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気がつけば昼前

7月14日
だんだん気が狂うていくのがわかる。
身体がみしみしと崩壊していく。
バランスがゆっくり崩れだし、傾いてはシーソーのように戻ってゆらゆら。

「本音街」(@町田康)を読み、そのリアルさにぞっとしつつ、己も一瞬「本音街」なるものに行ってみたい。
寝ている気がするだけなのか、眠っているのか、醒めているのか。
依拠する物語を探しながら、空をつかんで、虚。

7月13日
今晩もまたお泊まり。
人が喜んでくれることをすると、自分も実に気持ちがいいものになるはずなのだが、逆転している己は天の邪鬼。
鬼じゃ。

午前中は「変体仮名講座」に出席。
昼は、ラザニアとマリネを食べてもらい、自分でもちゃんと食べました。
手抜きの割には結構いけるやん。
私って天才。
ナルシスト。
午後に、院生の授業に参加。いわゆる聴講っちゅうやつやね。

小雨が降ってきたので、同僚に駅まで送ってもらい、家でしばし呆然。
ちょいっと本を読み、映画を観る。
それから、宿泊セットを担いで祖母の家に。

今日は夕ご飯はいらない、泊まりにいくだけと言うてあったのに、わざわざ私のためにと「シーフード・カルパッチョ」セットなるものが、買うてあった。
好物であるし、生ものであるから今日中に食べなくてはならない。
22時半頃に行って、そのままにしていたが祖母に「なおちゃんのために、なんか買っておいてあるよ」と二度言われ、23時頃、もそもそ食す。
別に、あたったわけではない。
身体が受けつけず、夜中に腹をくだす。

まだ、4時なのに・・・
あれ?2時頃寝ようとしたから・・・

朝なのか、夜なのかよくわからない。
あたたたた。

7月12日
朝出勤すると、同僚に「朝ご飯はシリアルがいいらしい」と突然いわれる。
はあ?
朝のTVで言っていたらしい。
今日は、祖母の家から来たから叱られながら?朝ご飯を少し食べてきた。
心配して言うてもらっているのでありがたいが、今朝はだから食べてきたって3回言うても、しつこく繰り返される。
信頼あらへんな。
だから、ここ2週間ほど、体重も変わってへんし。
単なる夏ばてとストレスやって。

ちなみに、私は小さい頃から牛乳が苦手である。
一時、受けつけずに飲んではもどしていた。
今でも牛乳だけごくごく飲むことはありえない。
珈琲や紅茶と一緒に摂取する。
中学や高校の頃、アメリカに憧れて?、「夏の朝は、シリアルと牛乳」と格好つけて食べようとしたが、結局一箱食べきった覚えがない。
牛乳が苦手なのと、飽きるので、結局途中で湿気てしまう。
毎朝続かない。
なので、丁重に、なんぼ身体によくてもわてにはあいませんわ、とご提案を退ける。

実は、日曜日にあまりにストレスがたまってまいっているので、気分転換にローストビーフを作ってみた。
安い肉だったので固くなってしまった。
食が細くなっているので、食べきれず、お昼にみんなに毒味してもらった。
そりゃ、他人が料理をしてくれて、「不味い」という人はいず、一様に「美味しい」と言ってもらえる。
お世辞でも嬉しく、調子に乗って、明日は手抜きインチキラザニアと簡単マリネもどきを作ると宣言。
自分一人で作っても、食べきれないが、他に食べてくれる人がいると、料理が作れるので、ストレス発散になる。
といいつつ、プラムとおひたししか食べられない自分がいる。
栄養バランスは考えているんやけどな。

7月11日
結局、金曜日から日曜日まで完全に引きこもる。
その間に、映画資料の整理やビデオを見たりなど、あまり体力を消耗しない程度の仕事はしていたが、2日ほどほとんど誰とも喋らず。

