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運・鈍・根 

2月26日

まーべらすちゃんのお誕生日祝いということで、京王プラザホテルの44階にあるフランス料理のレストラン「アンブローシア」でお食事。
わたくしだけ早く着いてしまったので待っていようとすると、「3人揃ってから席にご案内します」ということだったので、ウェイティングバーで待つ。
ウェイティングバーにはマグナムサイズのシャンパンの瓶が飾ってあったりして、思っていたよりも相当に高級な感じであったので、少し気後れする。
「ダ・ヴィンチ・コード」の続きなどを読んで暫しの間待っていると、まりりんたんがやってくる。
そしてその後すぐにまーべらすちゃんがやってくる。
3人揃ってから席に案内されたけれど本格的なフレンチで、サービスマンのお兄さま方もきちんとお世話して下さるので、相当に気後れする。
「ポメリー」という銘柄のシャンパンを頼んで乾杯し、お料理を頂く。
そして、まりりんたんとまーべらすちゃんの身近にいる様々なうざい人の話を伺う。
いろいろと大変らしい。
デザートを食べ終わってまったりとしている時に、かばんから誕生日プレゼントの浄水器を取り出してまーべらすちゃんに渡す。
そのお返しとして、ノルウェー旅行のお土産の「足輪」を頂く。
夏場になったら使わせてもらいます。。。

まーべらすちゃんはちょっといろいろ忙しいということで、お食事の後でお別れ。
その後はヨドバシカメラでDVDプレーヤーやその他いろいろを探したり、小田急百貨店の地下にある喫茶店で休憩を取ったり、東急ハンズで水漏れ防止用の品や髪切り用のはさみや焼き菓子を作るための型を探したりする。
思ったよりも重かったDVDプレーヤーを持ってあちこち歩き回ったり、階段を上り下りしたせいかやけに疲労がたまってしまった。

2月25日

アマゾンから遂に予約していた「新選組!完全版第壱集」が届く。
「新選組!完全版第壱集」には、「新選組!」の第一回から第二十七回までが収録されているので、これでしばらくは山南さん漬けの毎日を過ごす事ができそうだ。
思うに、ブロードバンドに接続したパソコンとDVDプレーヤーというのは引きこもりを促進する道具ではないだろうか。ネット(ブロードバンド接続)とDVDががあったら、現実の日常がどれだけ退屈で不快なものであっても、家にに篭って自分の好きな情報にだけ触れて生きていくことが可能になる。その影響力は従来のビデオやTV番組やマンガなどのメディアと比較するとはるかに大きくなるのではないか、と私は予想している。だから今までは家にブロードバンドを引いてDVDプレーヤーを買ってくることを極力避けていたのだ。
とはいっても、せっかく届いた「新選組!完全版第壱集」が見たいので、明日DVDプレーヤーを買いにいこう。

2月23日

TVnaviというTV雑誌に堺さんが「文・堺雅人」というエッセイを連載しているので、その1ページのためだけに300円出して購入する。
初めは立ち読みだけで済ましてしまおう、と思っていたけれども、初回のエッセイの"顔やせにはヒゲを。そのうち「つけヒゲ」をした女子高校生が町なかに現れるかもしれない。"という一文を読んで、「これは凄い。こんな文章を書いて雑誌に載せる事の出来る人というのは堺さん以外にはいない」と思って、それからはずっとTVnaviを買い続けている。
今月のTVnaviに載っているエッセイの中に、少し気になった部分があったのでこれを以下に書き写してみる。


「運・鈍・根」というコトバがある。
どこで覚えたのかは忘れてしまった。まわりの役者仲間も知らなかったので、この業界の格言ではないかもしれない。
「運がよくて、すこしボーっとしたところがあり、根気づよい」ほうがうまくいく、というくらいの意味だろう。
僕は長いあいだ、これを役者の心得だと思い込んでいた。
目端のきくタイプではないので、「鈍」が特にありがたかったのだろう。うまくいかないときの逃げ口上にしていたフシもある。

