○リウ○買おうかどうか迷いのスーさん

6月28日(火)

原油が最高値を更新している。

当然、ガソリン代も価格が上昇の一途である。

これだけガソリン代が高いと、車の燃料費もバカにならない。

不肖の妻に「なあ、ガソリン代けっこうかかってると思うけど、いっこうに安くなる気配が見られないから、思い切ってT社のハイブリッド車に買い換えちゃおうか?」と相談した。

今の車はかれこれ10年近く乗っていて、既に10万キロ以上を走行しているのだ。

妻の車も、数年間乗り続けてきたV社の「ポ○」が故障続きで(「これじゃあポ○じゃなくてボ○だよね」と嘆いていた)、いつもメンテをお願いしている車販売会社の社長さんからも、「こんなに修理にお金がかかるんだったら、もう別の車に買い換えちゃった方がいいよ」と言われ、さっさと社長さんお薦めの中古車「マー○」(N社)に乗り換えたばかりであった。

そこで、件の社長さんに「ねえ、プ○○スって、いくらすんの?」と訊いてみた。

「うーん、あんまり安くはないっすよ」という社長さんのお返事。手前が現在乗車している車を購入した時の値段と、そう大差ないのだ。

もちろん、ハイブリッド車とあればエンジン音も静かであろうから、ならばいい音がするオーディオをつけるべしという気持ちになる。そうなると、いきおい最もグレードの高い車種を選ぶようになってしまうのである。

ただし、「環境に優しいクルマ」ということで、6年間は乗車するという約束ならば、国から20万円近くのキャッシュバックがあるらしい。

それでも、そう安い買い物でないことだけは確かである。

車の購入を考えながら、ふと「手前は死ぬまでにあと何台の車に乗れるのだろう」ということを思った。

手前は、大体平均すると1台の車につき約10年間は乗り続けてきた。

となると、「死ぬまでに、乗れてもあと2台か3台かあ」と思ってしまったのである。

そう思うと、今まではあまりそんなことは意識したことがなかったのだが、急に自分の残された人生の時間というものに、思いが至るようになってしまった。

今の仕事にしても、あと10年あまりでおしまいなのである。

内田先生は、よく「自分が死んだときまで想像力を延長して、そこから自分を回顧する『逆流する時間意識』を持つ」とか、「想像的に死んだ時点から動きを反省的に構築する」とかおっしゃっていたが、そのことが「ああ、こういうことなのかな」と少し腑に落ちたような気持ちになった。

このところ、「教務主任の役割って何なんだ?」とやや疑問を持ちつつ仕事をしていたこともあって、「ただしいときに、ただしい場所で、ただしいやり方で生きている」(@内田先生)とはとても言えないような状況が続いていた。だから、「ベスト・パフォーマンス」とはほど遠い仕事ぶりだったのである。

つまりは、「想像的に死んだ時点から」自らの言動を「反省的に構築」していなかったのである。

人は、人との関わりの中で生きている。「逆流する時間意識」を持とうと努めてはいても、つい目の前の人との関わりの中で、そのことが忘れられてしまいがちだ。

まだまだ「ほんとうに何十年かあとに死んだときの自分を想定して、そこから現在の自分が『ここにいて、ある動きをしていること』の歴史的必然性を見出していく」ように意識できていないのだろう。

で、「プ○○ス」はどうなったかということなのであるが、まあいましばらく購入は控えることにした。

比較的安価な車を購入して高価なガソリン代を払い続ける方が得なのか、比較的高価なハイブリッド車を購入してガソリン代を安く抑える方が得なのかがわからなかったからである。

どなたか、この件についてクリアカットな知見をお持ちの方は、どうぞ御教示をお願いいたします。手前は、数学が苦手なので、どうもかような件については結論を出すことができません。