「プリちゃん」ってかわいい!

10月18日(火)

えー、プリちゃんの「その後」について、ご報告させていただきます。

現在、約700キロ走行して、燃料はおよそ80%の消費(満タンは45ℓ)。燃費は、約19キロ/ℓ。けっこういいでしょ?

ガソリンは、ハイオクじゃなくてレギュラーだから、セルフのスタンドでカードで入れると、122円/ℓ。初回は約38ℓ入ったので、4700円足らず。

この調子で走行すれば、1ヶ月間は給油なしで済ませられそうである。

今までの「カプセル怪獣」は、ハイオクで400キロちょっとしか走行できなかったため、少なくとも月に2回は給油していた。毎回55ℓは給油していたので、燃料費は月1万5千円くらいだった。それを思えば、格段の燃費の良さ(今までの3分の1)である。

単純計算でも、1ヶ月で1万円以上の燃料費の差は出るであろうと思われる。

ということは、1年で12万円。「6年間は乗る」という約束で行政補助金も受け取ることになっているので、6年乗れば72万円。手前の場合は、今までどの車にも大体8年は乗車しているので、リッター7キロ程度の車に乗り続ける場合を考えれば、100万円くらいは燃料費の軽減になるはずである。

ま、このくらいの差が出るのであれば、以て是とすべしではなかろうか。

プリウスでは、正面のディスプレイに「エネルギーモニター」なるものが表示される。常にそれを見ながら走行するわけではないのだが、走行中の「瞬間燃費」が確認でき、スイッチを切り替えると平均燃費や獲得エネルギー量が一目瞭然のため、ついアクセルの踏み方が慎重になってしまう。

それに、発進の際にはよほどアクセルを踏み込まない限り、モーターでの発進になる。つまりは、ゆるゆると発進しながらエンジンが始動するのである。

それに慣れてしまうと、つい前走車にも「どうせすぐ次の信号で止まらなきゃならないのに、なんでそんなに急発進するの?燃費悪くなっちゃうよ?」と言いたくなったりして、「ゆるゆる発進」が普通になってしまったのである。

安全確認についても、ウィンダムに比べるとボンネット部分がずいぶん短いので、丁字路などで左右の確認がしやすい。

特に、運転席と助手席のドアガラスには撥水加工が施されているために、雨でもクリアに左右を見通すことができる。

いきおい、運転は慎重になった。

ETCも取り付けた。

カードが来るまでに2週間ほどかかったので、つい最近まで利用する機会がなかったのであるが、先日初めてETCのゲートを通過してみた。

何事もそうであろうと思うが、初めての体験というのはドキドキするものである。

「ホントにちゃんとゲート開くんだろうか」と恐る恐るレーンに侵入すると、なかなかゲートが開いてくれない。侵入速度が速すぎるのだろうかと、ついブレーキを踏んでしまった(バカだねえ)。瞬間、パッとゲートが開いた。「おおお、開いた開いた」(ってホントにバカだねえ)と言いつつ、東名浜松インターからすぐ隣の浜松西インターまでを走行する。

今までは、高速道路走行だとけっこうスピードを出したりして、ほとんど追い越し車線を走行していたのだが、プリウスだとちょうど100キロくらいで走行車線を走るのがしっくりくる感じである。

高速走行でも、エンジン音や風切り音はほとんどしない。静かなものである。

すぐに浜松西インターに到着してETCのレーンへ。ここでもまた乗るときと同様に、「ちゃんと開いてくれるのかなあ」とドキドキしてしまう(っとにバカだねえ)。

でも、あのゲートって、レーン侵入と同時に開いてはくれないものだろうか。どうもずいぶん手前までいかないと開かないような気がするんだけど。

ETCを利用すると、通勤時間帯割引制度なるものがあるみたいで、通常は浜松~浜松西インター間は400円なのであるが、半額の200円で通過できた。トクした気分である。いずれは、高速道路の料金所はほとんどのレーンがETC化されていくのではなかろうか。そんな気がする。

もう一つ、「ボイスナビ」についても書いておかねばならない。

ナビのディスプレイは、ちょうど運転席と助手席の中央に設置されているので、運転席から操作しようとすると、やや手が届きにくい感がある。

しかも、ナビだけでなく、オーディオやエアコンもすべてそのディスプレイで操作するようになっているので、運転中の操作は前方不注意になる可能性もある。

そんな不都合を解消するためであろうが、プリウスにはハンドルのエアバッグ横に付いているボイススイッチを押して音声認識モードを起動させることで、ナビだけでなく、オーディオもエアコンも全て操作できるようになっているのである。

(ハンドルのボタンを押す)
(プ)「コマンドをどうぞ」「ピッ」
(私)「えあこん」
(プ)「エアコンを入れます」
(ボタンを押す)
(プ)「コマンドをどうぞ」「ピッ」
(私)「おんどにじゅうごーてんごど」
(プ)「エアコンの温度を25.5度に設定します」
(ボタンを押す)
(プ)「コマンドをどうぞ」「ピッ」
(私)「きょうわなんのひ?」
(プ)「今日は望遠鏡の日です」

ってな具合。

カワイイでしょ?

ちなみに、手前は「今日は望遠鏡の日です」と聞いたとき(10月2日)、(運転中であったが)思わず運転席から笑い転げ落ちそうになってしまった。

でも、この音声認識装置はときどきとんでもないチョンボもする。指定されたコマンド以外のことを命令すると、「沖縄県○○郡の地図を表示します」などということを宣うのである。
でもまあ、それもご愛嬌ということで許されてしまうのである。どころか、「ごめん、オレが悪かった。もっとちゃんとわかるコトバでしゃべらないといかんよね」と自ら反省してしまうのである。

つい最近、プリウス車載コンピュータの不具合によるリコールが報じられていたが、手前のプリちゃんは該当ではなかった。ああよかった。

結論。プリウスはとってもよいクルマなのである。