スーさんのGWが終わる

5月6日(木)

今年のGWも終わった。
2日から4日までは、例年のように滋賀県は甲賀市へと遠征していた。今年で22回目となる「関西・中部中学生選抜ソフトテニス研修大会」に参加するためである。

出発前日は、ニュースが高速道各所の大渋滞を報じていた。大会の開会式は午前11時である。渋滞分を考量すると、遅くとも午前5時半には浜松を出発せねばなるまいとの結論に達した。
その2日。いつもなら東名に入ると同時にのろのろ運転なのだけれど、この日はすいすい流れていた。高速道の掲示板は、岡崎ICの手前から豊田JCTまでの渋滞を告げていた。ま、これは想定内ということで、音羽蒲郡で東名を降りて国道1号線へ。国1はガラガラだった。快適に走って岡崎ICで再び東名に合流。伊勢湾岸道は、これも想定内の四日市JCTでの合流渋滞だったから、手前のみえ川越ICで降りて国道23号を四日市まで。この通称「名四国道」もガラガラだった。四日市ICで東名阪道へと入り、亀山のJCTから新名神へと入って甲賀土山SAにて小休止。何と、ここまで2時間15分のドライブであった!こんなことは、ことGW中に限ってはかつてなかったことである。
2日はエアポケットのように、車が少なかったということだったのだろうか。とにかくラッキーこの上ないことであった。

すぐに大会主催者であるニシカワ先生に電話を入れた。「え?もう着きましたん?えらい早いですやん」という声が返ってきた。男子会場の責任者であるデグチ先生にも電話を入れたところ、「直接試合会場まで行って、そこで練習試合とかしとってくれや」とのことであった。
男子会場はKN中学校。この旧甲賀郡の中学校はどこも信じられないほどのテニスコート面数を有している。少なくとも5面以上のコートがどこの学校にもあるのだ。ちなみに、男子会場のKN中は6面の横並びコートだ。
開会式まではまだ2時間以上あった。到着校から組み合わせて練習マッチを行った。まだその場の雰囲気に慣れていないためか、本校チームの試合ぶりはひどかった。ダブルフォールトの連発など、つまらないミスがあまりにも目についた。たぶん、こんな感じで本戦もやるのではなかろうかと心配になったが、果たしてそれが杞憂ではなかったということが後で明らかになった。

本戦が始まった。初日は団体戦の予選リーグである。
本校チームのリーグには、地元滋賀県勢が入っていた。まずはT中。トップがいきなりタイブレークで敗れたものの、次の2番・3番で勝ってまずは1勝。ところが、昼食後に戻ってみると、続くS中との対戦は1−2で敗れていた。最後は、各校の4番ばかりを集めた連合チームに勝ったので、結果2勝1敗でリーグ2位になった。
この日は、決勝トーナメントも1回戦だけは行う予定になってた。リーグ2位校は1回戦で他リーグ2位校との対戦がある。本校は、姫路Y中と1回戦を行うことになっていた。
試合が始まった。トップ、常に相手にリードされつつ何とかタイブレークに持ち込んだものの、そのタイブレークはこちらが一方的にミスして負け。続く2番は、2年生後衛がダブルフォルトを連発して自滅。あっけない敗戦であった。それにしても、いかにも負け方が悪かった。

この日の夜は、JR貴生川駅近くの割烹料理店にて「前夜祭」。それでも、20人近くが参加しての楽しい宴となった。この日は和歌山JT中のキンちゃんが大ブレークしていた。困った人である。
天気が良かったのでずいぶんと喉が乾いていた。ビールがまるで水のように飲めてしまった。

2日目は、団体戦の決勝トーナメントのつづきと、敗者トーナメント。何と、シンムラくんとこのK中がベスト4まで勝ち残った。よく健闘していたと思う。それに引き換えわがチームは…。臍を筮みたくなるような思いであった。
午後からは個人戦の予選リーグ。少しはコートサーフェスにも慣れたためか、3ペア中2ペアがリーグ全勝で1位トーナメントに進むことになった。しかし、残る1ペアはリーグ全敗。ちゃんと考えてやってんのかようと言いたくなるような惨憺たる試合ぶりだった。

夜は、前夜祭には参加されたかった顧問もほとんどが参加しての「本宴会」。一人一人が自己紹介も兼ねながらそれぞれの思いを話される。いつも思うが、ほんとうにいい会である。自分は前夜祭でやや過ごしたために、この日は早々に宿へと引き上げて早めに寝ることにした。翌日は、またもや渋滞の中を運転せねばならないことが予想されていたこともあったからだ。

最終日。個人戦の順位別トーナメント。さすがに1位トーナメントは、そうは簡単に勝たせてくれない。2ペアとも初戦で敗退してしまった。
それに引き替え、個人戦でも気を吐いたのはシンムラくんとこだった。何と、大将ペアが決勝戦まで進出したのである。残念ながら決勝はタイブレークの末に破れ、優勝こそならなかったが、その健闘ぶりは大いに讃えられてよいであろう。シンムラくんには、今後の指導により力を入れ、ぜひ夏には全国大会出場を目指してほしいものである。
わがチームは、前日リーグ全敗で4位トーナメントに廻ったペアが優勝した。シンムラくんとことは、えらい違いであった。

昼食後、ソッコーで帰途に就く。東名阪道の渋滞が心配だったからだ。挨拶もそこそこに、新名神甲南ICから亀山JCTへ。しかし、思いのほか東名阪道は渋滞していなかった。鈴鹿ICを過ぎると、そこからはほとんど渋滞がなかった。狐につままされたように思いつつ、伊勢湾岸道から東名への合流地点である豊田JCTへ。ここも渋滞がなかった。結局、そのまま浜松までノンストップで走ることができた。学校で荷物を降ろして解散したのが午後5時前。信じられないようなGW滋賀遠征であった。

順調に走れたのとは裏腹に、チームはどん底の状態である。もう一度、基本からきちんと見直し、厳しく練習をしていかねばならない。今のままでは県大会出場も覚束ないであろう。再建は急務だ。とりあえず、できるところから手を付けていこうと思う。