ばたばた年度末

3月19日(月)

先週の後半も多忙な日々であった。

まず、木曜日(15日)は、このたび娘が賃借するアパートについて重要事項の説明があるとのことで、またもや休暇をいただいて、そのアパートを管理する不動産会社のある東京は池袋まで。

乗車は朝9時ちょっと前の新幹線。こだま号であったが、混んでいる。小田原を過ぎたあたりからはほぼ満席。朝から首都へと向かう人の多さを実感させられる。

東京駅で山手線に乗り換えて池袋へ。「東口を出て、右に曲がって、ソフトバンクの看板のあるところを…」と説明を受けていたのだが、さて実際に東口から出てみると、どう行っていいものやらとんと見当がつかない。とりあえず右へ曲がってはみたものの、どうもそれらしい看板も見えない。仕方がないので、件の会社から送ってもらった地図を取り出して見てみる。「ふむふむ、なになに池袋にもジュンク堂ってあるんだ。でも、どこにもそれらしいビルとか見えないんだけどなあ」と歩くこと暫し。あれ?ここジュンク堂だ。ってことはその先に…。あったあった!ここだここだ、とようやく目的地の会社に辿り着く。

少し待って、2階の事務所から最上階にある会議室へと移動して説明を受ける。同時に、契約書にもサインし捺印して、正式に貸借契約をする。あとは引っ越しの前日までに部屋の鍵を送付してもらうだけだ。ちょうど昼食時に説明を受けていたので、とりあえず近くのラーメン屋さん(浜松にもあるチェーン店の「花月」)で昼食。

そのまま帰るのもなあと思い、まずはジュンク堂へ。後で知ったのだが、この(確か地上10階建ての)ジュンク堂池袋店が東京の本店だそうで、何と国内最大の書店!なのだそうだ。どおりで、大阪難波や神戸三宮店にも匹敵しようかというほどの品揃えである。こういうところでは、普通の書店ではなかなか置いていない本を見つけるという楽しみがある。さっそく、人文書のフロアで大澤真幸の単行本などを何冊か購入する。

次はパルコ内にあるタワレコ。ここのクラッシックコーナーはあまり大きくはなく、珍しいボックスCD等も見つけられなかったため、早々に退出して帰途に就く。新幹線の車中では、(行きも同様)内田先生お奨めの1冊である『ものぐさ精神分析』(岸田秀/中公文庫)を集中して読む。なかなかおもしろい著作である。そうそう、家への土産で購入した「東京ばな奈」は家人にいたく好評であった。

翌、金曜日の夕方からは、京都のキシ、ミヤタ両先生が主催するソフトテニス研修大会に参加するために宇治市まで。この大会は、正式名を「五里五里(ごりごり)の郷(さと)ソフトテニス研修大会」というのだが、今までに参加に伴うトラブルが続いていた(詳しくは昨年3/21の「うなとろ日記」をご覧ください)ため、「懲り懲りの郷」と別名されている大会である。

今年は、行きは愛知県内(名古屋の手前)が多少渋滞したくらいで、ほぼ順調に宇治市まで行き着くことができた。今回の宿泊は、城陽市にある公共の施設。とにかく、宿泊代が安価である。2泊するのだから、宿泊代はできるだけ安い方がよい。いつもは、他のスポーツ団体等で宿泊できないことが多いのだが、今回は運良く2泊分空いていたのである。この施設からテニスコートまでは車で5分。申し分のない宿泊場所である。

土曜日は団体戦、日曜日は個人戦であった。試合は、団体戦が予選リーグ2位で順位別トーナメントは初戦敗退、個人戦は1組が予選リーグ1位で通過したものの決勝トーナメントは初戦敗退、他の2組はリーグ2位で2位トーナメントの初戦と2回戦でそれぞれ敗退という結果であった。それにしても、近畿のチームはしぶとい。一筋縄ではいかない。おいそれとはゲームを諦めてくれないのだ。そんなことも含めて、いろいろと課題は明らかになった。来月からはいよいよシーズン・インである。時間のある春休みに、少しでもレベルアップできるよう練習を充実させていきたいものだ。

おおそうだ!大切なことを記し忘れるところであった。日曜日の朝は、何と雪が降っていた!のだ。さすがに積もりはしなかったが、やっぱり「懲り懲りの郷」は何かあるのだ。

明けて、今日(月曜日)は浜松市内全ての中学校の卒業式。本校では、3年生が自分たちで作詞・作曲した合唱曲を歌って巣立っていくことになっている。手前は「式場外回り警備」という役回りであったが、この時だけは会場に入って聴かせてもらった。いい歌であった。思えば、この3年生とは1年間だけの付き合いであったが、全てのクラスで国語を教えた。積極的に授業に取り組む、よい生徒たちであった。部活動もよくがんばってくれた。そんな彼らの未来、幸多かれと祈りたい。

明日は修了式。いよいよ学校の1年が終わって、新しい年度を迎える。