今朝も稽古をあきらめて、夕方に行くことにして、最後の授業準備を仕上げる。
蒸し暑くて、ふらふらである。
今日で最後なので、気を引き締めて授業にのぞむ。
皆さんに発表して頂いた題を書き出して、発表者の立場であれ、聞いていた立場であれ、とにかく一言求めるが、ど、どうしたことか、誰も発言してくれない。
仕方がないので、それぞれの発表についてまとめてコメントし、他の発表との関連づけが可能、すなわち的を絞る重要さと、人の発表を聞いて、自分たちの発表とどこかでつながるモティーフができる可能性とを、例に挙げる。
ついでに、さらにつっこんだ質問をそれぞれの発表者に投げかけてみる。
ううん、こちらから問いかけないと、答えてくれないので困惑。

最後は、「映像」を扱っている授業なので、発表では誰も取り上げなかった「ニュース」について触れる。
ジャーナリズムの範疇にはいるといえばそうだが、とにかく現在は、「ある事件」に対して情報を得たいと思って探すのではなく、TV、新聞、インターネットを見れば、そこには写真や動画など溢れる映像が垂れ流しになっている。
一種のメディア・リテラシーというか、溢れすぎている情報から、今度は自分から鵜呑みにせずに、選択してその事件に対して考えてほしいと言い残す。
「フィクション」前提の映画でさえ、あれだけの豊富な視点からの解釈ができるのであるから、「ノンフィクション」と思われる「ニュース」に関しても、同じように発信する側のメッセージがあり、それを自分で解釈できるはずだからだ。

最後に3人ほど質問に来て、それに受け答えするとすっかり遅くなってしまい、あわてて稽古に駆けつける。
家に帰って、準備をして今度は祖母の家に泊まりに行く。

休日に休養したものの、やはりしんどい。

7月8日
昨晩、気分がよくてちょっと調子に乗って食べた。
それが災い。
胃腸がびっくりしたのか、とにかく腹痛がひどく、貧血がひどく、お腹をくだし、トイレから出ると、風景がスローモーションに。
ああああ、ととにかくなんとかソファのところまでたどり着いた途端、失神。
全身の力が抜けていくのだけを身体のどこかで感じながら、音が消えていった。

はっと気がつけば、昼前。
立ち上がろうとすると、すぐに立ちくらみがしてその場にしゃがみ込む。
完全にダウン。
欠勤の連絡を入れる。

それから1日放心状態。
主治医のところに行こうと思いながら、脱力感で外に出ることすらできない。
引き籠もり。

7月7日
七夕。
旧暦なのに、新暦でずらさなかったため、どうしても梅雨にぶつかる。
新暦にして8月にすれば、天の川も見ることが出来るだろうに。
今日も突然の雷と雨。
夕方に止むからいいけれど。

夕方は懇談会にお誘い頂き、少しばかり社交の場を持つ。
みなさん偉い先生方なので、やっと一歩を踏み出そうとしたばかりの弱輩者はひたすら恐縮。
でも、刺激的及びためになるお話しをして頂き、感謝する。
いろいろ頑張らなくては。

7月6日
今朝も御飯を食べないので、叱られる。
とはいえ、食べたくないのだから仕方がない。
あまりに言われるので、「途中でおにぎり食べます」と出かける。
いつもより早い準急に間に合ったので、何気なく乗ると車内放送が。
「淡路で車両故障のため、現在京都線は停止しております」
え?
電車動いてへんの?
なんか、いつもより早い電車に乗ったのは、何かを察知したのか?
十三でとりあえず降りると、丁度電車が動き出したところらしい。
快速急行に乗るものの、結局淡路駅手前で、前の電車が詰まるから、信号待ちの嵐。
ちっとも進まない。
なんとか、いつも乗るバスの次のバスにぎりぎりに間に合う。
おにぎりを買ったものの、電車の中で食べられず、バスでは後輩と一緒になって喋っていたので食べずに出勤。

