娘の旅立ち(ぐすん)

3月12日(月)

先週の木曜日(8日)は、休暇をいただいて、今春から娘の住むアパートを現地で確認するために神奈川県の藤沢市まで。ついでに電化製品やベッド等もできれば購入し、引っ越し当日に配達してもらえるようにしておくつもりであったから、現地での移動を考えてプリウスで行くことにした。もちろん娘と同行である。妻はその日の午前中にどうしても外せない会議が入っているとのことで、午後から新幹線で駆け付け、アパートの最寄りの駅にて合流することになっていた。

午前中に浜松を出発して、東名高速道を一路東へ。手前は、関西方面へはよく出かけるのであるが、関東方面にはとんとご縁がないことから、「厚木と小田原と江ノ島の位置関係を述べよ」と言われても、さっぱり不案内である。とりあえず、ナビの仰せのとおりに運転していくだけなのである。

厚木インターで降り、県道22号線を藤沢市へ。それにしても、今日びのナビは優秀である。アパートの住所を入力しておいたのだが、寸分違わず目的のアパートまで案内してくれた。件のアパートはまだ建設中であった(ほとんどできてたけど)。現場にいた人に尋ねたら、他の部屋ではなく、ちょうど娘の入居予定の部屋が見られるとのことであった。よかったよかった。

しかし、よい部屋である。手前が学生の時に下宿していたところなどとはとても比較にならない。新築ということもあり、とにかくきれいである。ワンルームではあるが、部屋はグランドピアノとベッドを置けば、もうそれでいっぱいになってしまう。でも、学生の住む部屋というのはそんなものなのだろう。

持参したメジャーでいろいろなところを測ったりしていると、妻から電話が入った。駅に着いたとのことである。すぐに迎えに行く。アパートから駅までは、歩けば10分以上はかかりそうだが、自転車なら5,6分というところか。そんなに遠くはない。部屋を見た妻は「へえ〜いいなあ。ワタシが住みたくなっちゃうよお!」などと暢気なことを言っている。

まだ時間があったので、とりあえず必要な電化製品だけでも購入しておこうということになり、あらかじめグーグルマップで調べてあったホームセンター、さらにはKジマへと行くことにした。Kジマは、アパートから車で15分ほどのところである。よくしたもので、ちゃんとこの時期に合わせて、「新生活応援セット」なる商品群が用意されている。基本は、「冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ」の3点セット。全てが韓国製品のセットだと、値段は驚くほど安価である。「別に、どの製品とでも組み合わせはできます。もちろん、セット品ではなく単品でもOKです」と店員さん。あれこれ見ながら、結局6点購入することになった。上記セット品に、テレビ、電気調理器、照明をプラスしたのである。テレビは地デジ・衛星・CSチューナー付きの13型液晶。少々贅沢とも思ったが、やっぱりテレビくらいはほしいであろう。

店員さんがトータルの金額を示してくれた。まあまあディスカウントされている。と、娘がいきなり「もっとまけてくれませんかあ?」とか言い出した。やれやれ、蛙の子は蛙である。娘の勢いに気圧されたか、先ほどの金額よりさらに5千円ほど値引きし、ポイントもつけてくれることになった。よい買い物をしたと言えるだろう。

今日はこれまで、と引き上げることにした。帰りは、「たまにはおいしいものでも食べて帰ろう」ということで、沼津で途中下車して、前回の伊豆旅行で立ち寄った魚市場内にあるお鮨屋さんに行くことにした。厚木から沼津まではおよそ1時間。7時過ぎに沼津インターを出て、そのまま港近くの「たか嶋」(スガイ先生に教えてもらったお店)まで直行。8時閉店とのことであったが、「いいですよ、ゆっくり食べてください」というお言葉に甘えて、絶品のしめアジなどを食しながら日本酒を熱燗でくいくいと飲む。娘は、「回転寿司の方がいいらあ」とかこいている。「大人の味」がわかるまでには、時間がかかるのだ。

もちろん、帰りは妻の運転。10時過ぎに浜松に到着する。とりあえずは、娘の住むところは決まった。引っ越しまでは慌ただしく落ち着かない日々が続きそうである。今はまだそんな実感もないが、これで娘が家からいなくなると、どんな毎日になるのだろう。やはり、何となく寂しいとか思うのだろうか?娘がいない間、ピアノは主人がいなくなる。オイラが可愛がってやることにしようか。でも、ピアノはイヤがるだろうなあ。

(えー、禁煙はついに3週間を経過し、4週目に突入しました。この調子なら、難なく1ヶ月はクリアできそうです。引き続き、ご声援をよろしくお願いいたします。)