けれどもこの仕事は、心をすこし「鈍」くしておくくらいが丁度いいのかもしれない。
俳優は、基本的には受身の仕事である。約束の時間に、指定された場所に行き、あらかじめやれといわれていたことをやる。
泣き喚けといわれればワーワー泣き喚く。泣き喚くときのコトバもたいてい決まっている。
監督や脚本家が、神さまみたいに思えるときがある。神々の気まぐれに翻弄される古代ギリシャ人の気分だ。
どんなことでも「ああそうですか」と受けいれないと話がはじまらない。

この言葉はどこかで聞いたことがあるなと思ったので、おうちの本棚をいろいろ探してみた。
そうしたら見つかった。
新潮文庫から出ている「二十歳のころ」の曽野綾子さんへのインタビューの中に、以下のような記述があった。


宇野浩二という、昔の有名な作家がいらっしゃるでしょ。彼が、ある人に「小説家になる才能って、何ですか」と聞かれたの。そうしたら、彼は「運、鈍、根」って、言ったんですって。その時は全部カタカナで「ウン、ドン、コン」って書いてあったような気がします。小説家になるには、第一に運のいい人でないと駄目。それから、適当に頭が悪くないといけない。適当に頭が悪くて、根だけはいいのがいいの。だって、毎日毎日机に向かって、私は今でこそワープロですけれど、ひと文字ひと文字書くんですから。それしか小説家になる才能はないって、宇野浩二は言ったんですね。ちょっとユーモラスなまとめ方ではありますけれど、そういうものなんですよ。小説を書くっていうのは。

ということなので、「運・鈍・根」は役者ではなく物書きの心得であるらしい。
しかし、この言葉は別に役者や物書きだけではなくて多くの職業や習い事にも通じるものではないかという気がしてきた。
昔は、機転が利いて上の人たちにも受けが良い人間が成功するものだと思っていた。
しかし最近は、他人からの非難や気が滅入るようないろいろなことを気に留めず、黙々と素直に努力し続けることの出来る人間だけが大きなチャンスをつかむことができるのではないか、ということが少しずつ分かってきた。

2月22日

「建国記念日を祝う会」を行う。
「建国記念日を祝う会」というのは9年前に起こったある重大事件を記念して、それから毎年自虐的に開催しているイベントである。徳川家康が三方が原の戦いで敗れて逃げ延びた後に、げっそりと痩せ細った顔を似顔絵師に書かせて、負け戦の苦い記憶を忘れないようにしたということに似ている。
とはいっても、今年はまりりんたんのスケジュールの関係で、建国記念日から11日遅れでの開催になってしまった。
19:00に新宿西口で待ち合わせをした後、タカシマヤタイムズスクエアの11階にある築地玉寿司で、食べ放題のお寿司を食べる。まぐろのづけがやけに古かった以外はおいしく頂けた。
まぐろのトロや、車えび、生ホタテなどを食べながらブログ上にはとても掲載できないお話をいろいろする。
マシンガントークをいろいろかましていると、いつのまにか21:30を過ぎていたので、渋谷に移動して9年前に起こったある重大事件が発生した「ばらくーだ」というお店の跡地に建ったビルの4階にある「ZARU」というお店で飲む。
しかし時間が遅かったので、カステルブランチを一瓶頼んでその後にカルーアミルクを一杯頼むとラストオーダーになってしまった。
ここでもいろいろな話をしていたけれども、わたくしが最近ネットのやりすぎで「ブログを荒らされるのも、公衆の面前で大声で罵倒されるのも同じようなものだー」というような発言をしたら、まりりんたんに「それは違うと思うんだけど。しかも自分ではなく他人のブログが荒らされていても、関係ないじゃん」と突っ込まれてしまった。自分では気づかなかったけれども、最近ネットの見過ぎで疲れていたようだ。
それと、ある程度まとまったお金が入ったら渋谷の外れの抵当流れの物件を買って、そこでダイニングバーを開いて「ばらくーだ」という名前を付けたいということも話した。これについてはわたくしも激しく同意だ。

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2005年03月03日 10:59に投稿されたエントリーのページです。

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