Bonsai reminds me of a story

5月31日(月)

先週は、3年生の総合的な学習の時間の一環として行われる「浜名湖花博見学」に、引率教員の一人として同行した。

「浜名湖花博」は、正式名称を「しずおか国際園芸博覧会パシフィックフローラ2004」と言い、浜名湖にある庄内半島先端に会場を設営して、4月8日に開幕した(10月11日まで開催)。

期間中は、浜松市のすべての公立小中学校が、総合的な学習の時間として花博の見学に行くことになっている。

会場に近い中学校などでは、ボランティアとして参加する学校もあり、その参加形体は様々である。

わざわざバスをチャーターして行くとなると交通費が嵩むということで、本校では学区にある天竜川駅から花博会場に最も近い弁天島駅までJRに乗り、弁天島駅からは湖上に架かった浜名湖大橋を渡って、徒歩で会場まで行くことにした。

実は、3年生の花博見学は1週間前の5月20日に予定されていたのだが、季節外れの台風2号接近ということで、1週間延期したのだ。

幸い、当日は好天に恵まれ(暑かった!)、予定どおりに実施することができた(って、出張の復命書みたいな書き方ですね)。

手前は、「緊急車両」ということで、(弁天島駅から歩きたかったのだが!?)車で会場まで行き、入口前で徒歩組と待ち合わせをすることになっていた。

会場には基本的に駐車場がない。

車で行く場合には、(大型バスを除き)会場周辺の駐車場に車を入れ、シャトルバスにて会場まで行くことになっている(シャトルバスは無料だが、駐車料金が千円かかる)。

入口前で生徒たちを待つ間、続々と大型バスが到着する。

降りてくるのは、ほとんどがお年寄りたち。そりゃそうでしょう、平日だからね。

高校生の集団も多かった。遠足も兼ねているのだろう。

ほどなく生徒たちも到着し、いよいよ入場である。

入口近くは売店のブース。「国際花博」ということもあってか、インド料理や韓国料理の店などがある。

会場マップを見ながら、展示会場などを覗く。

手前は、基本的におよそ花には興味関心がない。

花の名前や種類も、とんと不案内である。

しかし、そんな手前でも「おお、これはいい!」と感心させられた展示があった。

「園芸文化館」に展示されていた「盆栽」である。

それまで、「だいたい盆栽なんて、年寄りがやるもんじゃないかよ、ケッ」と思っていた自らの不明を深く恥じた。

「園芸文化館」では、東京にある高木盆栽美術館から、特別出展が行われていた。

この特別出展の盆栽が、手前のようなシロートから見ても、すばらしい!の一言なのである。

何がすばらしいかって?

確か昨年、最初の内田ゼミで、先生からグレゴリー・ベイトソンのお話を聞いた。コンピュータに「人間と同じように考えられるようになるか」と問うたところ、コンピュータからは「ソレニ チナンダ オハナシガ アリマス」という答えが返ってきたというお話である。

展示された盆栽の一つ一つをじっと見ていると、「物語」が浮かんでくるのである。

何であれ、「それに因んだお話」を、思い出させたり思いつかせたりしてくれるものというのは、よきものなのである。

今はとてもそんな時間はないが、いつか手前も盆栽に取り組んでみようと強く思っているのである。

いやあ、「浜名湖花博」へ行ってよかった。

ちなみに、「花博」は10月中旬まで開催されております。

浜名湖の海の幸に舌鼓を打ちつつ、花も愛でたいという方は、ぜひ浜松へお越しくださいね。