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メロンパンを食べると意識を失うんです

8月26日

おそらく原因の20%くらいは微細な疲労がまだ蓄積してとれていなくて、残りの80%くらいが最近の不摂生がたたったのが原因ではないかと思われるけれども、最近どうにも調子が良くないなあと思っていたら、遂に風邪を引いてしまい、夏なのに凍えるような寒気がする。
会社を早退してきておうちに帰ってきて横になっていると、背中に悪寒が走って具合が悪いせいか頭の中に悪い考えが大量に浮かんでは消えて、浮かんでは消えて・・・というような感じになって大変むかつく。
そんな感じなので、大きく息を吸って吐いて脳内にはびこる邪念を消して、その替わりに焼肉を食べたりしているところとか、技がブリリアントな感じで完璧に決まったところとか、その他いろいろな幸せな出来事をいろいろと思い浮かべる。

何だろう。普段は何とも無いけれどもこうして体の具合を悪くしているときには、傍にいて自分の手を握ってくれている人間がいてくれればいいと思う。
そう言えばけっこう長い間、傍にいて自分の手を握ってくれている人間がいない期間が続いている。
病気なのでちょっと弱気になっている。

8月21日

合宿2日目。
それにしてもよく寝た。
多田先生の講義が終わってすぐにそのまま布団に突っ伏して眠ってしまったので、9時間以上寝てたことになる。
いったい何のために新潟までやってきたのか分からない状態であるけれども、まあそんなことは気にせずにゴーだ。
早朝のお稽古では、ひたすら呼吸法を行う。
体の内部に音を響かせる呼吸や、丹田を練る呼吸などを1時間かけて行う。
呼吸を長時間続けていると、やはり少しずつ身体の中心に温かいものが出来てきて、調子がだいぶ良くなってくるのがわかる。
身体の中にある何かがリセットされたような感じがするので、それだけでも来た価値はあったのかも。
朝食を食べた後に、午前中のお稽古、
午前中のお稽古は、主に一教から三教までを入念に行う。
最後に少しだけ入身投げも行う。
入身投げをやっているときに多田先生がビデオカメラを撮影しながら道場全体を回っているので少し緊張してしまった。

昼食のカレーライスを食べた後に、東京まで戻ることにする。
帰るときに、越後湯沢駅に利き酒のコーナーがあるということを聞いていたけれど、お土産を物色している間についふらふらと利き酒のコーナーの方向へ吸い寄せられてしまった。
さすがに新潟なので、「久保田」「越乃寒梅」など、東京で飲むと高そうなお酒も試飲コーナーに揃っている。
何種類か試してみたけれども、「越乃寒梅」が一番すっきりして後味が良いように思えた。


8月20日

徹夜の飲み会から帰ってきて、そのまま道着をかばんに詰めて荷物をまとめて新潟まで直行。
・・・・・・という予定通りには当然行かなくて、おうちに帰ってきてメロンパンを食べている間に意識を失い、そのまま3時間経過。
軽くシャワーを浴びていたり洗面用具を探したりしているうちにさらに時間が経過してしまい、荷物をまとめ終えておうちを出発したのは12時過ぎであった。
今回は時間が無いので、新幹線で越後湯沢駅まで行ってそれから合宿の場所まで向かう。
新幹線を利用すれば、越後湯沢駅までの所要時間は約2時間。
しかし、そこから先が、普通列車が1時間に1本しかこないようなところなのでけっこう時間がかかる。
4時くらいに宿について、それから着替えて道場に向かう。
道場に向かう途中に、日頃の行いがよろしくなかったせいか折り畳み傘も持っていなかったのに夕立ちに遭遇し、ずぶ濡れとまでは行かないけれどもけっこう濡れてしまう。
途中参加して、ちょこっと天地投げを練習してから、休憩を挟んで気の感応のお稽古を行い、さらに杖のお稽古を行う。
人が多いので、杖を振るには少し狭いような感じ。
2、3回ほど壁に杖をぶつけてしまう。

