合間に、今回不参加だったヨッシーに代わって、夜食のおにぎりを握ったりしてくれていた。
対局していないときは、それぞれ内湯に入ったり、おにぎりを食べたり、対局を観戦したり。そろそろ四更に入るに及んで、ようやく終局となった。トータルのトップは総長、2位がスガイくん、3位オーツボくん、4位オノちゃん、5位オータくん、6位支部長、7位カンキくんという結果だった。

8月25日(水)
「湯楽」の朝食が、これまたおいしい。思わず、ご飯を3杯おかわり。
朝食後は、ヨッシーが「きっと朝はコーヒーを飲みますよね」と用意してくれたインスタントコーヒーを部屋で飲みながら団欒。この時間が得難い。先生からいろんなお話をうかがって、大笑いしているうちにチェックアウトの時間となる。
「湯楽」を後にして、これまたいつもの円山川沿いの「海の駅」にて土産物を購入。山陰と言えば、鳥取の梨なのだ。
そのまま、福知山から舞鶴道に入って、六人部のPAで休憩。ここで、先生たちとはお別れ。「ではまた10月に」と言い残して、先生のBMWは神戸方面へと走り去っていった。
こちらは大阪ミナミで途中下車して昼食。スガイくんは、奥方から連絡があって、早めに帰らねばならなくなったとのことで、昼食もそこそこに難波から地下鉄で新大阪まで、そこから新幹線で一足早く帰ることになった。
残った4人の帰浜は午後6時。今年も、心の奥にじんと残るものがあった神戸・城崎への旅だった。
先生、お忙しいところ、ご同行いただきほんとうにありがとうございました。また来年もよろしくお願いいたします。

8月26日(木)
昨日までの旅の余韻が抜けきらないままに、終日日直で出勤。昨日のことがまるで夢の中のことであったような感じがする。

8月27日(金)
終日出勤。2学期の準備。

8月28日(土)
「夏休みパート2」初日。終日蟄居。読書と昼寝。夕刻より、城崎に行けなかったメンバーを中心に支部定例会。支部長、ようやく2勝。

8月29日(日)
「夏休みパート2」二日目。この日から1泊2日で、今年で4年目になる妻の誕生日小旅行。
一年目は、伊勢志摩へ。小さな民宿に泊まって、海の幸を満喫した。二年目は伊豆の戸田。露天風呂付きの部屋に泊まった。三年目の昨年は伊豆の北川温泉。ホテルは古かったのだが、料理が豪快だった。そして今年。木曽の音楽祭に行こうとも考えていたのだが、どうも適当な宿がなく、んじゃ手取り早く行ける西伊豆にしようかあということになって、R天トラベルで検索していたところ、戸田に「全6室、全室オーシャンビュー、露天風呂付きの部屋!」なる触れ込みの宿を発見。値段もリーズナブルということで即決、かくして二度目の戸田行きとなったのであった。
せっかく戸田に行くのだから、周辺でまだ行ったことない場所を探していたところ、沼津・三島間の長泉町に「クレマチスの丘」なる場所があることを知る。ネットで見てみると、ベルナール・ビュフェ美術館なども併設されている。というわけで、初日はクレマチスの丘へ、そこで昼食後に戸田へ、時間が早ければ海水浴も、という日程が決定された。
日曜日であったが、東名はそんなに混んではいなかった。沼津インターを出て、すぐに新しくできた東駿河湾環状道路へ。長泉インターで降りて一路クレマチスの丘へ。
まずはビュフェ美術館。こういうときは、JAFの会員証がモノを言う。二人で300円ほど割引となって入館。ビュフェの絵は、何よりまっすぐな線が特徴だ。先日の城崎への車中で、内田先生からお聞きした「どんな樹の下で寝るのがよろしいか」というお話を思い出した。サルスベリの樹の下で寝てはいけないのだそうだ。なぜなら、幹や枝がねじ曲がっているからだ。反対に、柳の木の下はよろしいとのこと。三軸修正法と関連がありそうだ。ビュフェの絵も、きっと部屋の何処かに掛けておくと、軸を修正する働きがあるのかもしれない。そんな気がした。そんな思いもあって、絵葉書を一枚購入してきた。
美術館を出ると、ちょうどお昼過ぎ。付設のレストランにも行ったのだが、どうも値段がよろしくない。そこで、地元沼津のスガイ先生に電話を入れる。すぐに、「清水町の丸天はどうですか?」と紹介された。え?清水町にも丸天あるの?というわけで、すぐにナビをセットして丸天に直行。
日曜日だというのに、店内はすいていた。ラッキーだった。妻は残り一つという「お好み定食」を、自分はいつものお刺身盛り合わせ定食をそれぞれ頼んだ。
もちろん、そこでビールを飲んだ夫に代わってプリウスを駆るのは妻。修善寺道路→修善寺→戸田峠を経て、目指す戸田の宿舎に到着。まるで個人の家のような宿だった。何より、庭から見える景色がいい。すぐに庭の一角に設えられているジャグジーへ。夕食は和洋折衷料理。駿河湾に沈む夕陽を眺めながらいただく夕食は、また格別であった。

