le 25 janvier
『先生はえらい』を読む。
センセー、おもしろかったです、この本。
どうもありがとうございました。
私は、読むスピードが遅いので(というか、
何やるのも昔から遅いんですけど)、きっと途中で
しおりが必要になるだろうと思って、読みかけの
吉田修一の本からお気に入りのしおりを取って来たにも
かかわらず、時々笑いながらサクサク進んでしまって
しおりいらずでした。
まぁ、読み始めたときに、これ友だちにオススメしようって
思ってたんですけど、結果的に、やっぱり勧めようと思いました。
でもやっぱりあれですね。
「先生」に出会いたいって思ってるけど未だ会えていない人
より、別に出会わなくてもいいと思っている人の方が
多いような気がしないでもないですね。
そういう「先生」に出会ったからどうなんだ?みたいな。
だから、この本を若いうちに読んだ人っておトクだと思います。
とりあえず私は、「内田先生」っておもしろくてすごい人だなぁって
思ったその日から、女学院とか関係なく、友だちに会う度に
「内田先生っていうすごい先生がいて・・・。」
という話をしてまわっていたらしく、気が付けば、
いろんな人から「内田先生、新聞に出てたよ。」とかそういう
メールが来るようになってたんですね。
で、何がどうすごいのかってのを聞かれるわけですけど、
私がちゃんと説明できないから、ほとんどの友だちは、
「新聞に書評とか書くからすごい」「本が売れてるからすごい」
って思ってると思うんですよ。
確かにそれもすごいんだけど、そういうんじゃなくて。
一応自分なりに説明したこともあると思うんですけど、
私の説明も主観的だし会ってみないとわからないだろうなぁとか
思ってたら、実は、会ってもわからないかもしれないんですね。
そうだったのか。
ていうか、私も内田先生がなんですごいのかわかりません・・・。
いや、わかってる気がするけどわからないような気がする。
でも、『先生はえらい』にも、そういう敬意を抱く「先生」
というのは「謎の先生」だって書いてありましたよね。
なんだかよくわからない人だって。
なんとなく、敬意を抱くとか言いながらなんだかよくわからない
って失礼な気もするんですけど、失礼かもしれないと思いながらも
「先生、変ですもんね。」と言ってしまう。
でも、「なんだかよくわからない」って「変」ですよね。
私が言う「おもしろい」ってのも、変だからおもしろいんですけど。
この前の夏休みの時期、高橋源一郎先生の集中講義に
参加している間、控え室で、他の講義をやってらっしゃる先生方と
話す機会があったんですけど、そのときに、
「なんで内田ゼミに入ろうと思ったの?」って聞かれたんですよ。
で、「なんか、フランス語の授業受けてて、この先生変だなぁって
思って、そのとき内田ゼミに入ろうって決めたんです。」
って応えたら、爆笑されて、変だって思ったのにゼミに入るのって
変だよみたいなことを言われたんです。
まぁ確かに。
けどそういうもんなんじゃ・・・。
だって、運命だし。
だいたい、私は出会った人々のことを勝手に運命だと思って
過ごしてて、たまに、そのことをバカにされたりもするし、
逆に素晴らしいと言われることもあります。
そんな私は、男を見る目はないみたいですけど、
先生を見る目はあるのかも。
先生を見る目があるというのは違うのかな。
なんて言うんだろう。
うーん・・・ま、とにもかくにも私はいつも、内田先生という人は、
私がこれまでに出会った人の中で一番すごい人なんだって話してますけど。
こないだ、先生の家に卒業生と遊びに行ったとき、
その中の一人が私のことを、小学生の頃から大人びていた
らしいって話してて、彼女は一体私から何を聞いたんだろう?