夕食の後に、多田先生の講義。
事前に1平方センチメートルに千字以上の字を書くという、細字の世界記録を持つ人の論文が配布されていた。この文章は、戦前には数多くいた専業の武道家の人が必ず読んでいた物であるらしい。ここに細字を書く方法は「手を動かして字を書こうとするのではなく、心に非常に小さな字を浮かべると自動的に手がそれに従って微細に動いて細かい字を書くことができる」とある。
これは、心に浮かんだ物事が実際の行動にはっきりと影響するということの表れなのだろうか。

講義の内容を箇条書きにすると、
・合気道は、大本教なり真言密教なりの訓練法を踏まえておかないと、なかなか上達しない。
・武道の訓練法には、「心学の道」と「心法の道」の2つが存在する。「心学の道」というのはその時々の社会に適合した人間を作る道であり、「心法の道」というのは、時代が変わっても変化しない大きな世界へとつながる方法を探るものである。
・日本の文化の根本にあるものは真言密教である。しかし明治維新以降に国家神道が信仰されるようになってから、真言密教の本質は徐々にわからなくなっている。
・合気道はそれ自体が「目的」なのではなく、成すべき事柄を成し遂げるための「手段」である。
・昭和18年は植芝先生にとって最も大きな出来事が起こった年。合気道を軍のために教授せよと要求されたことに激怒して、茨城県の岩間に隠棲した。社会で要求される人間のあり方と、本来合気道の精神的にあるべき人間のあり方が真っ向から対立することもありうる。

・訓練で重要な事は、「訓練の目的をはっきりする」「訓練に必要な体を作る」「目的を達するためのパワーを作る」「邪念・雑念など感覚をコントロールする」

などということだったように思われる。
講義が終わった後、さすがに眠くなってしまったのでそのまま布団に突っ伏す。

8月19日

お仕事が終わってから、伊勢丹でちょっとお買い物をして、それから新宿ロフトプラスワンへ。
ビール党の党大会があるので、それに行ってきた。
2人ほど荒らし行為を行っている人が存在するので、やや厳戒態勢の中でのトークショーとなってしまったが、けっこう楽しかった。

1次会が終わってから、そのままの流れで2次会まで突入する。
2次会でも、いろいろとブログ上には書けない裏話を聞くことができた。
山手線の始発が走り出すくらいの時間になって、ひとまずお開き。
体力の残っている皆様はこのあとさらにカラオケに行ってから帰ったらしいけれど、わたくしかはこのあと合宿が控えているし、まだ荷物も詰め終わってないし、という感じなので家に戻る。

8月15日

60回目の終戦記念日。
小泉首相は結局のところ靖国参拝を取りやめることになった。
現在6か国協議が継続中であることを考えると、アメリカ側から靖国参拝をしないようにというお達しが出るのもやむを得ないことなのかも。
その代わり、という訳ではないのだけれども、お仕事が終わってから靖国神社に行ってみる事にした。
行ってみたところ、著名な人や街宣車で乗り付けている右側の人々は全然いなくて普通の人が多かった。
ぽつぽつと外国人観光客の姿もみられた。
なので普通にお参りしてそのまま帰った。
しかし何だろう、最近の靖国問題をめぐるいろいろな騒ぎと言うのは、靖国神社そのものを「正しい形で祀られていない死者を祀る場所」と化すことにはならないのだろうか、という懸念がちょっとある。
入口のどでかい鳥居から約1.5km先の本殿を眺めてみると、世の中は60年前に大日本帝国から日本国へと生まれ変わったのに、この場所だけが大日本帝国のまま残されているという印象を受ける。
しかし同時に、靖国神社以外に大日本帝国の誕生から瓦解までに犠牲になった人々を慰霊するという機能を果たす場所はないのだろうとも思う。

8月13日

日本・中国・韓国・北朝鮮の4か国で、「東アジア儒教圏共同体」というものが形成される場合、

1、日本・中国・韓国・北朝鮮の4か国が連携して「東アジア儒教圏共同体」が形成される。
2、日本が他の3か国を飲み込む形で「東アジア儒教圏共同体」が形成される。
3、中国が他の3か国を飲み込む形で「東アジア儒教圏共同体」が形成される。
4、韓国が他の3か国を飲み込む形で「東アジア儒教圏共同体」が形成される。
5、北朝鮮が他の3か国を飲み込む形で「東アジア儒教圏共同体」が形成される。

