スーさん、忙中閑あり

5月7日(月)

後半の4連休も、あっという間に終わってしまった。さすがに、連休明けは勤労意欲が乏しい。布団から出るのに、「エイヤッ!」と気合いを入れないと起きられなかった。

さて、滋賀遠征のことである。3日に出発したのだが、ご多分に漏れず、東名浜松西インターに入ると同時に鈍々運転であった。ナビは、「この先渋滞です。通過に20分ほどかかります」とか盛んにお知らせしてくれている。そのうちに、交通情報をモニターしていると、「この先、音羽蒲郡インターを過ぎたあたりで事故が発生したとの第一報が入りました」との情報である。「おいおい、まずいじゃんかよう」と思っていると、すかさず「渋滞回避のために新しいルートを選択しますか?」とナビが訊いてきた。「はい」を選択して、とりあえず音羽蒲郡インターで降りることにする。

しかし、インター出口から右折して国1に出る交差点に右折信号がない。一度に右折できるのはせいぜい4~5台。3回ほど信号待ちして、ようやく国1に出られた。幸い、国1は空いている。岡崎まで走って、再び東名に入ろうと思ったのだが、どうも東名は岡崎以降も渋滞しているらしい。ナビは岡崎での合流を推奨しているが、「ええい、ここは勘を信じるのじゃ!」と、そのまま国1を走って豊明あたりで伊勢湾岸道に入ることにした。さほど時間もかかることなく、そのまま伊勢湾岸道に入る。

伊勢湾岸道は渋滞していない。しかし、途中で休憩しようと思っていた長島では、PAと出口とが重なっているためか、長島スパーランドへ行く車で2キロ近くの出口渋滞になっている。休憩を諦め、そのまま東名阪道との合流地点へ。昨年と同様に、四日市の手前からは渋滞が始まっていた。こういうときには、昨年の経験が生きる。すかさず、「みえ川越インター」で23号線に降りる。そのまま亀山まで走るつもりであったが、東名阪道が少しずつ流れているとのVICS情報で、四日市東インターから東名阪道へと戻る。

さすがにここまで休憩なしで走ってきたため、東名阪道の御在所SAで休憩。それにしても、車の多いこと!広い駐車場内は、所々に交通整理員が出てはいるが、いつ接触事故とかあっても不思議ではない状態である。そのSAを出て、そのまま走ったり止まったりを繰り返しながら亀山まで。

亀山インターを出て名阪国道(25号線)に入ると、渋滞はなくすいすいと走る。そのまま上柘植インターから甲賀市へ。周囲の新緑が目に染みるように美しい。それだけでも何となくいい気分になってしまう。そのまま練習試合の会場である甲賀町の中央公園テニスコートに到着。まだ昼前であった。手前たちより30分ほど遅れて後発したヨッシーに連絡を入れると、まだ長島の辺りを走行しているとのこと。何と、30分早く出ただけで、2時間近くも差が出てしまったのだ!

昨年末以来お会いするニシカワ、デグチ両先生に久闊を叙し、いつもの店に同行して昼食。戻って練習試合を行い、夕方からは宿舎のある水口町へ。夜は前日から現地入りしていた姫路のハラ先生らも交えて小宴。暑かったこともあり、ビールが大量に飲めてしまう。

明けて4日は団体戦。4チームの予選リーグと、上位2チームによる決勝トーナメント(予選3,4位は研修トーナメント)である。本校の初戦の相手は、昨夏の全国大会で対戦して敗れた岡山の中学校。主力は別の大会に出場しているとのことであったが、それでも3番勝負でようよう勝利。第2試合は、昨日の練習試合で対戦した地元の学校。この試合も3番勝負の末に勝って2勝。第3試合が始まる頃に、「おいメシ行こか」というお誘いが来る。まあ、この調子なら勝ってくれるだろうと思っていたのだが、昼食後に戻ってみると3番勝負で負けたとのこと。それでも、何とか決勝トーナメントには進出できることになった。

さて、決勝トーナメントは互いにリーグ2位同士の対戦。大将ペアがストレートで敗退してしまうも、2番が踏ん張って勝ち、またもや3番勝負。この試合にはかなり気持ちが入っていたと思われる3年生ペアが、接戦を制して勝ち、これでベスト8。しかし、続く準々決勝では県代表の選手を擁する和歌山県のチームにストレート負けして、6位という結果であった。

早めに負けてしまったので、一度宿に戻って、入浴の支度をさせて「花風香(かふか)の湯」へと出かけることにする。この施設は、数種類の入浴機能のついたマッサージ風呂やサウナに加え、ハーブ風呂や露天風呂がある町営の入浴施設である。できたばかりの頃、大阪のシモムラ先生と入ったことがある。そこへ行くことにしたのだ。その旨を宿の人に話すと、ご主人が「じゃあ地元の市民用の割引券を持って行ってください」と人数分を用意してくださった。何ともありがたいことである。

子どもたちは大喜びであった。手前もゆったりといろんなお湯を楽しむことができた。特に、周囲がまだ明るいうち、快い薫風を感じながら入る露天風呂は最高である。それまで疲れが出たのか、湯上がりにはぐったりと脱力してしまった。どうやら子どもたちもそうらしい。へろへろになって宿へと引き返す。

