スーさん、多田塾でびう

11月25日(火)

今年最後の3連休最終日(24日)は、多田師範による合気道自由が丘道場の気の錬磨、剣杖特別稽古に参加するため、東京は碑文谷体育館へ。

いつもは、部活動の試合やら大会前の練習やらで、なかなか多田塾の稽古には参加できなかったのだが、今回はたまたま3連休の最後ということもあって何とか行けそうな状況になったので、タカバさんに「一緒に行こうね」と連絡を入れておいた。
浜名湖道場からは、手前とタカバさん二人だけの参加予定であったのだが、間際になってさらに3人の追加参加者があったとのことで、車はタカバさんとヤマダさんの2台に分乗して一路東京を目指すこととなった。

都内に入ったのは、ちょうどお昼。会場に車をおいて、まずは腹ごしらえ。タカバさんが前回来たことがあるという魚料理店へ。食べ終わって体育館へと戻ると、杖のケースをかついだ人たちが陸続とやって来る。自然、気持ちが引き締まってきた。

すぐに更衣室へと向かったのだが、ここで大チョンボをしたことに気づく。
実は、今回の東京行きに合わせて稽古着の上衣を新調した。従来のものが小さくなってしまったという事情もあった。
前日の夜、その上衣だけはバッグに入れておいた。ところが、下を入れ忘れてしまったのである。目の前が真っ暗になった。ヤマダさんとタカバさんに、おそるおそる「ねえ、下の余分、持ってる?」と尋ねると、ヤマダさんが持っていた。事なきを得た。よかった。それにしても、稽古着をたとえ下半分とは言え忘れるとは以ての外、それだけでも稽古を受ける資格がないと言われてもやむを得ないところだ。ああ、情けなや。

午後1時、稽古が始まった。
参加者はざっと見て200名ほどか。適当に間隔を取って広がると、体育館のフロアがいっぱいになってしまう。
まずは準備運動。続いて、多田師範がお見えになって、呼吸法から稽古が始まった。
手前は、多田師範の稽古を受けるのは初めてのことである。
大きなお声できびきびと稽古が進められていく。
気の錬磨だけでおよそ2時間。
合気道に呼吸法がいかに大切かということを実感させられた。

続いては剣。四方切りの稽古が中心である。
多少不明なところがあっても、周囲の人のやり方を見ていれば同じようにできてしまう。何ともレベルの高い稽古であった。

最後は杖。1番のA、Bを何度も繰り返して稽古した。
杖の持ち方(持ち替え方)についても、細かな指示があった。

およそ5時間以上にも及ぶ休憩なしの稽古であったが、あっと言う間だった。
不思議とそんなに疲れたという感じはなく、心も身体も何とも言えぬ充実感に満たされた。

終わって、甲南合気会のウッキーやオビタダさんたちにご挨拶。みなさん、いい顔をしていた。
合気道を稽古し始めて、初めて同好の仲間がいることのすばらしさを実感させられた。

帰りは、早く帰りたいという手前のわがままも聞いてもらい、ヤマダさんの「かっとびアコード」で午後10時前に浜松西インターまで辿り着くことができた。ヤマダさん、運転お疲れさまでした。

多田師範の稽古を受けて、自分の中で何がどう変わったかはわからない。
でも、「何かが確実に変わった」と思った。
呼吸法の大切さを実感したことかもしれないし、「腹を錬る」ことの大切さを実感したことかもしれない。
何より、多田師範のお姿をイメージできることが全てなのかもしれない。

生涯忘れ得ぬ体験になるであろうと思った。
稽古に精進したいと思った。