5月15日
村上春樹が「可愛い」とか「スキ」っていう気持ちを表現する時、すごく素敵すぎる比喩を使う。
有名なところでは『ノルウェイの森』での「春の熊くらい好きだよ」とか、「山が崩れて海が干上がるくらい可愛い」とかね。
こんな素敵な(そして不思議な)表現ができるのは今の文学界では村上さんがダントツ一番だと浩子は思う。
でも、いろいろ調べてみると、芥川龍之介は 「お菓子なら頭から食べてしまひたい位可愛い」 っていうたとえを使っていたようだ。
う、やられた・・・。
こんなこと言われたら、女の子はくらくらしちゃうんじゃないかな。
少なくとも、浩子とおばけたんは即ノックアウトだと思うんだ。
やるな、龍之介。
5月14日
ひさしぶりにおだやかな週末。
おばあちゃんとお買い物に出かけ、家でぽやーっとする。
気づけばドラマを毎週録画していたものが 3週間分もたまってた。
わくわくしながら3回分どばっと見る。
こうなってみると、「まとめ見」もいい感じだ。
何でもポジティブに考えよう。
「うわー 3回分も溜まってるよ」、じゃなくて「3回分も一気に見られる!」って。
そう、ネガティ部はだめ。
ポジティ部に入部しよう。
だよね、愛するおばけたん。
5月13日
隣に座る仕事仲間にキレる。
静かに無言でキレる。
反りの合わない人なんて、どこにいっても居るもんだもの。
いちいち対応していたら体力がもたない。
おだやかな人になり隊。
5月12日
残業後にもおばけたんには会いたいの。
恋仲とうわさも高まる浩子とおばけちゃん。
6800円のニットパーカーを900円でゲット。
最近はお仕事まみれの浩子とおばけちゃん。
いい子にしてたらいい事もあるもんだ。
5月11日
え、こんなに残業しちゃっていいんですか。
5月10日
今日もおばけたんといつものお料理教室。
今日のメニューは、酢豚とぎょーざ。
(こんなことを書いていたら、ぎょーざも作れねぇのか、と思われそうだ。)
ぎょーざはやっぱり焼くまでの過程がおもしろい。
浩子は意外な才能を発揮し、かなりいい感じに形成が出来た。
これも偏に大学時代のぎょーざパーティー乱発のおかげであーる。
隣を見るとおばけたんはかわいいぎょーざを作っていた。
楽しい楽しいお料理教室。
残業を蹴散らしてくる甲斐があるというもの。
浩子のお料理教室通学だけは、誰にも邪魔させないのだ。
嫁に行きたい度高まる23歳の浩子、断固たる決心。