その日の夜は、例によって懇親会。今回は、デグチ先生の「ご退職お疲れさま会」も兼ねている。宴も闌となった頃、もう一人の主催者であるニシカワ先生の司会で、その「お疲れさま会」が始まった。感謝状の贈呈は、大阪府のソフトテニス専門部委員長であるシモムラ先生。続く、記念品の贈呈が不肖手前。さらに、奥様への記念品の贈呈を奈良県の前委員長であったオクムラ先生、旅行券の贈呈が岡山県のタカミ先生よりそれぞれ執り行われた。最後はデグチ先生から感謝の辞。余力を残して退職するというのは、大切なことではないかと思うようになった。

最終日(5日)は個人戦。試合形式はリーグトーナメント。予選リーグの順位により、その順位別トーナメントを行うのである。本校は3組中2組が2位トーナメント、残る1組は予選全敗で4位トーナメントに廻ることになってしまった。このペア、リーグ戦の初戦をタイブレークの接戦の末に敗れたことで集中力が切れてしまったためか、その後のトーナメントも初戦で敗退してしまった。敗因を尋ねると後衛選手のストロークが全く入らなかったとのことである。しかし、そんなことでは困るのだ。さすがに最終日ともなると、里心がついたのかもしれない。

2位トーナメントの2組も、それぞれ初戦で敗退してしまった。特に、大将ペアは最初に3ゲームを連取したあと、ずるずるとゲームを落とし、そのまま流れを変えることなく敗れてしまった。どうも、この前の選手権の時と言い、いったん劣勢になったときの立て直しがうまくできないことが課題である。もう1組も、前回の選手権の時と同様に、競り合いでゲームをものにできない。ポイント決定力に課題が残るということであろう。

しかし、いつも不思議なのは、監督が「もうそろそろこのへんで負けてもらわないと、帰りの時間に影響するよなあ」と思っていると、うまい具合に試合も負けるということである。いつもそうというわけではないだろうが、遠征に出た先ではそうなることが多い。口には出さなくても、監督の身体全体から発せられるシグナルを、選手たちが微妙に感じ取っているということなのだろうか。だとするなら、何とも身体感受性がよい選手たちということである。

3日間お世話になったニシカワ、デグチ両先生にご挨拶をして帰途に就く。帰りは東名阪道が四日市辺りまで多少は混んでいたが、伊勢湾岸道はすいすい、東名も車の量は多かったが渋滞することなく7時前には浜松に到着することができた。

翌、日曜日(6日)は、雨ということもあり終日蟄居して読書でもしようと思っていたのだが、1ヶ月ぶりに大学から戻っていた娘から「おとーさん、ピッチ同士って通話無料だから、おかーさんと2台持てばケータイはメールだけにして、通話はピッチにすれば通話料とか安くなるから買ってもらえる?みんなそうしてるよ、みんな」と言われ、「じゃあそうしよう」と言ってしまうところが親バカである。とりあえずどこで売ってるのかググってみると、どうやらY~ダ電機に売ってるらしい。すぐに行ってみることにした。

ケータイ売り場のおねーさんに「あの、あそこに並んでるピッチほしいんですけど」と言うと、「機種の番号はおわかりになります?」と言うので、「あれあれ、あそこのいちばん端に並んでるヤツ」と指さすと、「お客さま、すみません、現在コンピュータの端末に使用するカード型のものはございますが、それ以外のPHSは全ての機種が品切れでして、入荷するのは今月末、しかも既に予約のお客さまがいらっしゃいますのでさらに納期は遅れるかと…」と宣わる。あのなあ、だったら「どの機種?」などと聞かずに、最初からそう言えってば。

娘はこの日に帰ってしまう。もしも持たせるならどうしてもこの日に購入しなければならない。Y電機の駐車場を出ようかというところで、家を出る前にググった際、Y電機以外に「キューブ」なる店舗にPHSが置いてあるというウェブページの記述を思い出した。住所も覚えていたので、さっそくプリウスのナビで検索をかけてみる。おお、あるではないか!電話番号も出ている。すぐに電話。「あのお~PHS2台、今日中に手に入りますかあ?」と尋ねる。「ハイ、ご用意できますが」とはまるで天の声である!直行する。

あれこれ在庫の機種を見せられたが、とにかく同じもので2台揃い、いちばん安価なものにしようということで、ベネトンデザインのものを2台契約した。この間も、しきりに「母親と若い娘」というペアが店を訪れる。どうやら、みんな同じようなことを考えているらしい。手前の入店よりほんの10分ほど遅れて入ったペアは「できれば今日すぐほしいんですけど。2台」と言っていた。「おお、タッチの差で手に入れることができなかったかもなあ」と安堵の胸をなで下ろした。それにしても、ピッチって人気あるんだなあ。

夜、そのピッチを持って、「あ~あ、帰りたくないなあ~」とつぶやきながら、娘は大学に戻っていった。また、妻と二人だけの生活に戻った。それにしても、今日は勤労意欲に欠ける一日であった。