スーさん、忙しい週末

2月22日(月)

いろんなことのあった週末だった。
金曜日の夜は、月に一度の北総合気会山田師範による稽古。
片手持ち入り身投げ、両手持ち四方投げ、両肩取り四方・入り身・呼吸・回転投げ、両手後ろ肩取り四方投げなど。今回は、特に入り身投げで新しい気付きがあった。
それにしても、人間の身体というのは不思議に満ちている。ちょっとした手の向き一つで、可動域が広がったり、逆に相手の可動域を狭めたりすることができるのだ。さらには、その使い方が正しくない場合には、「ちょっとヘンだよ」というシグナルを送ってくれる。稽古を重ねれば重ねるほど、合気道の奥深さはいや増すばかりである。

土曜日は、昼前から妻の姪の結婚式並びに披露宴。
娘が途中で新婦のために自作した曲をピアノで弾き歌いすることになっていたので、そのリハーサルもあって受付1時間前に会場入り。
その会場(「ワン・アンド・オンリー・ル・グラン・ミラージュ」と言うのだそうだ、長いね。とてもわれらオジさんちには覚えられません)、市の郊外、「もうちょっと行けば浜名湖畔」という場所にある瀟洒な建物であった。もうオープン4周年だそうだ。知らなかった。と言うか、こういう結婚式場が最近は増えているような気がする(確か、ヤイリくんの結婚式もこのような会場で行われた)。ホテルウェディングよりも安価に済むからだろうか。それとも、「プールサイドでのビュッフェスタイル」とか、ちょっとホテルではできないプログラムが用意されているので選ばれているのだろうか。
いずれにせよ、もちろん披露宴は仲人もなく、新郎・新婦の紹介にはビデオが上映され、新婦友人たちの
「てんとう虫のサンバ」(古いか)もなく、新郎友人たちのちょっと品のないパフォーマンスもなく、祭りの練りの乱入もない、ほんとうに「食事を共にする会」のような雰囲気で会は進行していったのであった。

初対面の新郎は、「ちょっとねえ」と誰しも思うほどの長髪クンだったが、途中のいわゆる「お色直し」でその長髪をばっさり切って坊主頭で登場したのには驚いた。やるなあ。最近は、新郎もパフォーマンスを見せてくれるのだ。
料理は、予想に反して(?)どれもおいしい料理ばかりだった。既に、控え室にいる時からジントニックなどをいただいていただのが、これらの料理の登場で赤白ワインをすっかり過ごしてしまった。
ヨイヨイになって帰宅。

その披露宴が始まったばかりのとき(新郎新婦紹介ビデオの上映中)、いきなりケータイに電話をしてきたのはヤイリくんだった。
「あのオ、今日の夜は…?」と、例会を促す電話であった。実は、その前の土曜日の昼間も、富士宮へと移動中にヤイリくんから電話が入っていたのだ。ちっとばかし調子がいいと、矢も盾もたまらなくなということであろう。
メンツを揃えておくということで、その時間まで家で昼寝をすることにした。

哺時からの小宴は、ヤイリくんたっての希望で「スッポンエキス入り餃子」を供してくれる居酒屋。さすがに昼間の酒も抜けてはいないので、あまり度を過ごすことなく、その日は監督の代わりに富士宮まで選抜チームの指導に行ってくれていたオノちゃんからチームの様子など一部始終を聞き、いつまでたってもTwitterすら使えないオーツボくんやヤイリくんが、「これでやるんですよ」とiPhoneを持ち出してTLを見せるケーイチくんに揶揄されているのを嗜めつつ、気がつけば既にニ更に入っていた。
すぐに河岸を変えて、2抜けの東回しを4回。うち、参加したのは2回で1勝1敗。このところ麻雀は調子がいい。

明けて、日曜日は午前中が部活動の指導、午後はその日休みだった妻と帰省中の娘と連れ立って浜松市美術館へ。館長さんが直々に招待状を送ってきてくれたので、それではと出かけた「アトリエ インカーブ」の展覧会。昨冬、大阪のサントリーミュージアム「天保山」で記録的な来場者を動員して大きな反響を呼んだとのことだ。
かつてはテニスコートだった駐車場に車を停め、そこから歩いて美術館へ。昔の試合のことなどが思い出され、一頻り感慨に耽ってしまった。
美術館では、1階の展示室を出て2階へ登る途中の階段で件の館長さんと会うことができた。招待状のお礼と、簡単な感想を申し上げる。
展覧会については、とにかく人間の創作への情念を強く感じた。
帰宅して昼寝。妻と娘は買い物に。

夜、NHKスペシャル「浅田真央 金メダルへの闘い」を見た。
真央ちゃんの金メダルを確信した。と言うか、これは真央ちゃんにどうしても金メダルを取ってもらわなきゃと思った。すばらしいスケーター魂を感じた。
真央ちゃん、がんばれ!!
(お見逃しの方、再放送は2月24日の午前0:45〜午前1:35、つまり23日の深夜です)