って結構謎だったんですけど、この本の「学ぶ」ことについて
書かれてあるところを読んでて思い出しました。
あれですよ。
私、大学に入るまで、あんま学校って好きじゃなかったんです。
だからって、登校拒否するわけじゃなく、普通に真面目に通うんです
けど、つまんないなぁって思ってて。
例えば小学生のときだと、いつ頃からつまんなかったのか
思い出せないですが、とりあえず4年生から始まるクラブ活動とか
最悪だと思ってた。
いや、別にやりたくないしって思いながら、なるべくみんなで
わいわいやんなくていいクラブに入ってました。
一輪車クラブとかね。
てか、一輪車クラブって何だよ・・・。
で、4年生の終わり頃から中学受験に向けて塾に通い始めて、
余計に小学校がつまんなかった。
もう6年生の頃とか、パソコンクラブに入ってたけど、
それ行くのもホントに嫌で、なぜか職員室に入り浸ってたんですよ。
まぁ許してもらえて良かったものの、それを許す先生たちもどうなんだ?
って感じですけど。
あの、なんで塾の方が楽しかったかっていうと、
嫌いな体育の授業がないってのもあるし、
みんなでやるめんどくさい行事もないからです。
それに、ある程度勉強ができる子どもの集まりだから、
楽だったんですよね。
授業も、小学校ではやらないような難しいものだったし、
先生も学校の先生とは全然違って、めっちゃ怖かったけど
わかりやすかったしおもしろかった。
もう、毎日学校なしで塾だけならいいのにって言ってましたから。
それでねー、最悪な子どもですけども、小学校を全体的に
バカにしてたところがあったんですね。
ホントになんでなのかわからないんですけど、
中高一貫の学校があるらしいって知ったときから、
絶対そっちの学校に行こうって思ってたんで、
地元の同級生と別れることなんて、全く悲しくなかったんですよ。
最後の方は、授業中寝てましたしねぇ。
そんな感じで、念願の中学校に入って、2年間ほどは
成績も良くって楽しかったような気がしますけど、
3年目頃からまたおかしくなってきて。
つまんないなぁと。
つまんないとか言って、高3まであるわけですから
先長いんですよね。
でももうずっと、それ以来勉強しなくなって、
欠点を取らない程度に一夜漬けして過ごしてたという。
行事はともかく、学校の勉強っておもしろくないわけですよ。
そんな、教科書をそのまま板書してるような授業、
楽しいわけないですよね。
好きでもない授業なのに、内容も教科書のまんまだったら、
そりゃ寝ますよ。
別に、自分で読むからいいやってなもんですよ。
で、大学というとろこに希望を抱いていたんですね。
大学に行けば、きっと楽しい授業があるはずだって。
そうそう、私があまりに勉強しなかったんで、
これでは大学どろこではないということになり、
高校生になってから、英語を家庭教師に教えてもらってて、
その先生が大学の授業ってこんな感じなんだよってのを
教えてくれたんですよ。
おもしろい先生がいっぱいいるってこととか、
ゼミがまた楽しいってこととか。
実際、大学の授業は楽しかった。
ほとんど楽しかったですねぇ。
まぁ、自分でシラバス読んで選んだ授業だから、
楽しくて当たり前なのかもしれないけど。
テストって言っても、高校の中間テストみたいに
苦痛じゃなかったしなぁ。
えっと、あと何だっけ。
読みながらいろいろ共感したり思い出したり
へーって思ったりしてたんですけど・・・。
話すつもりじゃなかったことを話しているってのは、
ときどきあるなぁ。
そういう人に話すのもそういう人の話を聞くのも、
本当に楽しい。
オチなんてないですよ。
オチがあるような話じゃないし。
勉強になるなぁって思うんですよね。
だから、ちょっとぐらい体調悪くても会いに行こうって思う。
あと、うなぎ!
日本人って「うなぎ」好きなんですか?
私、ウナギ苦手だから、知らなかった・・・。
ちなみにうちでは、父しか食べないんですけど。
高校の修学旅行でうな重が出てきて、ウナギだけ全部
友だちに食べてもらったという経験もあるんですけど。
ウナギの生態が未だによくわからないらしいって話は、
聞いたことがあったけど、日本人が死ぬ間際に「ウナギが
食べたい・・・」って言うほど、ウナギが好きだなんて
びっくり。
まぁ、私はアナゴも好きじゃないし、
そもそも魚の骨が嫌いなんですよ。
骨なんてないし、やわらかくておいしいよって言われて、
何度か口にしたことはありますけど、別に言うほど
おいしくないような・・・。
本当においしいウナギを食べたことがないからなのかなぁ。
ウナギっておいしいのかぁ。
ウナギって・・・。