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極楽スキー疲れのウェディング

3月11日

朝から静岡に行って、大学の同級生であるKの結婚披露宴に出席する。Kらしい、明るく和やかな披露宴だった。

長く顔を合わせなかった友人達にも会うことができた。去年の春に一緒に沖縄に行った北も来ていた。仙台からは、大学時代に特に親しくしていたIも来た。

僕の髪にはずいぶんと白髪が増えてきたらしく、後輩のM川は、会うなり「ゆーすけさん、玉置浩二みたい」と言った。北はそれを聞いて一人でげらげら笑っていた。

披露宴の料理はフランス料理が中心だった。
体調が優れなかったので酒はほとんど飲まなかった。乾杯のシャンパンさえ飲み干せなかった。

スキーの疲れと、連日の大食大酒からくる消化管の疲労で体はふらふらだった。でも、遊びすぎて体調が悪いなんて誰にも言えない。

時々料理を口に入れながら、新郎新婦の紹介ビデオを見た。新婦はテレビ局のリポーターをしているそうで、紹介ビデオは同僚が作った本格的なものだった。少し照れながらお互いの人物評などをする二人は、とても幸せそうに見えた。

大切な友人の結婚は本当に喜ばしいことだ。しかし、一度自分が結婚に失敗してから、どうもこの結婚披露宴というものが苦手になってしまった。
おめでとう、と祝福の気持ちを持つ一方で、心の一部分を硬く締めておかないと、うまくその場を乗り切れない気持ちになってしまう。でも、そんなこと誰にも言えない。

ビデオの上映は思っていたよりも長くて、新婦のテレビ出演の様子が流されたりしていた。できるだけ気配を消して、ウーロン茶をすすったり、ちょっどだけオードブルをつまんだりして過ごした。

ビデオ上映のために会場の照明は落とされていた。暗がりの中で、サービス係の女性達が二皿目の料理を運んできた。

流れ続けているビデオをぼーっと眺めていると、隣に座っていたIが、

「これ、おまえが好きな料理だよな」と言った。

それは、白い皿の上に乗ったエスカルゴだった。学生時代の僕とIは、よく近所の西洋風居酒屋に行って、「ツブ貝のブルゴーニュ」を食べた。
ツブ貝のブルゴーニュは、エスカルゴよりあっさりしていて食べやすい。できたてあつあつを薄切りバケットにのせて口に入れると、バターとニンニクそしてパセリの香りが口の中一杯に広がる。僕は、みんなが好きだからと思っていつもオーダーしていた料理だった。でも、結局そのメニューが好きなのは僕だったのである。

この日のエスカルゴは、冷え気味だったが美味しかった。しかし、全部は食べられなかった。あつあつの「ツブ貝のブルゴーニュ」がたべたくなった。

これからは体調を整えて人の幸せを祝おう。そして友達を大切にしよう。

3月10日

今年も極楽スキーツアーに参加させていただきました。今回が3回目の参加になります。

スキーとは小さい頃からずっと親しんできたのですが、大学5年生の時から8シーズンほどゲレンデとは無縁の生活が続きました。学生時代の終わりの頃は、スキー以外の遊びが面白くなったり、国家試験の勉強をしなければならなかったりと言った理由でスキーから縁遠くなりました。働きだしてからは、いつ病院から呼び出されるか判らない生活が続いたので、やはりスキーはできませんでした。
関西に住むようになった2001年からは、スキーのスの時も考えずに生活していたのですが、3年前にとてもありがたいお誘いを頂戴し、今では年に1度のスキーツアーが自分の中でとても大切なイベントの一つになっています。

年に一度のこととはいえ、3年連続で行っていると少しずつスキーが上達しているような気がするから不思議です。
けっして、「うまくなりたい」と思ってスキーをしているわけではないのですが(極楽スキーは、「向上心厳禁」なのです)、好奇心から色々な実験を行っているうちに、知らない間に上達しているようなのです。道具の進化、特にスキー板の進化には本当に目を見張るものがあり、これも上達の少なからぬ要因であることは間違いありません。

久しぶりにやり始めたスキーも3年目になりますと、色々なところで、「納得のいく実感」のようなものを感じます。体を動かしながら感じるある種の納得というものは、本当に気持ちがよいものです。
せっかく感じたことですので、そのうちに自分が感じたことをメモ代わりに書いておこうと思っています。

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2006年3月13日 00:07に投稿されたエントリーのページです。

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