スーさんの暑い夏

7月9日(月)

日曜日は、団体戦の決勝トーナメント。

結果から先に報告させていただくのだが、2回戦で敗退した。県大会への出場権もない。県大会への出場枠は7校。2回勝ってベスト8。つまり、2回戦はどうしても突破しなければ敗者復活戦もない。初戦は何とか突破したのだが、2回戦で対戦した第2シード校を破ることは叶わなかった。

前日の土曜日は雨。翌日試合なのだから、何とか練習はしたいところだ。幸い、ふだん体育館で活動している部のほとんどが大会で出払っていたため、本校の体育館は空いていた。シンムラくんのところに電話をかけた。「雨だよ、練習どうすんの?」と問うと、「やみませんかねえ」などとのんびりした答えが返ってくる。「ウチは体育館で練習するんだけど、来る?」と誘うと、「じゃあ、お願いします」とのことである。昨日の敵は今日の友なのである。

たっぷり2時間半ほど、コンビネーションプレーを中心にしたボール出しをする。「よく長時間ボール出しができますよねえ」とシンムラくんが感心したように言う。確かに、2時間以上ボールを打つと、さすがに汗水漬である。しかし、長年ボール出しをしていると、2時間半くらいのボール出しなどどうってことない。どちらかと言えば、「心地よい疲れ」という感じである。練習が終わって自宅に戻り、近くの中華料理店でシンムラくんと待ち合わせして昼食。ビールを飲みたいがために、近くの店にしてもらったのだ。餃子をアテに、つい大瓶を2本ほど飲んでしまう。

その日の夜は定例会。生徒指導上のことが話題になる。先日のゼミ発表でも話題に上せたのだが、どうも生徒指導のことは、即効性のある解決策の見つからないことが多い。「でもまあ、前向きにやってくしかないんだよね」というところで、雀荘へ。明日は試合ということもあり、2時間ほどで切り上げる。このところ、麻雀も好調である。既にトータルのプラスは700を超えた(その分、沈んでいるのはもちろんシンムラくんです)。

さて、日曜日。初戦の相手はC中。硬式テニス経験の2年生を中心とした布陣で、やや変則的なテニスを展開する。やりにくい相手だ。トップは、本校の2年生ペアが相手を圧倒してストレート勝ち。続く2・3年生ペアも2ゲームを連取して波に乗るかと思いきや、そこから相手の反撃を喰らって2−2、一進一退の攻防からタイブレークとなり、そのタイブレークもポイントが行きつ戻りつするシーソーゲームとなった。互いにマッチポイントを握りながらも決めることができず、勝敗の行方はどちらに転んでもおかしくはない状態であった。最後は、相手がミスしてゲームセット、ようやく初戦を突破である。

続く2回戦の相手は、前回の日記にも書いたように昨秋の新人戦県大会の団体覇者。こちらは市内で敗退して県大会はもちろん、地区大会にも出場していない。普通に対戦すれば、鎧袖一触で退けられるところであろう。しかし、いくつか付け入る隙がなかったわけではない。相手はシードであったために、本校との2回戦が初戦である。こっちは1試合やって体は温まっている。たぶん、こちらの攻めにはミスが出るだろうという予想であった。また、明らかに「格下」の相手とやるときには、「え?そんなはずは…」と思わせれば焦りが出る。それもミスに繋がっていくだろうと思っていた。

試合が始まった。トップの2年生ペア、すばらしいコンセントレーションで、びしびし相手を責め立てる。始終ゲームをリードして、ゲームカウント3−2でマッチ!そのマッチポイント、前衛選手のところにイージーボールが上がった。ポンとボレーをすればゲームセットである。ところが、あまりにもイージーボールだったためか、はたまたマッチポイントだったという思いもあったためか、前衛選手がそのボールを思いっきりひっぱたいたのである。思わず、ラケットが吹っ飛んで、自分も転倒してしまうほどの勢いで打ったボールは、アウト。マッチを逃したショックを引きずりながら迎えたタイブレーク、逆にマッチを逃れて勢いづく相手に防戦一方になって敗戦。

続く2番手は、2・3年生のペアであったが、このペアもすばらしいゲーム展開を見せてくれた。2年生の後衛選手は、厳しいところへびしびしとボールを打ち込み、前衛選手も相手も甘いボールを逃さず決めていった。しかし、相手も盛り返してまたしてもタイブレーク。この試合も先にマッチを握ったのは本校のペアであった。そのマッチ、ラリーから相手の甘いボールを、後衛選手が相手前衛のダウン・ザ・ラインにきれいに打ち込んだ。決まった!と思った。しかし、そのボールはボール1個分サイドアウトであった。結局、この試合も一進一退に並行カウント繰り返しながら、しかし最後は本校ペアが連続してミスしてゲームセット。2ペアとも、「完璧に釣り上げた大魚を、網に入れようとしたら針が外れた」とでも言えようか。何とも惜しい敗戦であった。

試合が終わった。選手たちには、「意地を見せてくれたよな。いいゲームだったよ」とその健闘を労った。団体戦は負けてしまったが、まだ個人戦が残っている。各校5ペアずつ参加してのトーナメントである。半端な数ではあるが、ベスト26が県大会への出場権を得る。1ペアでも多く県大会に出場できるよう、残り1週間の練習を充実させたい(でも、今週はずっと雨みたい。どうしようシンムラくん!)。