8月30日(月)
部屋には半露天風呂が用意されていた。朝、朝日のあたる戸田港を見下ろしながら、朝湯に浸かるこの上ない幸福感。ああ、やっぱり伊豆だと実感させられた。
朝食は、開け放たれた庭から駿河湾をゆく漁船を眺めながら。朝の駿河湾は、潮が幾筋も濃淡を描いていた。海も秋の粧を始めていると実感させられた。
そのまま沼津へ出るのも芸がないので、いつも通り過ぎるだけの修善寺へ立ち寄ってみることにした。地名のとおり、修善寺という由緒ある寺がちゃんとあるのだ。これは落ち着いた雰囲気のいいお寺だった。寺のすぐ下を流れる桂川には、ちょうど川の中央に「独鈷の湯」なる史跡がある。実際に足湯に浸かることができる。そうやって、のんびりと修善寺の風情を楽しでいると、既にお昼を過ぎている。
んじゃ、いつものとおり沼津港でお鮨でも食べて帰ろうやということになった。
でも、その前に、沼津K学園高男子ソフトテニス部顧問であるハラ先生から紹介されていた干物屋さんに寄って、鯵の干物を買って帰るつもりであった。
お店は「アキシン商店」という。沼津からだと、あわしまマリンパークの手前の海沿いにお店がある。「ハラ先生からご紹介されて」とあいさつをして、干物を買いたい旨お伝えすると、「これ食べてみな」といきなり生シラスが出てきただけでなく、七輪で鰯のみりん干しを焼き始めた。「あ、ありがとうございます、じゃ、ちょっとだけ」といただいたのだが、これがまたうまいのなんの!「こ、これも買います」とお願いする。
あれこれ話をする中で、どうやらご子息は中学生で、バレーボールの県選抜チームに選ばれた優秀な選手であるということがわかった。「そうなんですか、実は、ボクもソフトテニスの県選抜の監督してるんです」と言うと、今度は鯵の刺身が出てきた。「今朝取れたばかりだからおいしいよ」と。
「あのお、今から沼津港お鮨を食べようかと思ってるんですけど、どこかオススメのお店あります?」と尋ねると、親父さんは奥からホタテ貝を両手に持って現われ、「今からこれ焼いてやっから。ご飯も出すし、ビールもあるから、ここでお昼にすりゃいいんだよう」とおっしゃる。さすがにホタテはいけません。「あわわわ、い、いえ、けっこうです、とりあえず、鯵と鰯の干物だけ買って帰りますから。ほな、さいなら〜」と逃げるように店を後にしたのであった。
いやはや、「アキシン商店」の親父さん、恐るべし!
今回の旅行では、この親父さんがいちばん印象に残った。
みなさま、「アキシン商店」の干物は、ほんとうにおいしいです!「んじゃ、買ってみっか」という方は、以下のHPでご注文を。決して損はさせません。
http://www.e-akishin.com/cyumon.html