6月22日(木)
ようやく関西も梅雨入りしたようで、今日から天気予報もしば
らくカサマークが続いていた。
お日様ダイスキな浩子としては、「梅雨」というキーワードを
聞いただけで苛々っとしてしまうのだけれど、所詮お天気、気
圧の移動、季節の移ろひ。ただ雨が続くだけである。
こんな湿気が多くて鬱陶しい時期にはスッキリするものが食べ
たいなぁなんて思う。例えば、トマトとバジルの冷製パスタと
か、魚介類のカルパッチョとか天ざるうどんとか梅おろし蕎麦
だとか。あー、素麺もソロソロだし、茶美豚の冷しゃぶとかも
美味しそう。ううう。
と、気付けばまたご飯の方向へと話が進んでいるのだけれど、
今日はなんとなくご飯には関わらないコトを書きたい気分だっ
たのだ。(ほんまか?)
最近ずっと三島由紀夫の「春の雪」を読んでいる。あいだに他
の本を読んだり、ちょっとした休憩をはさみつつ、なんとなく
だらだらと、とりあえず自分のペースで読んでいる。三島由紀
夫の本を真面目にぐぐっと短期間で読んでしまうと精神的にし
んどくなる傾向がある浩子としては、こんな読み方が一番合っ
ているのだと思う。(過去に「金閣寺」を読み進むにつれ、精
神的に病み進んだ経験アリ。)
それにしても三島由紀夫の文章ってどうしてこんなに綺麗なん
だろう。まさに日本純文学の極みとも言えるような文章。実際
読んでいても、日本語の運び方とか、文章の繋げ方とか、そう
いう部分にどうして目がいってしまう。清顕の歪んだ性格やそ
れ故持ちあわせた独特の美しさだとか、伯爵令嬢である聡子の
高貴な立ち居振る舞いだとか、そういった難しい部分というか
、誰しもがなかなか文章では表せないような「何か」を、三島
はさらりとスマートに文章で表現できてしまう。それでいて文
章はこ難しくもなくて、読み手の心にするりするりと入ってく
る。それってスゴイ。あー、三島の文章力の1ミクロンでもい
いから、あやかりたいものである。
ところで、まだ窓の外は雨。朝よりも雨音が強くなっている。
こんな日は、読書読書、あ、違った、仕事仕事。