最近、プロジェクト室でも、「ちゃんと食べなさい」と注意される。
そんなに、体重が減っていってやせ細っている訳じゃないですよ。
健康診断以来、ちょっと増えたり、戻ったりで、あまり変わらないし、ちょっと食が細くなったけれど食べています。

とりあえず持ち歩いていたおにぎりを食べ、「変体仮名講座」へ。
前回休んでいたので、当たる順番が決まっていたらしく、当たる心配はないが同時に地力で読みながら参加する。
途中挿絵の解説や、さまざまな季節の話をして楽しい。

友達が難波に来ているので、一緒に夕食を食べる。
最初は「飲みに行く」と言っていたのに、突然「御飯を食べる」というので、困る。
難波なんて、もうほとんどいけへんさかい。
スイスホテル宿泊だったので、近場でいったことのなかった「難波パークス」に行く。
レストラン街のフロアに上がって、選んでもらう。
見た感じ、おおおっとそそられる店は特にあらへんな。
せやったら、いっそ「千日前いこか」と提案するが、「どこ?」「NGKの方」「NGKに行ってた」と言われて却下。
添乗の仕事できているので、今回は「吉本」ツアーらしい。
こぎれいな韓国料理屋に入る。
鶴橋に限らず、尼も神戸も韓国料理というか在日の方が多いので、わざわざこんなこぎれいな韓国料理屋に行くことはない。
まあまあかなあ。
「ちゃんと食べろ」とここでもいわれる。
だから、マッコリのあてにつまんでるやん。
ご馳走様。
友人も添乗が続いて疲れているらしく、いつもなら夜中まで一緒に飲むのだが、今日はさっさと別れる。

家に帰ると、さすがに連泊の疲れが出て、呆然。
全身にしびれが拡がる。
我が家が一番と言うことか?

7月5日
よく眠られず、なんだか朝からだるい。
祖母に心配をかけたくないと思いながらも、家を出る準備をして居間にいるが、しんどさが隠せない。
祖母が起きてきて、「朝ご飯食べなさい」と言う。
もっともである。
けれども、最近は家でもほとんど朝を食べないから、いきなり食べろと言われても。
祖母と一緒だと、多少無理して食べるのだが、昨日の疲れか祖母も「あとで食べる」と言うので、ますます一人では食べる気がしない。
結局、朝を食べずに出勤。

今日中に提出しなくてはならない書類がある。
けれども、パソコンが使いこなせないので、なかなか出来上がらない。
いらいらしながら、「あああここで書類を断念するかしないかで、すでにふるいにかけられてるんやわ」とぼやきながら、昼過ぎまで四苦八苦。
この前残した豆腐と、熟れすぎたトマトを食べたら、もうお腹一杯。
また冷蔵庫にストック状態。
共有の冷蔵庫のはずなのに、私物化してんな。

体調優れず、あまり遅くならない程度で帰宅。
今日は祖母たちも遅いので、家で仕事をして少し休養。
はあ、面倒だなあと思いながらも、明日はお出かけするので、最低限のものに絞って(すでにノートPCがあるからな)着替えをして、泊まりに行く。
23時前にいったら、祖母はお風呂に入っていた。
今日は、南港へ「アレグリア2」をいとこや叔母がセッティングしてもらい、見に行っていたのである。
「サーカス」というから何かと思ったら「アレグリア」だった。
席もよくて、楽しかったみたいである。
元気に、あちこち出かけられるのはいいことである。
今日は疲れたので、はやく寝るというので、こっちも安心して2階に籠もる。
なんだか、腰痛と腹痛が。

7月4日
ビデオなど見ながら、非常勤の準備。
貧血激しく、プルーンをもらっていたのを思い出し、スプーン一杯口にする。
これを毎日習慣づけて摂取すれば、身体の調子がよくなると義姉がくれたのである。
どうも、こういうものを習慣づけるのは苦手で、いつも忘れてしまう。
以前「プロポリス」(ローヤルゼリー入り)というのも、「身体にいい」と頂いたが、半分ほどで断念。
不味いわけではない、忘れるのだ。
水分なら毎朝飲めるのだが、あの瓶の蓋を開けてスプーンで一杯とろとろのを掬うのが面倒くさいのだ。
しかし、これで少しでも改善するのなら、忘れないように食すか。
昼頃、ちょっと買い物にでも出ようかと近所のスーパーに行く。
なんだか、全然欲しいものがない。
ちょっと野菜など買って、牛乳を購入。
アイスコーヒーとして飲んで、少しでも栄養を簡単に摂取しようという魂胆。

