スーさん、敗戦を語る

7月12日(月)

土曜日は、部活動夏季市内大会団体戦の決勝トーナメント。
2試合勝てば(ベスト8)県大会への出場権が得られるところであったが、残念ながらその2試合目で敗れてしまった。敗因をあれこれ詮索しても益するところはなかろう。それは自分がいちばんよくわかっているつもりだ。同じ轍を踏まないよう、これからの指導に生かしていくことこそ、肝要なことであろう。

試合前日の金曜日は、午後からひどい雨になった。何とか前日の練習は行っておきたかったが、いつも雨のときに利用させてもらう公民館の付設体育館は、利用可能な時間帯がなかった。仕方がないので、シンムラくんに「どうする?」と連絡してみると、「ウチの女子が花川テニスコート(市営)の屋根下を前から押さえてたようなので、2面あるんだったら1面借りるようにお願いしてみます」とのことだった。
シンムラくんとこの女子部顧問はヨッシーだ。程なく、「第7コートです」とのメールが入った。放課後、すぐに選手たちに連絡をして移動するように伝えた。持つべきは、テニス部顧問仲間である。
コートに到着、車中で着替えて第7コートへ。既にシンムラくんとヨッシーは選手たちとともに練習を始めていた。二人にお礼を言って、一緒に練習をさせてもらう。2時間ほどの練習の後、互いに翌日の健闘を約して解散。

土曜日。前夜来の雨は上がっていた。青空も見える。試合は予定どおりに行えそうだった。朝食後、試合会場へと向かう。
いつも、試合会場へ行くまで道中、何の音楽を聴いていこうか考えることが多かったのだが、今回は予選リーグからバロックを聴いていくことにした。その方が何となく頭がすっきりするような感じがしたからだ。

開始式が終わり、いよいよトーナメントの第1試合だ。相手はお隣りの学校。5月終わりの練習マッチの際には、ひどく負けた相手である。その分、こちらには向かっていく利もあるのだろうと思っていた。第1ペア、後衛が小気味良くボールを打ち、前衛が要所でポイントを挙げて快勝。続く第2ペアは互いの大将戦。途中から相手後衛がボールを繋ぎ出してややペースが乱れたものの、こちらの後衛が相手前衛の動きをよく見てボールを散らし、前衛もここぞというところでポーチボレーを決めたりしてこちらも快勝、まずは初戦を突破することができた。
勝敗は決まったのだが、初戦ということで第3ペアまで試合は行うことになっていた。ところが、その第3ペアの試合がタイブレークにまでもつれた。最後はこちらの前衛がミスしてゲームセット。この前衛選手は、とても次の試合には出せないだろうと思った。

県大会出場をかけた第2試合。相手は、ジュニア育ちの後衛2人を擁する有力校。3番は第1試合の前衛を変えて2年生ペアを配することにした。
トップ、相手大将ペアに為す術なくストレート負け。続く第2試合もゲームカウント0−3で万事休す。ようやく1ゲームを返して徐々に流れが変わり始めた。そのまま何とかタイブレークにまで持ち込み、流れを途切らせることなく大逆転勝ち。
3番勝負は、2年生ペアにそのセンスと思い切りのよさを期待していたのだが、やはり県大会出場という重圧のかかった場面では、その持てる力を発揮することはできなかった。攻め手はあったのだが、そこをポイントに結びつけることもできず、何とか1ゲームを返しただけで敗れた。団体戦の県大会出場はなくなった。
大将ペアを育成できなかったこと、ために本来なら3番に置くべきペアを大将ペアとして起用せざるを得なかったことが敗因の第一であったろう。全ては監督の責任である。

シンムラくんとこと、オータくんとこは、ともにベスト8入りして県大会出場を決めたが、彼らのチームも健闘はそこまで。男子のベスト4は、全て旧浜松市外のチームが占める結果となった。彼ら若い指導者たちには、是非とも今後の奮起を期待したいところだ。
そんなことを話しながら、夕刻からいつもの中華料理店にて、いつものメンバーでプチ反省会。敗戦のことも手伝ってか、やや飲み過ぎてしまった。

翌日は痛む頭を抱えながら起床。この日は個人戦の2回戦までが予定されていた。外は曇っている。天気予報を確認すると、どうやら午後から雨のようだ。途中で雨天順延もあるだろうなあと思いつつ会場へ。
1回戦が終了する頃までは雨は落ちてこなかった。その1回戦、本校は2ペアが出場したが、そのうちの2年生ペアがいきなり負けた。見ていて、明らかにラケットが振れていなかった。緊張していたのだろう。やはり、夏の大会は下級生には重荷なのだろうと実感させられた。

2回戦、前日の団体戦初戦でタイブレークの末に敗れた3番ペアが、この日もタイブレーク5−5から2点を落として敗れた。何より、ゲームの入り方が悪すぎた。二人でダブルフォルトなどのミスを連発していきなり3ゲームダウンしてから捲り始めたのだから。最後の2点が重要ならば、初めから簡単に点を落とさないようにすればいいのだ。
1回戦を突破したペアも、前日の団体戦初戦で対戦した学校の大将ペアに敗れた。これで残るは2ペアのみ。どうなることやらと思っていたが、さすがに自分たちで何とかしようと思っていたのだろう、両ペアとも気持ちの入った試合ぶりで快勝、3回戦へと駒を進めることになった。敗者復活戦もあるのだが、順位戦に回ることなく県大会出場を確定するためには、あと2試合勝たなければ(ベスト16)いけない。とにかく、精一杯やらせるだけだ。
そろそろ2回戦も終了しようかという頃になって、雨がひどくなってきた。幸い、本校ペアの2回戦はすべて終了していた。テント下に選手たちを集め、簡単な指示を与えて解散する。

雨を予想して着替えを持ってきていたので、帰り道にそのまま投票所へと立ち寄って参院選の投票を済ませる。雨のせいか、投票所は閑散としている印象だった。
疲れていたので、そのまま夕方まで昼寝。よろよろと起き出すと、日用品等を買い求めにホームセンターへ。帰って読書。どうも、日曜日はこういうことをしないと休みの感じがしない。

浜松市が市町村合併してから、部活動の中体連の夏季大会は、夏休み前に実施されるようになった。そうしなければ大会が消化しきれないからだ。
合併の前までは、夏季大会は夏休みに入ってから開催されていた。2日続きで試合があっても、夏休み中だから翌日に授業をするということはなかったのだ。
土日に部活動の試合を、このむし暑さの中で終日かけて行い、月曜日はふつうに授業を行うというのは、はたしてどうなのであろう。生徒も先生も、かなり消耗していると思うのだが。
しかも、雨の関係もあって、ソフトテニス競技については2週連続で土日2日間とも出ずっぱりである。正直、しんどい。
まだ次の土日も試合である。勝負のかかった個人戦3回戦以降が行われるし、日曜日には正規大会に出場できなかった3年生部員たちのための研修大会が予定されている。

夏休みが遠い。