などのパターンが想定され得る。
(この調子で全ての組み合わせを考慮するとまだパターンは存在するけれども、全部書き出していると面倒くさいのでここまでにしておく。)
日本に生息しているわたくしたちというのは、「東アジア儒教圏共同体」が形成されるのだと言われた場合に1番のようなEU的な共同体を想定してしまうのだけれども、中国や韓国や北朝鮮が同様のことを考えているのかというとそうではなくて、2番や3番や4番やその他のパターンを想定している可能性がある。
実際に、中国の江沢民元国家主席は「20年後には日本なんて国は消えてなくなる」ということを公言していたし、あまり大っぴらには書けない事であるけれども、某国が日本乗っ取りを画策していろいろと具体的な行動に出ていたことも小耳にはさんでいる。

民主党が政権を握ると国家主権を他国に委譲するつもりらしいだとか、トヨタは中国寄りのスタンスらしい、などということがよく言われている。
どこまでが事実であるのかは、わたくしには分からない。
ネット上に「民主党が政権を握ると国家主権を他国に委譲するつもりらしい」という意見がペタペタと貼られているのは、民主党と敵対する勢力の政治的な意図があるのかもしれない。
でも、この4か国間の経済的・政治的なリンクが徐々に強まっていくというのは、アメリカが様々な政治的介入を行ったところで避けられない状況だろう。
そして今わたくし達にできることは、アメリカと中国とのパワーバランスを考慮に入れながら国益を最大化するように行動することだろう。

8月10日

今日発売の「週刊新潮」を読んであるコラムを一通り読んだら、あまりにもむかついてむかついてしょうがなくなる出来事が発生したけれど、それを書こうとするとあまりにもむかついて文章化できないので、ここに「あまりにもむかついてむかついてしょうがなくなる出来事があった」とだけ書いておいて少し気分が収まってから詳細を書く事にする。

8月8日

今日もお稽古。
そして今日も猛暑。
昨日は朝起きることが出来なくて遅刻してしまったけれど、今日はちゃんと早く起きる。
わたくしがまだ現役だったときには「K錬会時間」というのが存在していて、練習時間が”8:00~10:00”とあっても実際に練習が始まるのは8:30くらいだったけれど、最近はきちんと8:00に開始されているようだ。まあこれも時代の流れか。
で、ぱりぱりとお稽古などをしていると暑いので当然汗が怒涛のように流れる。
「喉が渇いてもある程度は我慢しなくてはなあ。」とは思っていてもあまりにも怒涛のように汗が出てついでに体内の血糖値も急激に下がってきてしまったので途中でそっと抜け出して缶ジュースを買いに行く。
まず最初に「がぶ飲みミルクコーヒー」を買ってがぶ飲みして、その後に「CCレモン」の500ml缶を買ってさらに飲む。
それでも、尋常ではない汗が出ているのでそれだけでは全然足りない。
もうちょっとお稽古をして、その後の休憩中にも大量の水分を摂取する。

そんな感じなので、練習が終わった後さすがにもう異様なバテ方をする。
当然か。
ネットカフェに行って日記の原稿を提出してから、おうちに帰って爆睡する。
数時間後に目が覚めて暫しの間ひたすらぼーっとTVを眺めていたら、ちょうど衆議院が解散する瞬間を運良く見ることができた。
郵政民営化そのものを強行することの是非については、きちんとは理解できていない。
しかし、「自民党内部の反対派を粛清してまで、郵政民営化を強行する」と考えると物事がいまいちわからないけれど、「自民党内部の反対派を粛清することを目的とするために、郵政民営化を争点に挙げる」と考えれば、小泉首相がいったい何を目的として今回の騒動を引き起こしたのかということがおぼろげながら理解できるような気がしてくる。

個人的に印象に残っていることは、小沢一郎氏が、衆議院解散が決定した後に非常に満足気な表情を浮かべながら盛大な拍手をして席を立っていった、という話である。
1993年の段階で志半ばにして挫折した政治改革の流れが、12年の停滞の時を経て蘇った事による笑顔なのだろう。
そして、選良を選ぶ側であるわたくしたちにとっては、次の時代を担うことのできる人間をきちんと選択することが課せられた義務なのだ。

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2005年08月28日 18:58に投稿されたエントリーのページです。

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