le 12 fevrier
日曜日。
私は仕事だったけど、その間にピアノを
父の部屋から移動させてくれるっていう
話があった。
帰ってみたら、本当に移動が終わっていて、
びっくり。
私の部屋は、残念ながら置き場がないので、
和室に置いてありました。
まぁ、和室っていうのも変な話なんですけど。
ピアノって、すごい重いから、どこの部屋にでも
置けないらしいです。
ちゃんと、床がしっかりしているところじゃないと。
もし、1階にピアノがあれば、どこでも
大丈夫っぽいですが、うちは2階にあって。
2階と言っても、店の2階なんですけど、
ここは鉄筋でできてるから、床が抜けたりしない
んだそうです。
父の説によれば。
だから、店の2階にある和室に引越し。
最近、結構続けてピアノを弾いてたんですけど、
父が帰ってきたら、練習をやめなきゃいけなかった
んです。
別に、やめろ!とか言われたことはないんですが、
たぶん、うるさいと思うし、明らかに仕事の
邪魔だから、自らそっと出て行ってた。
で、もし、ピアノが他の部屋にあったら、
いつでも弾けるのにねぇという話を、
父と母と私の3人でしてて。
でも、この話は、もうかれこれ何年も
言い続けていたことだったから、まさか今になって
本当に引越しがされるとは思ってもみなかった。
ところが、ある日、父が、大きなベニヤ板を
数枚持って帰って来て。
「何に使うの?」
と聞くと、日曜にピアノ移動させようと思って、
みたいな。
ピアノには、タイヤ・・・というかコマがついていて、
重いけど、がんばれば押せるんですね。
持ち上げて運ぶのは、絶対に無理なので、
押して運ぼう、という考えだったわけです。
で、その際、床に傷がつくのも困るし、
段差を越えるのも難しいので、ベニヤ板を
敷こう、と。
そのベニヤ板の上を、ピアノが行くわけですね。
これなら、ちょっとした段差も問題ないし、
床も傷つかない。
なるほど。
最初、父はその作業を一人でやると言っていたそう
ですが、結局、母も一緒にがんばってくれた
みたいで。
あとで、腰痛とか出なければいいんですけど・・・。
そんなこんなで、今まで上にいろいろ置かれていた
ピアノがすっきり解放されました。
テレビまで乗ってたんだから、相当に
きつかっただろうなぁと思う。
しかも、かなりの量の埃が。
今まで暗いところで弾いてたから、気付かなかったけど、
和室に移動されて、明るい電気のもとで見てみたら、
すんごい埃でした。
こりゃ、がんばって掃除せなあかんなぁ、と
つぶやきながら、とりあえず仕事帰りに
ソナチネの中の1曲を弾いてみる。
心なしか音がきれいになった気がしました。
やっぱり、上に物なんて置いちゃだめなんですよね。
長年調律してもらってないので、若干音がずれている
ようですが、今までよりも和室の方が音が
よく響いて、いい感じでした。
不思議なもので、今までピアノのふたを
開けることなんてなかった父と母が、
二人とも、ふと気付くと鍵盤を叩いてるという。
ちょこっとだけですけど。
ぽーん、ポーンって適当に叩いてたり、
ドレミファソラシドって叩いてたり。
あと犬に聞かせたりしてました。
おもしろい。
せっかく、移動してもらったから、
またピアノの練習続けようっと。