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Debut

4月11日
初体験。
どきどきした。
始まるまでは、緊張しすぎて、咳が止まらなくなり、涙を流しながらげほげほしていた。
している最中は夢中で、余裕がなかった。
今、思うと、反省点だらけだ。

何のことやねん。
すんません。
実は、某大学にて、春期一コマだけ非常勤の口が見つかったのである。
それで、今日は初日だったのだ。
この大学にはもう随分前になるが、何度か来たことがある。
とはいえ、いつも違う道を通ったり、誰かについて行ったりしていたので、自分で道がわかっていなかった。
もちろん、大学の校舎内に入ったこともない。
事前にHPにアクセスして、キャンパス・マップで建物の位置も確認。
かなり時間に余裕をみて、家を出て、駅からは時間を計って歩く。
桜がもう満開というより、散り気味。
昨日とうってかわって、風が強い上、寒い。
いまだに、自分が一番下(年齢ではなくて)で、偉い先生方に囲まれてばかりいるため、大学生が満ちあふれているのが、新鮮!
サークルやクラブの勧誘のビラなども、久し振りに見る。
校舎内も初めてなので、事務の方のお手を煩わして、控え室やメール・ボックスの位置など、基本的な事を丁寧に教えて頂く。
二人も学会関係でお知り合いになれた先生方に出会い、「あ、こんにちは」と挨拶する。
向こうも、びっくりしはったやろう。
あまりにも、事務の方が丁寧なので、逆に恐縮してしまう。

出席簿を手にして、どうも学年が入り交じっているらしい。
準備をしてきたものの、一体学生さんはどんなことに興味を持っているのか、何を望んでいるのか、全く見えないので緊張が頂点に。
私は女子中学から大学院(修士)まで、途中放浪があるが、女子校・女子大であった。
博士になってやっと共学とはいえ、普通の大学院ではないから、今でも先生方の方が圧倒的に多い環境にいる。
男子学部生に接するのは、学会の夏期ゼミナールぐらいだし、大体、性別関係なく、学部生に接することがほとんどないので、「浦島太郎」になっている現実がこわい。

アンケートをとってみたが、反応が今ひとつ。
学生に一番興味があるであろうと、全体の進め方と評価方法を最初に明らかにする。
最近自分が参加しているのは、研究会が多いので、誰かが必ず発言をしているし、どちらかというと、いい加減にストップしないと延々と討論が続くのが当たり前になっていた。
だけれども、お互い最初の顔合わせであるし、学年も混じっているので、うんともすんとも言ってもらえない。
もう、最後には、うるさいおばちゃんが強制させて、うんとか言わせている状態。
怖がらしてたら、ごめんなさい。
早口やったんやろうか・・・
登録の修正後、どっと登録者が減ったらどないしよう?
でも、終わってから、3人ほどが質問に来てくれて嬉しい。
おまけに、夕闇に紛れていたせいであろうが、「学祭に関しての署名」というのを求められ、「あ、職員さんですか。すみません」と言われる。
これって、学生と間違えられたって事?
己の勘違いでも、一瞬嬉しかった。

帰ってから、どっと疲れて、しばし呆然。
来週からの準備と方向性を決定するために、アンケートを書いてもらったので、落ち着いてから、アンケートに目を通す。
結構、積極的に書いてくれて、授業中は反応が少ないように見えたけれど、ちゃんとシラバスを読んで、興味があるから登録してくれたことが伝わる。
本当に嬉しい反面、責任重大やなあ。

私の最初の第一歩の夢は、大学生活の中で、登録してくれた学生さんの中に、ひとつでも点(ひっかかり)を残したい事である。
その点が、その後の人生の中で何かのきっかけにつながったり、あるいはふっと記憶からたぐり寄せられる日がくる事になったらいいなあ。
たとえ、それが批判であっても・・・

これって、傲慢なエゴなんやろうか?
妄想なんやろうか?

