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だんじりis coming!

8月25日(木)

20日(土)午後6時から献灯台設置、21日(日)午前中のツツミ巻き、午後から
犬鳴山への安全祈願参拝、25日(木)沼町との花(祝儀)交換親睦会と、祭礼に向
けての行事をこなしていく。

今こうして「だんじり本」を読み直してもわかるが、例年通りのように同じ段取り、
同じ行事を、同じ日程、同じ時刻といったように物差しで測ったように見事にこなし
ていく。

それは、今年の祭に向けて、今年の祭のために、しなくてはならないことを「こなす」
、ということではなく結局、長年にわたって諸先輩方がやってきたことを「なぞる」
ということになるのだが、今年の祭が「事故なく、揉め事なく、楽しい祭」となるよ
うにという、だれにも共通の「いい祭」に向けての行程だ。

企業が「いいものをつくる」、オレの場合は「良い雑誌を編集する」の最終的なプロ
ダクトつまり生産物は、それをどうやってつくり上げていくかのプロセスにかかって
くるのだが、その出来てきたものの良し悪しは、その生産物をひとつひとつチェック
してももう「後の祭り」で、すべてその行程やプロセスをきちっきちっとやっていけ
るかの管理にかかっている。
物事というのはプロセスそのもので、積んできたノウハウとか一人一人の技術とかを十二分に引き出すことは、その「プロセス自体が持つ機能そのものをしっかり掴むことだよ」。

そういうことをだんじり祭は、いともたやすく教えてくれる。

25日の沼町との花交換会は、今年はうちの町会館で行われた。
懐かしい顔が最年長の席に座っていて、どちらも平成に入ってからの新調だんじりなので、沼と五軒屋のだんじりを比べると、破風の葺地の木が「カネ柾」になってる、
うちは板目やけど木取りがええとか、松良の形がうちはどうでそっちはああでとか、
このごろの鳴物はそもそも「とん・こ・とん」のリズムがわかっていない、大太鼓は
「追う太鼓」と違ごて「後から押してくれる太鼓」をよう叩かんとかなんとか、まさ
にだんじりエキスパートのみこそが語り得る話で盛り上がる。

そんな中、うちの梃子持ちのK戸がババ酔いしてしまい、一瞬がちゃがちゃっとなる。
なんとか「とどこおりなく」沼町との花交換がお開きになり、「今年もたのんどきま
す」と外まで見送るが、その後、酒癖の悪いK戸がぐでんぐでんに暴れて揉めそうに
なり、掴みかかろうとする奴を止め、またそれと揉み合い、それを見たオレも掴みか
かり、同じ年の相談役に止められる。
いつもこんな調子では決してないが、まるで青年団の頃の内輪揉めである。
今年の筆頭のM人は「お前ら、誰の前でそんなめんどいことしてるんじゃ。オレは情
けないわ」と目をむいて怒る。
同じ前梃子の連中が、オレら幹部に正座をして謝る。
結局、前梃子の師匠であり去年の筆頭のM雄が、ボケのK戸を別室に連れて行き叱責する。
こういう場合のM雄はほんとうに頼もしい。
座がシーンとなり「お通夜とちゃうど」と、もう一度、町内若頭だけで飲み直す。
現幹部と若手、そしてその中間の長幼ピラミッド型の関係性について、声の大きい奴、説得力のある奴が、上下関係なく大声と本音でぶつかる。
時計を見るともう午前になってるが、飲む、話す、飲む、怒鳴る、飲む。
祭が間違いなく、そこまで近づいている。

コメント (2)

お邪魔します。
まだ8月やというのに、久米田の駅前に提灯が。。。
こちらも日々是祭礼です。

山手の後梃子:

blogにコメントをいただきありがとうございました。
何と申し上げてよいやらわかりません。シビレました。
とにかく感激しております。

このご縁を機に、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。(ご迷惑でなければ。。。)
自称:江さんマニアでした。。。

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2005年08月28日 18:52に投稿されたエントリーのページです。

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