スーさん、袴を穿く

1月19日(火)

なにか特別なことがあったというわけではなかったのだが、なぜか多忙な日々であった。
というわけで、今回も先週末からのことを箇条書きに。

・土曜日は、県選抜チームの新年初練習会。場所は、袋井市と掛川市とのちょうど境目の小笠山にあるエコパのサブアリーナである。
このスタジアム、日韓ワールドカップのときに作られた県営の施設だが、とにかくとてつもなく大きい。国道1号線方面から見ると、山の中腹に大きな貝殻を伏せたような屋根が見える。それがエコパのスタジアムだ。収容人員は5万人。スタジアムのすぐ隣にアリーナ(体育館)が付設されている。この体育館も大きい。観客席の収容人員は1万人。さらにその隣にあるのが、今回の会場であるサブアリーナなのである。インドアでテニスコートが2面取れる。
午前中は、後衛はオノダコーチ、前衛はヤマガタコーチの指示で、それぞれポジション別に練習を行った。年末に行われた東海インドアの反省点も踏まえてのプログラムであったが、なかなか課題も多く、他県のレベルを考えると前途は多難であるとの思いであった。

・夕方からは、前回一度行ったことのある「すっぽんエキス入り餃子」を食べさせてくれる居酒屋にて小宴。時間前に到着したオーツボくんは、既にかなりデキ上がっていた。酔ったおっちゃんは、声は大きいわ、やたらと酒やアテを注文するわでタチが悪い。途中からヨッシーも合流して、さらに件の餃子が注文された。その後に移動した雀荘に、餃子の臭いが充満したことは言を俟つべくもなかった。

・日曜日、終日蟄居。
この日は、区内の近隣校によるシード校決定戦が行われたが、諸般の事情でコーチは副顧問に頼んで会場には行かず。午後、その副顧問から連絡が入り、何とか2試合とも勝ったとのこと。が、技術的なレベルアップは喫緊の課題である。

・最近話題のTwitterにハマった。というか、どんなものなのか試しにいろいろと使うようにしてみたところ、案外奥が深いような気がしてきたことと、Twitter周辺のアプリにおもしろいものが多いということに気づき、今はそれらをどのようにおもしろく使えるのかを試行中というところだ。
そうそう、Twitterを使っていく過程で、イワモト秘書とも再会(ネットで)することもできた。
それにしても、こういうことをしていると、あっという間に時間がたってしまう。
同時に、ウェブが考えられないほど進化していることに驚愕した。とりあえず使っていかないと、どんどん情報格差が広がっていってしまうような気がした。

・同様に、最近話題の「クラウドコンピューティング」の広がりにも目を瞠らされる思いであった。
メールアドレスとパスワードを登録しさえすれば、ネット上で数ギガのファイルを使用できるのだ。そして、ウェブに接続できる端末さえあれば、それらのファイルにいつでもどこでもアクセスできるのである。
写真など、そのまま自宅にPCに保存しておくとひたすら容量を減らしていくばかりであるが、ネット上に置いておけばそんな心配もいらない。便利な世の中になったものだ。
手放しで賞賛するというわけではないが、少なくともフラッシュメモリなどでデータを持ち歩くよりははるかに安全だと思うのだが。

・高原基彰の『現代日本の転機』(NHKブックス)、なかなか興味深く読んだ。筆者の、時代を捉える確かな目を感じさせられた。同時に、自分がいかに今まで自分が生きてきた時代の空気に囚われているかということも感じさせられた。
もちろん、未来のことは誰もわからない。でも、知らず知らずのうちに過去に深く囚われることで、現在をどう生きるのかということを見失ってしまうこともあるかもしれない。

・そのことと関連があるかどうかはわからないが、少なくとも、20数年前の自分の教育実践を、現代にもそのまま十分通用するかのような言説を流布させる教師にだけはなりたくないと思った。

・新年初の北総合気会山田師範による稽古で、初段の御免状をいただいた。晴れて、袴を着けて稽古ができるようになった。
今日はその初日だった。
何かが違った。心なしか、姿勢が良くなった気がした。受け身もスムーズに受けられるようになった気がした。いや、ほんとうに確実に何かが変わった。もっともっと稽古したいと強く思った。
袴の威力は絶大である。