今日は雨か。
雨の中出かけるのは面倒だなあ。
そんなことで休講にできないので、足下が濡れても大丈夫な服装を考える。
雨が降り出すと、ほんまによう降るなあ。
湿度が高いと、空気が薄い。
雨が降ると、頭痛がして、息苦しい。
でも、空梅雨か?と心配されていた頃の暑さに比べると、大分涼しいので助かる。
今日で、学生の発表は終わりだが、最後は質疑応答が結構飛び交って、活気がある。
これでシーンとしていたら、寂しいから。
来週で春学期終了。
はやく夏休みにしてあげたいと思いながらも、「来週は最終討議とまとめ」と最後まで授業をすることを宣言。
お給料頂いているのだから、ちゃんと働きます。

家に帰り、しばし呆然。
水曜も木曜も夕方から予定を入れているので、泊まりに行くとしたら今日と明日。
今日買うた野菜や家にあってそろそろ食べなくてはだめになる素材を袋に詰め、着替えとパソコンなど用意し、祖母宅へ。
いつもは、「そんなに喰われへんって」というほど、何かと冷蔵庫にものが残っているのだが、今日はびっくりするほど何もない。
食欲もないからかまへんけど、ものの見事に何もない。

そうか、今日は朝から西本願寺に祖父ののど仏を納骨に行って、お昼を京都で食べて帰ってきたんやった。
雨の中、京都まで行き、ご馳走を食べ、兄の店にも寄ってきたというのだから、それは疲れて、夕飯は御飯と漬けもんでいいわなあ。
それでも気を遣うてくれて、白ワインとチーズは用意されていた。
もう、十分すぎるぐらい嬉しいです。
食材の一つをさっと調理し、ワインのアテにして頂きました。

コメント (2)

derus:

こんにちは。ネット検索でプログ拝見し読ませていただきました。
最近のもの少ししか読んでいませんが、お身体だいぶ疲れていらっしゃるようで気になります。
眠れない、食欲がない、動きたいけど動けない、等々の症状。
体調不良なのは内科系の問題だけでなく、もしかしたら、働きすぎからくる神経系の不調でなければいいのですが。今問題になっている、「心のかぜ」の引き始めである可能性があるかもしれない、と。
余計なことかもしれませんが、一度心療内科等の先生にご相談なさってみてはいかがでしょう。もし神経系の病気だとしたら、早めによいドクターに相談され、必要ならお薬を飲んで治療するのが、一番です。遅くなればなるほど慢性化して治療に時間がかかります。
お仕事を制限してでも休養することが必要となっても、今休まないでがんばることのほうが、人生にとって大きなリスクになる可能性もあります。だから休養を優先して下さい。
あと、規則正しい生活をし、お日様を浴びること、規則正しいリズム運動、手っ取り早くガムカミとかでも、からだのリズム回復にいいみたいです。
それから私は体力がいまいちのときは、なにはともあれ、梅だのみしてます。今の時期は今年出来立ての梅シロップ。身体の中から癒されます。旬のもの、天然の質のよいものが身体には一番ですね。

勘違いだったら申し訳ありません。また、気分を悪くされたらすみません。
でも私の考えすぎであれば、それに越したことはないと思って書かせていただきました。

ogawa:

ご心配ありがとうございます。旬のものはやはり身体にいいですよね。最近、季節関係なく出回るものが増えてきて、便利なのか不便なのかわからなくなってます。

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2005年07月15日 21:07に投稿されたエントリーのページです。

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