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前頭前野は(まえがしら・まえの)じゃないんだよ

le 29 novembre


うっかり、もう11月も終わりですね。
年末かぁ。

そりゃ寒くもなるよ。
これでも、例年よりは暖かいとかっていう話ですけど。
そして、12月1日からいっきに冷え込むらしいですけど。

冷え込むのは嫌だなぁ。
でも、私がひたすら心配してるのは、
通勤途中の道が凍るんじゃないかってことだったりする。

職場が、そんな言うほど高くないけど、山の上なので
当然坂があるわけです。
4方面から上れるんですけど、その中でも
私が通勤に使っている坂道は、急で長い。
ココ凍ったらピンチだろうなぁって。
タイヤを、そういうときに備えてスタッドレス?に
履き替える必要があるみたいなんですけど、
まだタイヤ用意してないんですねぇ、これが。

そんなタイヤ4本も買うお金なんてないし・・・。
まぁ、親が買ってくれるとか何とかっていう
話も出てたりしたんですけど。

うーん。
冬場はいつもより早く起きて、遠回りして違う坂を
上るか・・・危なそうな日は、電車とバスを使って通うか。
うーん・・・。
どっちみち、今までより早起きしなあかんっていう。
とりあえず、天気予報は日々要チェックらしいです。


さて、ここ最近脳ブームな感じですけども、
私は先日、「脳を鍛える・・・」でおなじみの
川島隆太先生の講演を聞く機会に恵まれました。

特に脳を鍛えたりせず過ごしていて、70歳になると、
健康な人でも、小学校1年生と同じぐらいの脳レベルに
なるらしいですよ。

驚きですよねぇ。

まぁもう、20歳を越えればどんどん脳も
衰えて行っているわけで、そのまま衰えたら
そうなるんだろうなぁという感じではありますが。

年をとって丸くなって、涙もろくなった、
という話はよく聞きますが、実はあの現象は、
前頭前野というおでこの奥にある脳の部分の
衰えが原因だそうで。
人の名前とか物の名前が出てこなくて、
「ほら、あれだよ。」「あぁ、あれね。」
これぞ夫婦のあうんの呼吸、とか言ってるのも、
実は前頭前野が衰えているだけという。

前頭前野という部分は、人間だけに発達が見られる
ところらしく、ここは、思考・創造・記憶・学習・
行動、情動の制御・言葉のコミュニケーション・
意欲・集中力・自発性・身辺自立などを
司っているそうです。

ほぼ全部じゃん、と思ったんですけどね。

この前頭前野を鍛えるのには、いろいろあって。
本を読む・手紙を書く・足し算をする・
目と目を合わせて会話する・料理を作る・
楽器を演奏する・・・とか。
おもしろいのが、手指を使って何かを作るときは、
目的が必要らしいんですけど、本を読むときは、
興味のあるなしは関係ないようなんです。
別に、全然興味ないけど新聞を読む。
これも、前頭前野を鍛えるのに役立つそうです。
声を出して読むとさらに良し。

料理っていうのは、すごく良いらしいですよ。
逆に、パソコンを使って文章を書くのは、
特に良いことはないみたいです。
パソコンで手紙とか書いてても、前頭前野は
働かないそうです。

これが、手書きとなると、前頭前野大活躍。
書くことは、大切なことなんですね。
なので、子どもやお年寄りには、特に書くことが
必要だそうです。
子どもにいたっては、書くことが頭の良さに
つながるのだとか。
よく書いて前頭前野を鍛えるほど、得た知識を
上手に使いこなせるようになるんですって。

あと、テレビやビデオは、脳にとってリラクゼーション
なので、前頭前野の働きぶりは、何もしていないとき
以下らしい。

・・・つまり、パソコン使ってて息抜きにテレビ見て
ってのは、最悪なんでしょうねぇ。
幼い子どもにパソコンは必要ないかもしれない。
小学生は、パソコンの授業なんてやんなくて
いいかもしんない。
そして、現代の若い人たちの言語運用能力が低くて
コミュニケーションが上手くできなくて、というのは
この辺りにも原因があるのかも。

川島先生のお話を聞いていてすごく思ったのは、
小学生の頃、やっつけ仕事みたいにして嫌々
やっていた、計算ドリルとか漢字の書き取り100字とか
っていうのは、必要かつ重要だったんだなぁと
いうこと。
宿題としてやらされている子どもたちは、
何の意味があるねん・・・って不満に思いながら
毎日漢字書いたりしてるけど、実は前頭前野は
大喜びなんだろうなぁ。

あれですね、大学のレポートも手書きに
しちゃえば・・・。
ときどき、手書き限定です!っておっしゃる先生も
いらっしゃいましたけどもね。
まぁでも、卒論手書きとかだったら、ほとんどの
学生さんは本気で嫌がるでしょうねぇ。
そして、読む先生方も苦労するでしょうねぇ。
まぁ、卒論も手書き限定という先生もいらっしゃいましたけども。

他にも私が興味深かったのは、読み書きや簡単な足し算
をすることが、認知症の予防になるという点でした。
というか、さっき挙げた前頭前野を鍛える術は、
認知症予防にもつながるそうです。

歳だからと言って、おじいちゃんおばあちゃんから
料理の時間を奪っちゃいけないんだなぁって
しみじみ思いました。
うちは奪っちゃいましたからねぇ。
実際、危ないかもしれないんですけど、
おばあちゃんがまだ台所に立つ元気がある間は、
おばあちゃんに料理してもらってれば良かった。

母方のおばあちゃんは、最近ちょっとだけ認知症の
症状があるんですけど、早速、料理は続けた方が
いいよと伝えてみた。

あとやっぱり、コミュニケーションですね。
ちゃんと目と目を合わせて会話する。
ちなみに、テレビ電話とかダメらしいです。
直接会ってないと効果がないそうです。

こうやって聞いてると、今のお年寄りの人たちって、
認知症へ導かれているような人が大半?って
思いますよね。
夫婦二人っきりで過ごしてるし、近所付き合いは減るし、
娘息子は帰ってこないし。

とりあえず、手紙書きましょう!みたいな。
パソコンが普及して、手書きなんてめんどくさいと
いう若い人は多いですけど、お年寄りの方々は、
パソコンを使うわけじゃないけど、書くという
動作が面倒という・・・。
うちの親戚のおじいちゃんも、すごく達筆なのに、
筆を持つのがめんどくさいとか言って、
ここ何年か年賀状書いてくれないんですけど、
やっぱり、ちょっとぐらい面倒でも書くべきですね。


いろんな機械が進化してきて、これからどんどん退化して
いくってことはないんでしょうけど、
その一方で人間の脳がどんどん退化していくということ
にはなって欲しくないなぁ。
てか、そんなのすごい変な話だし。
変な話なんだけど、昔の方が前頭前野に良いことを
たくさんしていたのではないかという気がすごくする。
ちょっとずつ昔に戻ってみるのもいいかもしれないですね。

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2006年11月30日 09:24に投稿されたエントリーのページです。

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