4月10日雨というのに、なかなか降らない。
今日は、久し振りに家に居て、荒れた家を片付け、準備をする。
家が片付かないと、次に進めない。
なので、どっしりと家に腰を据えて、取りかかるべき事をしなくてはならねえ。

でも、今日は阪神戦がデイ・ゲーム。
やめときゃいいのに、TV放送をつけてしまったので、歓声が上がると、手が止まり、その回が終わるまで観てしまう。
あかん、あかん。
また、学習してへんやんけ。
それでも、かなり片付けや資料整理、次に使用する資料を整え、明日の準備をしていたのだが、9回に均衡が破れて、点を入れられると、もう駄目だ。
甲子園なので、9回裏を見なくては落ち着かない。
そして、感動的なサヨナラをみて、おっちゃんのように「よっしゃあ」と叫ぶ。

そんな事してる場合やないやん。
直ちに、TVを消して、漸く自分のことに専心。
あっという間に、夜になる。
こんなんで、ええんやろか?

4月9日

上機嫌である。
うほほーっい!
ミーハー全開である。

そう、今日は町田康さまのサイン会であったのだ。
イエーイ!
とても売れはったので、ご多忙のようで、東京ではライブ活動や講演会、対談など公的な活動をなさっているようだが、なかなか地方へは回ってこられないらしい。
だから、私は必死で東京に通ったりしているのだけれど、なかなか毎度時間やお金が都合つかず、昨年の10月以来、ご尊顔を拝するのは、半年ぶりである。
前回のジュンク堂さんでのサイン会では、名前も書いてもらえた上、握手している写真など一緒に取ってもらえた。
別の書店さんは、ツー・ショット写真は時間を取るので、駄目だった。
いろいろ書店側の事情もあるわけだ。
しかし、疲れてうっかりデジカメのバッテリーを充電するのを忘れていて、昼に気がつき、あわてて充電。
いつもなら1時間前には書店に馳せ参ずるのであるが、充電が完了するのを待っていたら、迂闊にも30分前に到着。
うわっ、もうかなり並んでるやん。
でも、いいや。
メッセージを書いて、自分の名前も書いて、うきうきと待っていると、書店側からの案内が・・・
な、なんと・・・
人数が予想以上に多いため、サイン以外に宛名を書くのは省略と変更。
もちろん、時間がかかるので、ツー・ショット写真も駄目。(勝手に撮るのは、動画以外は大丈夫だが)
えええ?
私は、なんのために遅れて来たん?
でも、それだけ売れたって事ね。
売れてくれるのは、長年ファンをやっているものとしては嬉しい。
でも、以前よりも接触する機会が減るのは、ちと悲しい。
エゴと言われても・・・ファンなんてエゴやもん。
今回は、読売新聞に連載していたせいなのか、本当にぎょうさん来てはる。
それでも、カメラを持って、笑顔で接する姿を撮り、もうストーカー状態。
自分の順番が終わってからも、まだ横のコーナーにへばりつき、サイン会が終わるまで、一挙手一投足も見逃さず、くらいつく。
アホやなあ。
でも、さすがに地元の大阪だけであって、どうも昔の同級生関係や、近所の人と思われる方が、サインをしてもらっている間に声をかけている様子。
「あー、元気にしてますか?」や「ええっと、どちらの○○さんでしたっけ?」、変な照れ笑いなど、反応がみていて面白い。
おまけに、今日は暑かったので、途中ジャケットを脱ぎ、扇風機が導入され、人ずんが多いため、休憩を少し入れるなど、いつもと違う。
休憩は、おそらく書店側の配慮だと思われるが、「なんか、黙っていると辛気くさいね。トーク・ショーでもしましょうか?」とか、「こんなに暑いとやる気なくなりますね」など、サービス精神旺盛で、嬉しい。
あああ、来週の新宿ロフトのライブに、ますます行きたくなったが・・無理やねんなあ。

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2005年04月12日 09:26に投稿されたエントリーのページです。

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