スーさん、運命の扉の音を聴く

6月30日(月)

市内大会が始まった。まずは、団体戦の予選リーグ。3校リーグ11ブロックと、4校リーグ1ブロックの計12ブロック37校による予選である。うち、決勝トーナメントに残れるのは、全ブロック2位までの24校。この予選で、3割強の学校が篩にかけられる。

本校は、第1シードにランクされていた。昨秋の新人大会の結果で、第4シードまでが自動的に決められた結果である。以下、実力校が早いうちにつぶし合いをしないよう、春先の選手権等の結果を考慮しながら、16本までのシード校が事前の顧問会で決められていた。それ以外はクジ引きである。

そのおかげか、本校のリーグにはそんなにややこしい相手は入ってこなかった。ごくごく普通にゲームをやれば、よもやの結果はなかろうと予想された。それでも、夏の大会は何が起こるかわからない。現に、すぐ隣で試合をしていた第2シードのH中(新人大会準優勝校)は、初戦でいきなり3番勝負となり、続く第2試合も3番勝負の末に敗れて、何と予選で敗退してしまったのである。

本校の試合が始まった。トップがいきなり最初のゲームを競り合いの末に落としてしまう。続く第2ゲームも相手のペースでポイント0-3。やれやれ、いきなり接戦かよ、と思っていたのだが、そこから盛り返した。そのまま流れに乗って3-1で勝ち。続く2組も苦戦する場面はなくそれぞれストレートで勝って、まずは1勝である。

第2試合は午後。これも、トップが1ゲームを落とすものの、続く2組はストレート勝ちして2勝、予選リーグの1位通過が決まった。途中、シンムラくんとこ(K中)の試合を見ていた。そんなに手強い相手ではないと思うのだが、K中につまらないミスが目立ち、自滅している感じであった。結果、シンムラくんとこは2敗して予選リーグ敗退が決まった。シンムラくんも、かなり気落ちしていた。

でも、そういうこともあるのが夏の大会である。例えば、こちらが予想だにしないプレッシャーがかかっている選手だっている。だからこそ、ありとあらゆることを考えて準備しておかなければならないということであろう。シンムラくんには、これをいい経験としてほしいものである。

晡時より、いつものまことにて小宴。それにしても、手前を除き、参集したメンバーの全て学校が予選リーグ敗退とは、いったいどういうことなのであろうか。まあ、オノちゃんのとこは監督が麻雀で勝ちすぎているから、予選敗退も致し方ないというところであろうか。ならば、そのオノちゃんに、国士まで打ったシンムラくんが勝てないのは何故か。

同じく、現在シンムラくんとビリ争いを演じているヨッシーのとこも、2試合とも3番勝負タイブレークの末に敗れたと聞いた。所詮、麻雀の「勝ち運」など知れたものということなのだろうか。また、最近何と愛車をベンツに乗り換えたイケヤくんも、予選で敗退だ。彼の場合は、分不相応に(とは言え、彼は独身貴族だし)ベンツなんぞ購入しておるから、罰が当たったのだとも言えるかもしれないのだが。

待てよ。

ってことは、いつもまことで飲んでるメンバーの勝ち運が、ただ一人手前に凝縮されたとも言えるかもしれない。みんながそうやって応援してくれてるってことなんだろうか。

答えはこの2ヶ月間に出る。もし、そのとおりになったら、手前は「運」というものを生涯にわたって信じるであろう。