スーさん、インフルエンザに襲われる

10月13日(火)

ついに、本校でも新型インフルエンザに罹患した生徒が出、1クラスが学級閉鎖となった。
周辺校の新型インフルエンザ罹患情報に接し、本校でも登校時の消毒、業間のうがい・手洗い、教室の積極的な換気と、十分な備えはしてきた。にもかかわらず、である。
最初の一人が出たクラスでは、その日のうちにさらに一人、翌日さらに3人と、あっという間に広がった。もちろん、4人を超えた時点で学級閉鎖である。そして今日、件のクラスは11名余の罹患生徒を加えるに至った。
恐るべき感染力である。
今回のインフルエンザはそんなに毒性が強くはないとのことだが、これが変異して強毒性のウィルスとなった場合、その対応はかなりパニックを伴って進行するであろう。
いずれにせよ、そうなった場合のことも想定しながら、準備これ怠りなきようにしておく必要性を痛感させられた。

幸にも、わがソフトテニス部には罹患生徒がなく、閉鎖学級に属する生徒もいなかったため、この3連休初日の開催された第62回市民スポーツ祭のソフトテニス競技(中学生の部)には、エントリーしていた5ペアすべて参加することができた。
この大会、旧浜北市を除く、市内各中学校から計160ペアが参加してのトーナメントで行われ、謂わば市内新人大会の個人戦と位置づけられる大会である。旧浜北市が入ればもう少し棄権校は増えたかもしれないが、とりあえずインフルエンザの関係で棄権した学校は1校のみ。でも、その学校の1ペアは第1シードであった。病気には勝てないということである。

男子の場合は、ベスト32で県西部地区大会への出場権が得られる。シードパックからのペアは3回、それ以外は2回勝てば出場決定である。
さて、本校の選手たちであるが、1年生中心の第4,5ペアは、とにかく1試合勝つことを目標にさせていた。
両ペアともタイブレークにもつれ込んだが、何とか勝ってくれた。当面の目標はクリアである(でも、2回戦で両ペアは敗退)。
2年生の3ペアは、3組ともベスト32入りを果たした。
うち、1ペアは4回戦でシンムラくんとこの大将ペアと対戦、鎧袖一触でストレート負けを喫したが、残る2ペアは何とかベスト8にまで勝ち上がった。
しかし、善戦もそこまで。両ペアとも準々決勝で敗退して、順位戦に回った。その順位戦も初戦で負けて、何と同一校ペアで7,8位決定戦を争うことになってしまった。でもまあ、今年の2年生の実力はこんなものであろうと思われる。逆に、よくベスト8入りしたとも言える。今後の伸び代に(そういうものがあるのなら)期待したいところである。

この日の夜は、浜松駅の近くで小宴。来る今月31日(土)、内田総長来浜に備え、それに相応しいと思しきお店を下見するためである。
参加者は、甲南麻雀連盟浜松支部の幹部衆である、オノちゃん、ヨッシー、オーツボくん(後ほどヤイリくんも参加)。ビールを飲みつつ、料理はどうか、接客の状況はどうか、部屋のスペースは如何と、厳しいチェックが積み重ねられていった結果、めでたく件のお店を総長お出迎えのお店として決定することになった。基本的にお魚料理の美味しいお店である。(総長、どうぞお楽しみに!お好みとあれば、その隣のお店で鰻が食べられます)

明けて日曜日は、例年1月上旬に富士宮にて開催されているダンロップ・カップ(県下市町村対抗1年生団体戦)に出場させる浜松市選抜チームの選手選考会。
出場希望校から2ペアずつが参加して、勝てばより上位コートへ、負ければ下位コートへという熾烈なサバイバルゲームが展開された。
終日、I中外部コーチのモリちゃんと、試合コート全体が見渡せる競技管理室で、ああでもないこうでもないと評しながらじっくり1年生の試合ぶりを観戦させてもらった。

いくつか気がついたことがあったので、以下箇条書きに。
・ここ数年の傾向だろうが、この時期は、小学校時代に硬式テニスを囓った経験のある選手のアドバンテージが、けっこう有効に作用する。
・でも、その後の選手の成長ぶりを見てみると、この選考会でスーパースターのように見えた選手も、3年生の時には「ただの人」になっていて、県大会にすら出られないケースもあった。(男子の場合)
・ジュニアのクラブチームで教えられた選手は、特に後衛選手はよく目立つ。しかし、前衛選手はお粗末である。
・ってことは、ジュニアの場合にも、前衛選手を教え育てるのは難しいということなのであろう。
・そのジュニア前衛選手だが、ポジションなど、あり得べきケースを発達段階的に考えた際に、最も多くボールが飛んできそうなところで待つ、と教えられているようだ。
・それはそれでよいのかもしれないが、レベルが上がった際に、そのようなポジション取りではまったくボールが取れないどころか、逆にそのポジションの不適切さが恰好の攻撃目標となりうるということもある。
・ならば、やはり最初から基本的なポジション取りを教え、安易にボールが取れるからと、やや基本から外れるポジション取りを教えるというのは、はたしていかがなものか、議論の余地が残るところであろう。
・というのは、一昔前、前衛がベースライン後方に位置するというルールで競技が行われていたときに、「ネットに付いて行うクロスボレーなんていらない、だってそんなボレーって1試合中に1回あるかどうかだから」と、クロスボレーの練習などほとんど行わず、それでも試合ではそこそこの勝利を収めていた指導者がいた。でも、それでは少なくとも県大会の上位とか、ブロック大会、全国大会ではまったく通用しないということも明らかになった。
・確かに、前衛はネットより少し離れたところにいた方が、試合中はたくさんボールに触れる。でも、そのことによるポイントとミスを計量したときには、はたしてどちらが一方を上回っているかというところまで勘案して指導すべきではないか。

これ以上は、企業秘密(←そんなものあるのか?)になるので言及はしないが、上記のようなポジション取りで前衛がプレーしてくれることは、私たちにとってはとてもありがたいことだ。なぜなら、その方が私たちの勝てる要素が広がるからだ。

で、肝心のわが校の坊ちゃんたちであるが、2ペアともけっこう善戦して、より上位のコートで試合できることが多かった。この分なら、うまくすれば2ペアとも選んでもらえるかもしれない。
もちろん、わが校の選手たちにジュニア育ちの選手はいない。さすがに、今の段階では硬式経験者やジュニア育ちの選手には抵抗すらできない。
でも、これが1年、2年と経過すると、不思議に善戦できるようになってくるのだ。それが指導するということの楽しみでもある。
今は勝てなくとも、中3の夏には何とか対抗できる選手になるよう、じっくり育てていきたい。

と思っていた矢先の、新型インフルエンザ禍である。
少なくとも、今週いっぱいは部活動が停止となってしまった。まあ、それも致し方ないところである。
教務主任としては、閉鎖している学級の授業回復手段等を考えねばならない。降って湧いた部活動の停止である。まずは、分掌事務に専念することとしようか。