たぶん守られない誓い

5月12日(木)

先月実施した、職員健康診断の結果が来た。

手前は、毎年この検診で「上部消化器官」(胃のことです)が「要精密」と判定され続けてきたが、数年前に「ピロリ菌退治」の治療を受けてからは、胃は頗る調子がよく、ここ2年ほどは精密検査(胃カメラでの検査)を受けずに済んできた。

その他は特に異常がなく、健康そのものの状態を保ってきたのであるが、何と今年は「中性脂肪」値が高いということで、「要精密」の判定を受けてしまった。

なにい?「中性脂肪」が高いたあどういうことだあ?

さっそく、インターネットで「中性脂肪」のことを調べてみた。

ふむふむ、なーるほど、要するに「デ○になった」ってことか。

自覚がなかったわけではない。

手前の腹部は、10年ほど前から前方への漸進を始めていた。

あららーと気づいたのは、平成5年の夏休みが終わった9月始業式のことであった。

スーツを着用しようとすると、ズボンが妙に窮屈なのである。

「しまった、夏休み中いい気になってビールを大量摂取したので、デ○になったんだあ」と思い、その翌年(だったと思うけど)から早朝のジョギングを始めることにした。このジョギングはその後5年ほど続いた。

効果は、はかばかしくはなかった。毎日のジョギングにもかかわらず、手前の腹部は漸進を止めなかった(ほんとうはもっとデ○になったのかもしれないのに、ジョギングのおかげでそうならずに済んだ、と思いたい)。

その後、保健体育のある先生から、「先生、朝のジョギングは血糖値が高くなるからあんまりよろしくないんですよ」と言われてから、ジョギングをぱったりと止めてしまった。確か4年前のことである。

それからは、特にこれといって体を動かすこともなく、テニスの大会前に多少ボール出しをする程度で、ビールは相変わらず毎日摂取し続けてきた。

自分では、「いかんいかん、何かしないとさらに腹部の膨張が続いてしまう」と思ってはいたが、特にこれという意欲をかき立てられるものなく、そのままに経過してきてしまった。

合気道を始めたのは、2年前である。週1回のペースでいい汗がかけるため、「おお!これで不肖の腹部も膨張を止めるであろう」と思っていた(確かに、漸増には歯止めがかかった)。

しかし、昨年から拝命した教務主任が致命的であった(と思う)。

授業時数が減ったのはいいのだが、その分デスクワークが飛躍的に増えた。

それまで授業で教室に行っていた時間も、職員室でポコポコとキーボードを叩いているようになったのである。

それでも、「週1回は確実に合気道のお稽古をしているので、そんなにデ○になることもなかろう」と高を括っていたのが災いした。

この4月、久しぶりに会った先生から、「太ったでしょう!」と言われてしまったのである。

そして今回の検診結果である。

医者に行っても、「あのねえ、もっと日ごろから体を動かすようにしなさい、お酒はほどほどにしなさい、タバコはやめなさい、脂っぽいものばかり食べるのはやめなさい、お肉じゃなくてお魚を食べるようにしなさい、ついでに週末の麻雀もやめなさい・・」とあらゆる「禁止条項」ばかりを並べ立てられ、「ああ、オレは今日からどうやって生きていけばいいんだろう」と途方に暮れてしまうことは必定なのである。

とりあえず、今日からは女子テニス部の練習で、できうる限りボールを打つように心掛けることとしよう。家で飲むビールは、カロリーオフの発泡酒に変えることとしよう。朝起きてからすぐにタバコを吸うのはやめよう・・。

ついでに、教務主任も辞めさせてもらおう、って無理だよね。

<追伸>
ドクター、もしこの日記を読んでいましたら、適切な処方をお教えください。どうぞよろしくお願いします。